特開2016-204623IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

グリース組成物および当該グリース組成物が封入された転がり軸受

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】グリースの粘性移行応力を高め、攪拌抵抗に起因するトルクを低減できるグリース組成物および当該グリース組成物が封入された転がり軸受を提供する。
【解決手段】少なくとも基油と増ちょう剤とを含有し、レーザー回折法によって測定された増ちょう剤粒度分布から下記式(1)および(2)によって導出される前記増ちょう剤の相対表面積Sが8000以上である、グリース組成物。


(A:粒子半径rをもつ全ての粒子の表面積、d:粒子径[μm]、Va:全粒子の総体積[μm3]、R:粒子径dの粒子が占める体積率[%]、TC:増ちょう剤量[%])
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

近年の省エネルギー化、高効率化の要求を受けて、軸受回転トルクを低減することが望まれている。この点、本願発明者らが鋭意研究した結果、軸受回転トルク発生要因は、(1)グリースの攪拌抵抗、(2)転がり摩擦抵抗、(3)ボールのスピンや作動すべり等による転がり接触内の微小すべりの抵抗、および(4)ボールと保持器間のすべり摩擦抵抗の4つに大別できることに至った。 このうち、グリースの攪拌抵抗は、グリースの粘性移行応力(後述にて定義)に依存しており、例えば、粘性移行応力が高いグリースではチャネリング性が高くなることで、攪拌抵抗に起因するトルクが低減される。
そこで、本発明の目的は、グリースの粘性移行応力を高め、攪拌抵抗に起因するトルクを低減することができるグリース組成物および当該グリース組成物が封入された転がり軸受を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

の課題を解決するための本発明のグリース組成物は、少なくとも基油と増ちょう剤とを含有するグリース組成物であって、レーザー回折法によって測定された増ちょう剤粒度分布から下記式(1)および(2)によって導出される前記増ちょう剤の相対表面積Sが8000以上である。
【発明の効果】
本発明のグリース組成物によれば、グリースの粘性移行応力を高めることができるので、当該グリース組成物が封入された転がり軸受において、攪拌抵抗に起因するトルクを低減することができる。したがって、増ちょう剤粒子の相対表面積Sを制御因子として、低トルク化を実現可能なグリース設計指針を提供することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の一転がり軸受を示す断面図である。

【図2】図2は、軸受回転トルク測定装置の概略図である。

【図3】図3は、増ちょう剤の相対表面積と軸受回転トルクとの関係を示す図である。

【図4】図4は、増ちょう剤2分子間の凝集エネルギーと粒子径との相関図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1…転がり軸受、G…グリース

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