技術分野
セキュリティ向けの樹脂製の透明樹脂フィルムおよびその透明樹脂フィルムを応用した光学シートとそれらの製造方法
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】 レンズを用いたセキュリティ向けのデザインシートにおいて、その弱点である対擦性を向上すると同時に、反射光やモアレなどの表現力を多様化し、反射光に独特の風合いを持たせることで、偽造しにくさを兼ね備えた透明多層反射フィルムとその製造方法を提供することである。
【解決手段】 平面視形状が平行線群、曲線群、又はそれらを組合せた万線状溝の模様が空隙により形成された透明樹脂からなる模様層が複数層と、空隙を有しない透明樹脂からなる無空隙層が複数層とからなる透明樹脂フィルムであって、表面が平滑面で構成されている無空隙層からなることを特徴とする透明樹脂フィルムを提供する。
【選択図】 図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
レンズ方式の部材はその表面に凹凸形状を形成するため、その表面の汚れや傷に弱いという欠点を併せ持っている。
これは、その表面形状の凸部に擦れの応力が集中することから傷が入りやすく、また、凹部には汚れが溜まりやすい、というように、その形状に起因している。
さらに擦れなどへの耐久性を向上させる手段として、表面硬化層を設けるハードコートを施すことも可能であるが、凹凸形状が埋まったり、あるいは、表面硬化層の塗工の不均一性から、最表面の凹凸形状が変わってしまうことで、せっかく形成したレンズの効果を減じてしまう難点がある。
一方で、凹凸を形成した表面を、屈折率の違う樹脂で包埋し、凹凸による光屈折効果と表面の平滑面を両立する手法もあるが、その凹凸境界面の屈折率差で生じる光屈折効果は、樹脂の屈折率差は、空気−樹脂間のそれよりも小さくなるため、やはりレンズの効果を減じてしまうことから、その光学的な自由度が制限されてしまい、表現力に限界があった。
また、表面に凹凸が露出した形態では、その表面形状のトレースや転写による複製が容易に行えるため、偽造を防止する効果は限定的となってしまう。
本発明の課題は、平面視形状が平行線群、曲線群、又はそれらを組合せた万線状溝の模様が空隙により形成された構造を用いたセキュリティ用などに用いられる部材において、多彩な表現力とその耐久性を両立した、透明樹脂フィルムと光学シートとそれらの製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
まず、フィルムを透明樹脂からなる透明体として最も外側の表面を凹凸の無い平滑面とし、光を制御する構造を内部に設ける。これにより、表面硬化層を設けても不具合は生じない。
【発明の効果】
本発明によれば、内部中に空隙を設けたことにより、その空隙の形状などで反射光の方向を制御し、かつ内部に空隙層を二層以上の多層に設けることで、その空隙の形状により生じる反射光と相まって、光沢やモアレなどの表現を実現することができ、フィルム内部における光反射効果により、独特の風合いを持たせることができると同時に、その多彩な表現力などを得ることができる透明樹脂フィルム、光学シートとその製造方法を提供することができる。
コピーはもちろん、容易には偽造や贋造できない高いセキュリティを有する。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】本発明の第1の実施の形態の透明樹脂フィルムが透明二層反射フィルムである場合の光学シートの概略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルム中の空隙が万線状溝模様である場合の空隙部分を示す要部の部分断面斜視図。
【図3】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルム中の空隙が万線状溝模様である場合の空隙部分を示す要部の平面図。
【図4】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルムの製造装置における万線状溝模様の透明反射フィルム本体の第1の積層工程を示す概略構成図。
【図5】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルムの製造装置における第1の積層工程の成形ロールと第1積層体との分離状態を説明する要部の縦断面図。
【図6】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルムの製造装置における万線状溝模様の透明二層反射フィルム本体の第2の積層工程を示す概略構成図。
【図7】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルムの製造装置における第2の積層工程の成形ロールと第2積層体との分離状態を説明する要部の縦断面図。
【図8】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルムの製造装置における万線状溝模様の透明反射フィルム本体の第3の積層工程を示す概略構成図。
【図9】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける透明樹脂フィルムの製造装置における第3の積層工程の成形ロールと第3積層体との分離状態を説明する要部の縦断面図。
【図10】図1に示す第1の実施の形態の透明二層反射フィルムにおける光学シートの透明反射フィルムに入射した光の反射状態を説明するための説明図。
【図11】本発明の第2の実施の形態の透明樹脂フィルム中の空隙部分を示す要部の断面斜視図。
【図12】本発明の第3の実施の形態の透明樹脂フィルム中の空隙部分を示す要部の断面斜視図。
1…光学シート
2…基材シート
3…透明二層反射フィルム
3a…本体
4…積層フィルム
4A…第1エンボスフィルム
4B…第2エンボスフィルム
S1…第1接着層
S2…第2接着層
6A…第1万線状溝
6B…第2万線状溝
7…第一層
8…第二層
8a…エンボス層
8b…表面層
8c…平滑面
11…シート製造装置
12a…第1のシート成形装置
12b…第2のシート成形装置
12c…第3のシート成形装置
13…第1押出機
14…第2押出機
15…Tダイ
16…第1冷却ロール
17…第2冷却ロール
17a…エンボスパターン
18…第3冷却ロール
19…供給ロール
20…第1の溶融樹脂材料の供給路
21…第2の溶融樹脂材料の供給路
22…第1供給口
23…第2供給口
24…吐出口
25…第1のシート
26…第2のシート
27…第1の積層体シート
28A…第1積層体
28B…第2積層体
29…第3押出機
30…第4押出機
31…Tダイ
32…第4冷却ロール
33…第5冷却ロール
33a…エンボスパターン
34…第6冷却ロール
35…第1積層体の供給ロール
36…第3の溶融樹脂材料の供給路
37…第4の溶融樹脂材料の供給路
38…第3供給口
39…第4供給口
40…吐出口
41…第3のシート
42…第4のシート
43…第2の積層体シート
44…第5押出機
45…第6押出機
46…Tダイ
47…第7冷却ロール
48…第8冷却ロール
49…第9冷却ロール
50…第2積層体の供給ロール
51…第5の溶融樹脂材料の供給路
52…第6の溶融樹脂材料の供給路
53…第5供給口
54…第6供給口
55…吐出口
56…第5のシート
57…第6のシート
58…積層体シート
59…成形品
61…透明二層反射フィルム
71…透明多層反射フィルム
72…積層フィルム
73A…第1エンボスフィルム
73B…第2エンボスフィルム
73C…第3エンボスフィルム
74A…第1万線状溝
74B…第2万線状溝
74C…第3万線状溝
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