技術分野
この発明は、腫瘍の手術等に利用されるイメージング装置に関し、特に、被検者に注入された蛍光色素に対して励起光を照射し、蛍光色素から発生した蛍光を撮影するイメージング装置
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】 リンパ節等の位置の特定と、その位置における腫瘍の判定とを同時に実行することが可能なイメージング装置を提供する。 【解決手段】 第1光源はインドシアニングリーンを励起させるための励起光であるその波長が810nmの近赤外光を照射し、第2光源はPpIXを励起させるための励起光であるその波長が410nmの紫色光を照射し、第3光源は、白色光を照射する。撮像部20は、可視光を撮影可能な第1撮像素子31と、PpIXから放射された赤色光を撮影可能な第2撮像素子32と、インドシアニングリーンから放射された近赤外光を撮影可能な第3撮像素子33とを備える。 【選択図】 図3
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
上述した近赤外蛍光イメージングによれば、必要なリンパ節等の位置を特定することは可能ではあるが、リンパ節への癌の転移の有無等の腫瘍の判定までは判断することができない。このため、術中迅速診断が必要となる。この術中迅速診断は、外科からの依頼を受けた病理診断科等で実施されるが、このような病理診断科が併設されている大規模な病院に限られる。このため、このような病理診断を実行することができない病院においては、近赤外イメージングを利用することができないという問題がある。また、このような病理診断を行う場合には、短時間で診断結果を提示する必要があることから、負担が大きなものとなる。このように、近赤外イメージングのみを実行したのでは、それにより位置を特定されたリンパ節等に癌が転移しているのか否かを特定することができないという問題がある。
一方、近年、特殊な蛍光色素を利用することにより、腫瘍を蛍光標識して手術ナビゲーションに利用する手法が、主として脳外科を中心として注目されている。このような蛍光色素(蛍光ナビゲーションに用いる診断薬)として、5−アミノレブリン酸(5−ALA/5−Aminolevulinic Acid)が使用される。この5−アミノレブリン酸(以下、これを略称するときは「5−ALA」という)を使用した場合には、被検者の体内に侵入した5−ALAが蛍光物質であるPpIX(protoporphyrinIX/プロトポルフィリンナイン)に変化する。このPpIXは、腫瘍に特異的に蓄積される性質を有する。また、この5−ALAの代謝物であるPpIXに向けて410nm程度の波長の可視光を照射すると、PpIXからおよそ630nm程度の波長の赤色の可視光が蛍光として発光される。このPpIXからの蛍光を観察することにより、癌の転移を確認することが可能となる。なお、このPpIXはPp9と記載されることもある。
この発明は、リンパ節等の位置の特定と、その位置における腫瘍の判定とを同時に実行することが可能なイメージング装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
第1の発明は、励起光を照射することにより蛍光を放射する第1蛍光色素と、その代謝物が腫瘍に蓄積する性質を有し、励起光を照射することにより蛍光を放射する第2蛍光色素とを被検者の体内に侵入させ、前記第1蛍光色素からの蛍光と前記第2蛍光色素からの蛍光を撮影するイメージング装置において、前記被検者に対して前記第1蛍光色素を励起させる第1波長の光を照射する第1光源と、前記被検者に対して前記第2蛍光色素を・・・ 続きを
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【発明の効果】
第1から第8に記載の発明によれば、第1蛍光によりリンパ節等の位置を特定し、さらに、第2蛍光により腫瘍の判定を行うことができる。すなわち、単一の装置により、リンパ節等の位置の特定と、その位置における腫瘍の判定とを同時に実行することが可能となる。
第2の発明によれば、装置が設置された室内の照明の影響を防止して、第2蛍光色素からの第2蛍光を正確に測定することが可能となる。
第3の発明によれば、予め設定した補正パラメータにより第2蛍光画像を補正することにより、腫瘍の判定の精度をより向上させることが可能となる。
第7の発明によれば、第1蛍光画像と、第2蛍光画像と、可視画像とを表示部に合成して表示させることにより、それらの相関関係を容易に特定することが可能となる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 この発明に係るイメージング装置の概要図である。
【図2】 照明・撮影部12の斜視図である。
【図3】 この発明の第1撮像部20の概要図である。
【図4】 この発明に係るイメージング装置の主要な制御系を示すブロック図である。
【図5】 この発明の第1撮像部20を使用してイメージングを実行するときの第1、第2、第3光源21、22、23および第1、第2、第3撮像素子31、32、33の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 表示部14に表示される画像を示す模式図である。
【図7】 PpIXによる赤色画像に基づいて癌の転移の有無を判定する判定表示を示す模式図である。
【図8】 第2光源22が点灯しているときに第2撮像素子32により撮像した赤色光と、第2光源22が消灯しているときに第2撮像素子32により撮像した赤色光との差分をとる状態を示すグラフである。
【図9】 第2光源22が点灯しているときに第2撮像素子32により撮像した赤色光と、第2光源22が消灯しているときに第2撮像素子32により撮像した赤色光との差分をとるときに表示部14に表示される赤色画像の概要図である。
【図10】 この発明の第2撮像部20の概要図である。
【図11】 この発明の第2撮像部20を使用してイメージングを実行するときの第1、第2、第3光源21、22、23および第1、第2、第3撮像素子51、52、53の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図12】 この発明の第3撮像部20の概要図である。
【図13】 この発明の第3撮像部20を使用してイメージングを実行するときの第1、第2、第3光源21、22、23および第1、第2撮像素子61、62の制御動作を示すタイミングチャートである。
12 照明・撮影部
14 表示部
17 被検者
20 撮像部
21 第1光源
22 第2光源
23 第3光源
31 第1撮像素子
32 第2撮像素子
33 第3撮像素子
34 ハーフミラー
35 ダイクロイックミラー
36 ロングパスフィルター
37 バンドパスフィルター
38 バンドパスフィルター
51 第1撮像素子
52 第2撮像素子
53 第3撮像素子
54 ダイクロイックミラー
55 ダイクロイックミラー
56 バンドパスフィルター
57 バンドパスフィルター
58 ロングパスフィルター
61 第1撮像素子
62 第2撮像素子
64 ダイクロイックミラー
66 ロングパスフィルター
67 バンドパスフィルター
100 画像処理部
101 可視画像処理部
102 第1蛍光画像処理部
103 第2蛍光画像処理部
104 補正パラメータ処理部
105 画像合成部
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