特開2016-190876IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

(関連出願の相互参照)
本願は、2009年10月5日に出願された米国仮出願第61/248,681号、及び2009年12月23日に出願された米国仮出願第61/289,483号の優先権を主張するもので、それらのすべての記載内容を援用する。 本技術は一般的に、心不全を予防又は処置する組成物及び方法に関する。特に、本技術は、芳香族カチオン性ペプチドを有効量投与して、哺乳動物被検体の心不全を予防又は処置すること

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】本開示では、哺乳動物被検体の心不全を予防又は処置する方法を提供する。
【解決手段】該方法は、芳香族カチオン性ペプチドを必要としている被検体にその有効量を投与することを含む。
【選択図】図8

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本技術は一般的に、処置又は予防を必要とする被検体に治療上有効量の芳香族カチオン性ペプチドの投与を通じた哺乳動物の心不全の処置又は予防に関する。特定の実施態様では、芳香族カチオン性ペプチドは心臓組織のミトコンドリア機能を強化することで心不全を処置又は予防する。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

一観点において、治療上有効量の芳香族カチオン性ペプチドを哺乳動物被検体に投与することを含む、心不全又は高血圧性心筋症を処置又は予防する方法を提供する。一部の実施態様では、芳香族カチオン性ペプチドは以下を有するペプチドである。 少なくとも1の正味正電荷; 最小4個のアミノ酸; 最大約20個のアミノ酸; 正味正電荷の最小の数(pm)とアミノ酸残基の総数(r)との間における、3pmがr+・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】Ang II(1μM)で刺激され、ミトコンドリアROSの指示薬であるMitosox(5μM)を取り込んだ新生仔心筋細胞のフローサイトメトリー分析のグラフである。

【図2】昇圧量のAng IIを投与後の血圧に対するSS−31の効果を示す一連のグラフである。図2Aはベースライン時と、皮下注入ポンプによるAng II(1.1mg/kg/d)の投与後とにおける、マウスの血圧の典型的なトレース図である。図2BはAng IIによって、収縮期血圧が27.2mmHg、拡張期血圧が24.8mmHgと有意に増加したことを示す。

【図3】SS−31が、Ang II誘発心臓肥大と拡張機能障害とを改善することを示す一連のグラフである。図3Aは4週間、Ang II(1.1 mg/kg/d)を投与することで、WT対照マウスのLVMIが有意に増加したことを示す。SS−31(3mg/kg/d)を同時投与することで、ミトコンドリアカタラーゼの誘導性過剰発現のあるマウスで観察されるもの(i−mCAT、右側の図)と同程度に、LVMIにおけるAng II誘発増加が有意に弱まった(左側の図)。図3Bはミトコンドリア抗酸化物質の有無によって、Ang II投与4週間後の左心室拡張末期径(LVEDD)が有意に変化しなかったことを示す。図3Cはミトコンドリア抗酸化物質の有無によって、Ang II投与4週間後の短縮率(FS、%)が有意に変化しなかったことを示す。図3DはAng IIの投与4週間後にはEa/Aaの組織ドップラー法によって測定された拡張機能は有意に低下したが、これはSS−31又はmCATの遺伝子過剰発現によって有意に改善されることを示す。

【図4】SS−31が、Ang II誘発心臓肥大と線維症を弱めることを示す一連のグラフである。図4AはAng IIは心臓の質量(脛骨長に正規化)を有意に増加させたが、これはSS−31によって有意に弱められることを示す。図4Bは心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)遺伝子発現の劇的な増加を示した定量PCRである。これは、SS−31によって有意に予防された。図4CはAng II投与後に実質的な血管周囲線維症(PVF)と間質性線維症(IF)とを示す典型的な組織病理学的所見である。これは、SS−31処置が施された心臓では良好に保護された。図4Dは青色トリクローム染色の定量分析は、Ang II投与後に心室線維症が有意に増加したことを示した。これは、SS−31によって有意に弱められた。図4Eは定量PCRは、Ang II投与後のプロコラーゲン 1a2 mRNAのアップレギュレーションを示した。これは、SS−31を投与した心臓では有意に減少した。

【図5】4週間のAng II処置後に増加したミトコンドリアタンパク質カルボニルとミトコンドリア発生のシグナル伝達を示す一連のグラフである。これは、SS−31で防止された。図5Aは4週間のAng II処置によって、タンパク質酸化的損傷の指標である心臓のミトコンドリアタンパク質のカルボニル含有量を有意に増加させたことを示す。これは、SS−31によって有意に改善された。図5Bは定量PCRによって、ミトコンドリアバイオジェネシスにおける遺伝子の有意なアップレギュレーションが定量PCRによって明らかになったことを示す図である。このすべてがSS−31によって、生理食塩水群と比較して*p<0.05、Ang II処置群と比較して#p<0.05弱められた。

【図6】SS−31がNADPHオキシダーゼの下流に作動し、p38 MAPKの活性化とAng IIに応答したアポトーシスを減らすことを示す一連のグラフである。図6AはAng II投与後にNADPHオキシダーゼの活性が有意に増加したことを示す。SS−31の著しい効果は見られなかった。図6Bは4週間のAng II処置によって、開裂(活性化)したカスパーゼ3の増加で示されるように、アポトーシスが有意に誘導されたことを示す。これは、SS−31によって有意に弱められた。図6CはAng IIによる処置後、p38 MAPキナーゼのリン酸化は有意に増加したことを示す。これは、SS−31処置をおこなった心臓で有意に低くなった(上のグラフ)。Ang IIによる処置後、p38 MAPのタンパク質濃度も増加した。

【図7】SS−31がGαq過剰発現マウスの心臓肥大と心不全を改善したことを示す一連のグラフである。生後16週齢時点のSS−31処置の有無によるGαqマウス及びWT同腹子の心エコー検査の結果である。図7Aは4週間(生後12〜16週齢)、SS−31(3 mg/kg/d)の処置によって、Gαq過剰発現マウスでのFSで示されるように、収縮機能の低下を有意に改善したことを示す。図7BはGαqマウスの心腔拡大がSS−31によって、p=0.08というきわどい有意性で、わずかに弱められたことを示す。図7CはGαqマウスの拡張機能がSS−31によって、0.06というきわどい有意性で、わずかに弱められたことを示す。図7DはGαqマウスの心筋性能指数(MPI)の悪化が、SS−31によって著しく改善されたことを示す。図7EはGαqマウスの正規化心臓質量の増加はSS−31によって、実質的に守られたことを示す。一方、正規化肺質量の増加はきわどい有意性(p=0.09)でSS−31によるわずかな効果が示された。

【図8】Ang II及びGαqで誘発された心筋症に対するミトコンドリア抗酸化物質SS−31の考えられる効果を説明するための略図である。ミトコンドリア抗酸化物質SS−31はアンジオテンシンII受容体、Gαq、NADPHオキシダーゼの下流、p38 MRPKとアポトーシスの上流に作用する。

【図9】心臓線維症、Coll 1a2遺伝子の心臓発現及び心臓のミトコンドリアタンパク質のカルボニルに対する4週間のSS−31処置による作用を示す一連のグラフである。図9Aは4週間のSS−31処置によっても心臓線維症に対する有意な変化がないことを示す。図9Bは4週間のSS−31処置によっても、Coll 1a2遺伝子の心臓発現に対して有意な変化がないことを示す。図9CはAng IIの投与後に心臓のミトコンドリアタンパク質のカルボニルが有意に増加したことを示す。これは、SS−31によって減少した。

選択図 図8出願人が指定した本件の代表的な図

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