特開2016-213950IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

分割型積層鉄心及びその製造方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】高いモータトルクと小さいコギングトルクの両方を十分高水準に達成可能な分割型積層鉄心の製造方法を提供する。
【解決手段】この方法は、(A)被加工板を順送り金型に供給する工程と、(B)順送り金型において、周方向に並ぶ複数のパーツからなり且つ環状部を有する加工体を得る工程と、(C)複数の加工体を互いに締結することによって分割型積層鉄心を得る工程とを含む。(B)工程は、(b1)環状部となる領域を横切るスリットラインSLと、この領域を横切る折り曲げラインBとを形成する切曲げ加工を実施すること、(b2)スリットラインSLから折り曲げラインBまでの部分である曲げ加工部Dをプッシュバックによって元に位置に戻すこと、(b3)曲げ加工部DにカシメC1,C2を形成することを含む。(C)工程は、(c1)カシメC1,C2によって複数の加工体を締結することを含む。
【選択図】図3

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1の方法においては、特許文献1の図5に示されたように、スリットラインLから離れた位置にカシメ部11Cが形成されている。スリットラインLと、切曲げ加工によって形成される折り曲げ線と、カシメ部11Cとの位置関係に着目すると、スリットラインLとカシメ部11Cとの間に折り曲げラインが形成されている(特許文献1の図7(a)参照)。 図10(a)は隣り合う二つの積層鉄心片S1,S2におけるスリットラインSLと、折り曲げラインBと、積層鉄心片S1のカシメC1の位置関係を示した図である。同図においては、特許文献1と同様、スリットラインSLとカシメC1との間に折り曲げラインBが形成されている。なお、積層鉄心片S2に形成されたカシメC2は、カシメC1と対をなしており、カシメC1とカシメC2のほぼ中間にスリットラインSLが位置する。ここでは、カシメC1とカシメC2のほぼ中間にスリットラインSLが形成される場合を例示したが、カシメC1及びカシメC2の間であってこれらのカシメの一方に近い位置にスリットラインSLが形成される場合もある。 図10(b)は図10(a)に示すb−b線における断面図であり、プッシュバック工程及びカシメ形成工程を経て作製された複数の加工体を積層し、上下方向にそれぞれ並ぶ複数のカシメC1,C2を締結させた状態を示す。このようにして積層鉄心を製造した場合、図10(b)に示すように、積層鉄心片S1,S2の連結部Jにおいて、曲げ加工部D(折り曲げラインBからスリットラインSLまでの部分)が積層方向に広がりやすい。これはプッシュバックを実施しても全ての加工体について曲げ加工部Dを完全に元の位置に戻すことが困難であり、その状態で曲げ加工部DがカシメC1によって締結されることが主因であると推察される。なお、図10(b)において、折り曲げラインBの位置を破線で示した。 積層鉄心片S1,S2の連結部Jが図10(b)に示す状態であると、連結部Jにおいて連結されるべき加工体同士がそれぞれ完全に連結されている場合と比較して連結部Jが大きな磁気抵抗となり、その結果、モータトルクが低下する傾向にある。更に、分割型積層鉄心が有する複数の連結部Jにおいて、曲げ加工部Dの広がり度合いが必ずしも均一にならない。つまり、磁気抵抗が周方向でばらつくことになり、その結果、コギングトルクが増大する傾向にある。 高いモータトルクと小さいコギングトルクの両方を十分高水準に達成可能な分割型積層鉄心及びその製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本開示は分割型積層鉄心の製造方法に関する。この製造方法は以下の工程を含む。 (A)巻重体から引き出された被加工板を順送り金型に供給する工程。 (B)順送り金型における打抜き加工により、周方向に並ぶ複数のパーツからなり且つ環状部を有する加工体を得る工程。 (C)複数の加工体を積み重ね、これらを締結することによって分割型積層鉄心を得る工程。 (B)工程は、(b1)環状部となる領域を横・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本開示によれば、高いモータトルクと小さいコギングトルクの両方を十分高水準に達成可能な分割型積層鉄心が提供される。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は固定子(ステータ)用の分割型積層鉄心の一例を示す斜視図である。

【図2】図2は図1に示す積層鉄心を構成する分割型加工体を示す平面図である。

【図3】図3は隣り合う二つの積層鉄心片におけるスリットラインSLと、折り曲げラインBと、カシメC1との位置関係を示した平面図である。

【図4】図4(a)は折り曲げラインと直交する方向におけるカシメの凹部の開口長さLaと、カシメの凸部の頂部の長さLbとを示す断面図であり、図4(b)は図3に示すb−b線に沿った断面図であり、図4(c)は図3に示すc−c線における断面図である。

【図5】図5は打抜き装置の一例を示す概略図である。

【図6】図6(a)〜(c)は順送り金型における打抜き加工のレイアウトの前半を示す平面図である。

【図7】図7(d)〜(f)は順送り金型における打抜き加工のレイアウトの後半を示す平面図である。

【図8】図8は曲げ加工部に形成するのに好適なカシメの他の例(交互カシメ)を示す断面図である。

【図9】図9は曲げ加工部に形成するのに好適なカシメの他の例(スキューカシメ)を示す断面図である。

【図10】図10(a)は従来の積層鉄心片におけるスリットラインSLと、折り曲げラインBと、カシメC1の位置関係を示した図である。図10(b)は図10(a)に示すb−b線における断面図である。

選択図 図3出願人が指定した本件の代表的な図

B…折り曲げライン、C…巻重体、C1,C3,C4…カシメ、Ca…凹部、Cb…凸部、D…曲げ加工部、La…凹部の開口長さ、Lb…凸部の頂部の長さ、Md…パーツ、My…環状部、MS…加工体、S…積層鉄心(分割型積層鉄心)、SL…スリットライン、W…被加工板、140…順送り金型。

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