技術分野
イオンの解離操作を伴う質量分析を利用して、タンパク質やペプチドのアミノ酸配列を推定したりタンパク質やペプチドを同定したりするための解析方法及び解析装置
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】ペプチドの同定に際し観測されるフラグメントイオンの種類が多い場合でも、解析作業を容易にするとともに同定精度を向上させる。 【解決手段】ペプチド由来のイオンに水素ラジカルを照射することで該イオンを解離させる手法を用いて得られたフラグメントイオンのマススペクトルでは、a/c系列イオンのペア又はx/z系列イオンのペアが特徴的に観測される。それらイオンペアの質量差は既知であるので、ペアピーク探索部92はマススペクトル作成部91で作成されたマススペクトルにおいて所定の質量差を有するペアピークを探索し、見つかったペアピークにa/c系列イオンのペア又はx/z系列イオンのペアの情報を付加する、タンパク質同定部93はデータベース検索によりペプチドのアミノ酸配列を推定する際に、各ピークのm/z値のほかにイオンペアの情報を利用する。それによって、アミノ酸配列の推定精度や同定精度を向上させることができる。 【選択図】図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、フラグメントイオンのマススペクトルに基づいてデータベース検索やデノボシーケンシングなどの手法により目的とするタンパク質やペプチドのアミノ酸配列を決定したり同定したりする際に、観測されるフラグメントイオンの種類が多い場合であっても、その解析作業を容易にすることができるとともに、解析の精度を向上させることができるタンパク質又はペプチドの解析方法及び解析装置を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
一般に、タンパク質やペプチドに由来するフラグメントイオンのマススペクトルには多数のピークが現れるが、目的のタンパク質やペプチドが全く未知である場合、一つ一つのピークの帰属を決定するのはかなり煩雑な作業である。こうした作業に際し、多数のフラグメントイオンの中で簡便な方法によって一部のフラグメントイオンの種類を決定することができると、アミノ酸配列の推定や同定はかなり容易になり、その精度の向上も期・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明に係るタンパク質又はペプチドの解析方法によれば、HADを用いて取得したタンパク質やペプチド由来のフラグメントイオンの質量情報の中から、特定の系列のイオン、即ち、a系列イオン及びc系列イオン、又はx系列イオン及びz系列イオンを容易に且つ的確に識別することができる。それによって、フラグメントイオンの帰属の精度が向上するため、フラグメントイオンの情報を利用したタンパク質やペプチドのアミノ酸配列の決定や同定の精度も向上し、例えば同定不能となる確率を低減させることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の一実施例であるタンパク質解析装置の概略構成図。
【図2】 Substance PについてHADを用いて取得したフラグメントイオンのマススペクトル、並びにSubstance Pのアミノ酸配列及び帰属された各系列イオンを示す図。
【図3】 図2に示したマススペクトルの一部の拡大図。
【図4】 N-Acetyl-Renin Substrate Tetradecapeptide porcineについてHADを用いて取得したフラグメントイオンのマススペクトル、並びにN-Acetyl-Renin Substrate Tetradecapeptide porcineのアミノ酸配列及び帰属された各系列イオンを示す図。
【図5】 BradykininについてHADを用いて取得したフラグメントイオンのマススペクトル、並びにBradykininのアミノ酸配列及び帰属された各系列イオンを示す図。
【図6】 Fibrinopeptide AについてHADを用いて取得したフラグメントイオンのマススペクトル、並びにFibrinopeptide Aのアミノ酸配列及び帰属された各系列イオンを示す図。
1…イオン源
2…イオントラップ
21…リング電極
22、24…エンドキャップ電極
23…イオン導入孔
25…イオン射出孔
26…ラジカル粒子導入口
3…飛行時間型質量分離部
4…イオン検出器
5…水素ラジカル照射部
51…水素ラジカル供給源
52…バルブ
53…ノズル
54…スキマー
6…ガス供給部
61…ガス供給源
62…バルブ
7…トラップ電圧発生部
8…制御部
9…データ処理部
91…マススペクトル作成部
92…ペアピーク探索部
93…タンパク質同定部
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