技術分野
ポリカルボン酸系重合体水溶液及びその製造方法
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】経時的に安定して高分散性を発揮することができるポリカルボン酸系重合体水溶液及びこれを簡便かつ容易に製造する方法を提供すること。また、このような重合体水溶液を含む分散剤及び無機粒子分散体を提供すること。 【解決手段】ポリカルボン酸系重合体を含む水溶液であって、該ポリカルボン酸系重合体は、エチレン性不飽和カルボン酸の周期表第2族元素の水酸化物による部分中和物に由来する構成単位を有し、該部分中和物は、周期表第2族元素の水酸化物による中和率が20〜70モル%であり、該重合体の分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)は、2.4以下であるポリカルボン酸系重合体水溶液。 【選択図】なし
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
上述のとおり、ポリカルボン酸系重合体の物性改善の技術が種々提案されているが、近年では、塗工技術等の高度化・精密化等に伴い、従来よりも厳しい分散性能、特に経時変化の少ない分散性能を有することが求められている。だが、従来の技術では、このような要望に充分に対応できていないのが現状である。例えば、特許文献1には、アクリル酸を水酸化カルシウムで部分的に中和して重合し、その後に1価塩基によって更に中和することで、アクリル酸系重合体を製造する手法が開示されているが、この手法で得られる重合体は分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)が大きく、経時的に安定して分散性を発揮することができないため、これらの点で課題があった。また、特許文献2〜5には、アクリル酸等の単量体成分を重合した後に、アルカリ金属化合物等で中和する手法が記載されている。この手法では分散性能に極めて優れた重合体を得ることができるが、重合体の分子量分布をより狭くすることができ、かつより一層安定して分散性を発揮できるようにするための工夫の余地があった。
本発明は、現状に鑑みてなされたものであり、経時的に安定して高分散性を発揮することができるポリカルボン酸系重合体水溶液及びこれを簡便かつ容易に製造する方法を提供することを目的とする。本発明はまた、このような重合体水溶液を含む分散剤及び無機粒子分散体を提供することも目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、ポリカルボン酸系重合体について検討するうち、エチレン性不飽和カルボン酸の周期表第2族元素の水酸化物による部分中和物に由来する構成単位を有し、かつ周期表第2族元素の水酸化物による中和率及び分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)が所定範囲にある重合体を含む水溶液が、これまでにない新規な物質であって、初期分散性と経時的な分散性との両方に極めて優れるものとなることを見いだした。この重合・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明のポリカルボン酸系重合体は、上述した構成よりなり、経時的に安定して高分散性を発揮することができるため、例えば、分散剤、中でも無機顔料の分散剤として特に有用である。また、本発明の製造方法は、このような重合体やこれを含む重合体水溶液を簡便かつ容易に製造することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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