技術分野
魚釣用スピニングリールに関するものである。
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】製造コストを低減し、かつメンテナンス等による部品交換後において回転バランスの再調整が容易であり、ロータの前方への糸落ち現象を好適に防止する。 【解決手段】ロータ2は、スプール3の内側に配置される有底の円筒部21と、円筒部21の底部の前部23にねじで取り付けられる環状部材25と、を有し、環状部材25は、底部の外縁部よりも径方向外側に突出する釣糸係止部25cを備え、前部23には、ロータ2の軸心O1と同心円上に複数のねじ穴23bが形成され、環状部材25には、複数のねじ穴23bに対応する少なくとも一つのねじ挿通部が形成されている構成とした。 【選択図】図3
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、バランス調整用の錘を埋設する必要があるため、製造コストが嵩むという課題が残されていた。
また、特許文献2の魚釣用スピニングリールでは、リブを折ることでバランス調整を行う構成であるので、メンテナンス等による部品交換後において回転バランスの再調整が難しくなるという課題が残されていた。
ところで、魚釣用スピニングリールは、釣糸の巻取または放出の一連の操作の中で、釣糸の巻付状態が崩れて釣糸が解れたり、張力変化、風の影響等による糸ふけ現象により釣糸の巻付位置が後方へずれたりすることがある。この場合、例えば、解れた釣糸がスプールの内側に侵入し、ロータの前方に釣糸が落ちてスプール軸に絡み付いたりする現象(以下、「糸落ち現象」ということがある)が発生するおそれがあった。このような糸落ち現象が生じると魚釣操作性が損なわれてしまう。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、製造コストを低減することができ、かつメンテナンス等による部品交換後において回転バランスの再調整が容易であり、加えてロータの前方への糸落ち現象を好適に防止することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
前記目的を達成するために発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体と、前記リール本体に設けられたハンドルの回転操作に連動回転するロータと、を備え、前記ロータのアーム部に設けられた釣糸案内部を介して、スプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールにおいて、前記ロータは、前記スプールの内側に配置される有底の円筒部と、前記円筒部の底部の前部にねじで取り付けられる環状部材と、を有しており、前記環状部・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明の魚釣用スピニングリールによれば、環状部材を止めるねじの数を増減させることで、ロータの質量調整を容易に行うことができるので、製造コストを低減しつつロータの回転バランスを調整することができる。また、ねじ止め位置を適宜変えることで、ロータの軸心周りの質量分布を容易に調整することができるので、最適なロータの回転バランスが得られる。また、メンテナンス等による部品交換後も、ねじの数を増減させたり、ねじ止め位置を適宜変えることで、ロータの回転バランスを調整することができ、良好な魚釣操作性を維持することができる。また、環状部材を固定するねじによって回転バランスを調整することができるので、別途、回転バランスを調整するための部品を用意する必要がなく、部品点数の増加を防止することができる。
また、環状部材の釣糸係止部によって、これよりも前方へ釣糸が移動するのを規制することができるので、スプールの内側に配置される部材やスプール軸等に釣糸が引っ掛かったり絡み付いたりする現象を防止することができる。これにより、魚釣操作性に優れた魚釣用スピニングリールが得られる。
また、底部の前部の周縁部に固定ねじが配置される構成では、ロータの軸心周りの質量分布を効果的に調整することができるので、最適なロータの回転バランスが得られる。これにより、魚釣操作性に優れた魚釣用スピニングリールが得られる。
また、環状部材に、ロータナットに外嵌される保持部が形成されている構成では、環状部材に形成された保持部をロータナットに外嵌させた状態で、環状部材をロータの底部の前部に固定することができるので、ロータの軸心周りの回転バランスを調整しながら、併せてロータナットの回り止め固定を行うことができる。したがって、組付性に優れ、製造コストの低減を図ることのできる魚釣用スピニングリールが得られる。
また、環状部材に係合突部が設けられ、底部に係合受部が設けられている構成では、スプールとロータとの間に釣糸が侵入した場合に、係合突部と係合受部との突き合わせ部を用いて釣糸を係止することができる。したがって、釣糸係止部による釣糸の係止と相俟って釣糸を確実に係止することができる。また、係合突部と係合受部とが凹凸係合する構造であるので、円筒部の周方向に突き合わせ部と円筒部の外周面とが交互に位置することとなり、突き合わせ部に係止された釣糸を円筒部の外周面上でつまんで容易に取り外すことができる。これにより、魚釣操作性が向上する。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の第1魚釣用スピニングリールの全体構成を示す図である。
【図2】 (a)はロータの前面図、(b)はロータの側面図である。
【図3】 (a)はロータの斜視図、(b)はロータと環状部材との固定部分を示す拡大断面図である。
【図4】 ロータと環状部材と固定ねじとを示す分解斜視図である。
【図5】 スプールとロータとの間に釣糸が入り込むときの様子を示す説明図である。
【図6】 本発明の第2魚釣用スピニングリールを示す図であり、(a)はロータの前面図、(b)はロータの側面図、(c)はロータと環状部材との固定部分を示す拡大断面図である。
【図7】 本発明の第3魚釣用スピニングリールを示す図であり、(a)はロータの前面図、(b)はロータの側面図、(c)はロータと環状部材との固定部分を示す拡大断面図である。
【図8】 (a)(b)は環状部材の変形例を示す前面図である。
1 リール本体
2 ロータ
2a ロータナット
2g 釣糸案内部
3 スプール
5 ハンドル
8 駆動軸筒
21 円筒部
21d 係合受部
22 アーム部
22e 釣糸案内部
23 前部
23b ねじ穴
25 環状部材
25c,25c1 釣糸係止部
25A〜25D 環状部材
25d 係合突部
25g 保持部
L 釣糸
O1 軸心
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