特開2016-205563IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

横断面U字形又はV字形の締結溝を有する二つのクランプ片からなるクランプ本体、及び、二つのクランプ片を連結するための連結部材を備え、前記二つのクランプ片を締結具(例えばボルト及びナット)で締め付けることで、クランプ本体の締結溝内に配置された被締結物(通常、二つの部材からなる)に対し締結力を及ぼし得るクランプ器具

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】作業者一人での片手作業による被締結物への組付けを可能として、組付けの簡素化や組付け工数の低減を図ることができるクランプ器具を提供する。
【解決手段】クランプ器具は、それぞれ略半円弧形状をなす第1及び第2クランプ片11,12からなるクランプ本体10、並びに、二つのクランプ片を連結するための連結板30を備える。各クランプ片は、横断面U字形又はV字形の締結溝と、一方の端部に位置する耳部17と、他方の端部に位置する連結端部18とを有する。対向配置された両耳部17に締結具(41,42)を取り付け、当該締結具を締め付けることで前記締結溝内に配置された被締結物に対し締結力を及ぼすことができる。連結板30の両端部をそれぞれ第1クランプ片11の連結端部18および第2クランプ片12の連結端部18でかしめることで、二つのクランプ片11,12が連結板30に連結されている。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、従来のクランプ器具にもいくつかの欠点がある。
特許文献1のクランプでは、二つのカップリングハーフが自由に開き角を変えることができるため、当該クランプ器具を被締結物(例えば、特許文献1の第3図に示すタービン側ケーシング1及び過給機本体3の二部材)に適用する際には、作業者が両手でそれぞれのカップリングハーフを把持して適切な開き角を保つ必要がある。従って、一人の作業者で全ての作業を行うためには、クランプ器具の装着が完了する前の被締結物(二部材)を専用の治具で予め仮保持(仮締結)しておく必要があった。さもなくば、クランプ器具を操作する作業者とは別の第2の作業者が被締結物(二部材)を仮保持しておく必要があり、多くの人手を要していた。 特許文献2のクランプでは、二つの周方向部分116a,116bがコネクタ138に溶接されているところ、一般にスポット溶接等による溶接部位は高温にさらされることで鋭敏化する傾向にある。ここで「鋭敏化」とは、ステンレス鋼等に450〜850℃の熱履歴を経験させると、金属組織の結晶粒界に炭化物が析出して粒界腐食に対する感受性が増大すること(つまり耐食性が低下すること)をいう。鋭敏化した溶接部位については応力腐食割れ等の不具合が生ずることが懸念される。また、特許文献2のクランプによれば、割りリング構成用の二つの周方向部分を得るためのプレス成形工程の他に、それらをコネクタと溶接するための溶接工程が必要になる。プレス成形(塑性加工)と溶接とは異質な作業であるため、これら二種類の工程を経なければならないとすれば、その分だけ製造コストが高くなる。 本発明はのような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、作業者一人での片手作業による被締結物への組付けを可能として組付けの簡素化や組付け工数の低減を図ることができるクランプ器具を提供することにある。また、溶接工程を経る必要が無いことで金属組織の鋭敏化の問題が無く、基本的にプレス加工や曲げ加工といった塑性加工だけで製造可能なことで製造コスト低減を図り得るクランプ器具を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1の発明は、 それぞれ略半円弧形状をなす第1クランプ片及び第2クランプ片からなるクランプ本体、並びに、前記二つのクランプ片を連結するための連結部材を備え、 前記二つのクランプ片の各々が、一対の溝形成壁によって画成される横断面U字形又はV字形の締結溝と、各クランプ片の一方の端部に位置する耳部と、各クランプ片の他方の端部に位置する連結端部とを有しており、 対向配置された前記二つ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明のクランプ器具によれば、作業者一人での片手作業による被締結物への組付けを可能にし、組付けの簡素化や組付け工数の低減を図ることができる。また、溶接工程を経る必要が無いことで金属組織の鋭敏化といった問題が無い。更に、基本的にプレス加工や曲げ加工といった塑性加工だけでクランプ器具を製造することができ、製造コストの低減を図ることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明に従うクランプ器具を示し、(A)は正面図、(B)は側面図。

【図2】図1に示すクランプ器具の底面図。

【図3】クランプ器具の連結部材付近を拡大して示す斜視図。

【図4】連結部材としての連結板を示し、(A)は平面図、(B)はX−X線断面図。

【図5】図1のクランプ器具の開いた状態を示す正面図。

【図6】図1のクランプ器具の閉じた状態(締結時)を示す正面図。

【図7】クランプ器具による二つのフランジの締結態様を示す概略断面図。

【図8】(A)〜(D)は、連結板におけるかしめ(加締め)の各種態様を示す部分断面図。

【図9】連結部材としての連結リングを示し、(A)は平面図、(B)はY−Y線断面図。

【図10】(A)及び(B)は、連結リングにおけるかしめ(加締め)の各種態様を示す部分断面図。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10 クランプ本体、11 第1クランプ片、12 第2クランプ片   14 U字形又はV字形の締結溝、15,16 一対の溝形成壁、17 耳部   18 連結端部、18a 基端領域、18b 先端領域   30 連結板(板状連結部材)、30a 両端部   31 第1挿通孔、32 第2挿通孔   35 連結リング(環状連結部材)、35a 両端部   36 透孔、37 内周側面、38 外周側面   41 ボルト、42 ナット(41,42は締結具を構成する)   51f,52f 第1及び第2の配管部品のフランジ(被締結物)

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