特開2016-190551IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

クッション層を有する車両用内装部材

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】高温環境での体積収縮やヘタリが発生し難く、心地よい感触が得られるクッション層を有する車両用内装部材を提供すること。
【解決手段】伸縮性の袋体と、該袋体内に充填された発泡粒子とからなるクッション層3を有する車両用内装部材1である。クッション層3は、車両用内装部材1の表面の少なくとも一部に露出している。発泡粒子を構成する樹脂はポリオレフィン系樹脂からなる。発泡粒子の平均粒子径が2mm以下であり、独立気泡率が70%以上であり、平均気泡径が100μm以下である。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、ポリスチレン系樹脂からなる発泡粒子を使用したクッションには、ヘタリが起こり易いという問題がある。即ち、ポリスチレン系樹脂発泡粒子は、圧縮された際につぶれたままの状態になりやすく、圧縮後に発泡粒子が元の形状に回復しなくなるという問題がある。これは、クッションに荷重がかかり、ポリスチレン系樹脂発泡粒子の体積変化が繰り返されることにより起こる。特に、ポリスチレン系樹脂は熱可塑性樹脂の中では脆性が高いため、ポリスチレン系樹脂発泡粒子が、過度な圧縮や長期の繰り返し圧縮を受けた場合に、気泡の座屈や破裂が生じやすく、ヘタリが生じやすい。 また、車両用内装部材は、高温環境下に曝され易い。ポリスチレン系樹脂のガラス転移温度は100℃前後であるため、ポリスチレン系樹脂発泡粒子は車内の高温環境下において基材樹脂が変形収縮し易く、高温環境下において該発泡粒子が収縮して体積が減少し、クッションの体積収縮が起こるおそれがある。 これに対し、ポリオレフィン系樹脂は、ポリスチレン系樹脂よりも延性に優れ、熱変形温度が高いため、ポリオレフィン系樹脂からなる発泡粒子は、圧縮時の回復性及び高温での寸法安定性等に優れる。しかしながら、ポリオレフィン系樹脂の発泡は極めて短い時間で完了するため、発泡過程において気泡の大きさを制御すること、特に微細な気泡構造を得ることは非常に困難であった。そのため、ポリオレフィン系樹脂からなり、粒子径が小さく、微細な気泡構造を有する発泡粒子は得られていないのが現状であった。したがって、高温環境下における体積収縮、及びヘタリが発生し難いクッションの実現も困難であった。 本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、高温環境での体積収縮やヘタリが発生し難く、心地よい感触が得られるクッション層を有する車両用内装部材を提供しようとするものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の一態様は、伸縮性の袋体と、該袋体内に充填された発泡粒子とからなるクッション層を有する車両用内装部材であって、 クッション層の少なくとも一部は、車両用内装部材の表面に露出しており、 発泡粒子を構成する樹脂はポリオレフィン系樹脂であり、 発泡粒子の平均粒子径が2mm以下であり、 発泡粒子の独立気泡率が70%以上であり、 発泡粒子の平均気泡径が1・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
車両用内装部材は、伸縮性の袋体と、該袋体内に充填された所定の平均粒子径を有する微小な発泡粒子とからなるクッション層を有する。また、クッション層においては、微小な発泡粒子が滑らかに流動し、伸縮性の袋体が発泡粒子の流動に追従して変形することができる。それ故、クッション層は、外部からの荷重に対して適切に変形することができ、心地よい感触を示す。また、微細でかつ独立した気泡構造を有する発泡ポリオレフィン系樹脂からなる微小な発泡粒子が袋体内に充填されている。このような発泡粒子は、高温環境での体積減少率が小さく、繰り返し圧縮時の回復性が優れているので、高温環境での体積収縮及びヘタリが発生し難く、高温環境下においても上述の良好な感触の維持が可能であり、車両用内装部材として好適である。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】実施例1における車両用内装部材の模式図。

【図2】実施例1における樹脂粒子(試料E1)の走査電子顕微鏡写真。

【図3】実施例1における発泡粒子(試料E1)の走査電子顕微鏡写真。

【図4】実施例1における発泡粒子(試料E1)の断面の電子顕微鏡写真。

【図5】実施例1における樹脂粒子(試料E1)のDSC曲線を示す図。

【図6】実施例1における樹脂粒子(試料E1)のDSC曲線を示す図。

【図7】実施例1における発泡粒子(試料E1)のDSC曲線を示す図。

【図8】実施例1における発泡粒子(試料E1及び試料C4)の体積変化率の経時変化を示す図。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 車両用内装部材   2 本体   3 クッション層

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