特開2016-194100IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

機械構造部品の素材として用いられる鋼線に関する。より詳細には、調質圧延により製造した線材に球状化焼鈍を施した後に冷間加工する際、冷間加工時の変形抵抗が低く、耐割れ性が良好であり、冷間加工性に優れた特性を発揮する機械構造部品用鋼線に関する。尚、本明細書において、「線材」とは、圧延線材の意味で用い、熱間圧延後、室温まで冷却した線状の鋼材を指す。また「鋼線」とは、圧延線材に球状化焼鈍等の調質処理が施された線状の鋼材を指す。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】冷間加工時における変形抵抗の低減と共に、耐割れ性の向上を図り、優れた冷間加工性を発揮できる機械構造部品用鋼線を提供する。
【解決手段】本発明の機械構造部品用鋼線は、質量%で、C:0.3〜0.6%、Si:0.05〜0.5%、Mn:0.2〜1.7%、P:0%超、0.03%以下、S:0.001〜0.05%、Al:0.005〜0.1%およびN:0〜0.015%を夫々含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、鋼の金属組織が、フェライトおよびセメンタイトより構成され、フェライト粒界に存在するセメンタイトの数割合が、全セメンタイト数に対して40%以上である。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

これまで提案されている技術は、冷間鍛造等の冷間加工性を向上させた鋼線の技術としては有用であるが、冷間加工性を更に向上させた鋼線の技術の開発が望まれている。 本発明はこうした状況の下になされたものであって、その目的は、冷間加工時における変形抵抗の低減と共に、耐割れ性の向上を図り、優れた冷間加工性を発揮できる機械構造部品用鋼線を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を達成した本発明の機械構造部品用鋼線は、質量%で、 C :0.3〜0.6%、 Si:0.05〜0.5%、 Mn:0.2〜1.7%、 P :0%超、0.03%以下、 S :0.001〜0.05%、 Al:0.005〜0.1%および N :0〜0.015%を夫々含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、 鋼の金属組織が、フェライトおよびセメンタイ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の機械構造部品用鋼線によれば、化学成分組成を適切に調整すると共に、鋼の金属組織が、フェライトおよびセメンタイトより構成され、フェライト粒界に存在するセメンタイトの数割合が規定値を満足することによって、変形抵抗の低減と共に耐割れ性の向上を実現した鋼線を提供することができる。本発明の機械構造部品用鋼線は、変形抵抗が低減されているため、金型などの塑性加工用冶工具の磨耗や破壊を抑制でき、また耐割れ性が向上されているため、圧造加工時の割れ発生も抑制でき、冷間加工性に優れた特性を発揮する。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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