技術分野
転がり軸受
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】内輪と外輪との間の環状空間においてグリースが軸方向一方側から他方側へ流れる作用が生じる転がり軸受において、軸方向他方側のシールによる密封性を高める。 【解決手段】転がり軸受は、内輪3、外輪2、複数の玉4、及び保持器5を備え、内輪3と外輪2との間の環状空間Sにおいてグリースが軸方向一方側から他方側へ流れる作用が生じる。第1シール6は、環状空間Sの軸方向一方側に設けられ内輪3との間に第1ラビリンス隙間45を形成してグリースの流出を防ぐ第1リップ部44を有する。第2シール7は、環状空間Sの軸方向他方側に設けられ内輪3との間に第2ラビリンス隙間55を形成してグリースの流出を防ぐ第2リップ部54を有する。第1リップ部44よりも第2リップ部54を大きくすることにより、第1ラビリンス隙間45の経路長よりも第2ラビリンス隙間55の経路長が長くなっている。 【選択図】 図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
アンギュラ玉軸受90の場合、内輪91が回転すると、遠心力によって環状空間93に存在しているグリースが軸方向一方側(図4において左側)から軸方向他方側(図4において右側)へ流れる作用が生じる。特に軸受が高速回転する場合、この作用は強まる。
すると、環状空間93のグリースが軸方向他方側の空間95に集まってグリースの偏りが発生し、やがてそのグリースがラビリンス隙間98aに侵入して軸受外部に漏れる場合がある。グリースの漏れが生じると、アンギュラ玉軸受90において潤滑不良が発生し、焼き付き、昇温、摩耗といった不具合が発生する可能性がある。
なお、前記のようにグリースが軸方向一方側から他方側へ流れる作用は、内輪91の肩径が異なる転がり軸受以外のものでも起こり得る。例えば、内輪の肩径が軸方向一方側と他方側とで同じであっても、軸受の回転に伴う転動体(玉)のスピンに起因してグリースが軸方向一方側から他方側へ移動する場合がある。
そこで、本発明の目的は、内輪と外輪との間に形成されている環状空間においてグリースが軸方向一方側から他方側へ流れる作用が生じる転がり軸受において、軸方向他方側のシールによる密封性を高めることにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、内輪、外輪、前記内輪と前記外輪との間に設けられている複数の転動体、及び前記転動体を保持する保持器を備え、前記内輪と前記外輪との間に形成されている環状空間においてグリースが軸方向一方側から他方側へ流れる作用が生じる転がり軸受であって、前記環状空間の軸方向一方側に設けられ前記内輪との間に第1ラビリンス隙間を形成してグリースの流出を防ぐ第1リップ部を有する第1シールと、前記環状空間の軸方・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明の転がり軸受によれば、軸方向他方側のシールによる密封性を高めることが可能となり、軸受の長期信頼性を向上させることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の転がり軸受の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】 第1シール及び第1シール溝の拡大図である。
【図3】 第2シール及び第2シール溝の拡大図である。
【図4】 従来の転がり軸受の一例を示す断面図である。
1:アンギュラ玉軸受(転がり軸受) 2:外輪 3:内輪
4:玉(転動体) 5:保持器 6:第1シール
7:第2シール 12:第2円環部(環状部)
12a:軸方向他方側の面 15:内周面 16:テーパー面
32:第2内肩部(軸方向他方側の肩部) 32a:外周面
35a:内環状側面(環状側面) 37:交点 43:径方向外側端部
44:第1リップ部 45:第1ラビリンス隙間
53:径方向外側端部 54:第2リップ部
55:第2ラビリンス隙間 55a:入口部
71:リップ側面 71a:端部 77:リップ傾斜面
K1:第1の空間 K2:第2の空間 L1:第1リップ部の軸方向寸法
L2:第2リップ部の軸方向寸法 r1:入口部の半径
r2:出口部の半径 S:環状空間
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