特開2017-179212IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

複合樹脂発泡粒子、および複合樹脂発泡粒子成形体

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】
エチレン系樹脂およびスチレン系樹脂それぞれの長所をバランスよく備えるとともに、良好な発泡倍率を有し、かつ、押し傷回復性の高い発泡粒子成形体を提供可能な複合樹脂発泡粒子を提供する。
【解決手段】
複合樹脂発泡粒子10は、スチレン系単量体がエチレン系樹脂に含浸重合された複合樹脂を基材樹脂とする複合樹脂発泡粒子であって、
前記複合樹脂発泡粒子の嵩密度が10kg/m3以上100kg/m3以下であり、複合樹脂発泡粒子はフッ素樹脂粉末を含有し、その嵩密度が10kg/m3以上100kg/m3以下であり、表層の気泡12の平均気泡径(Ls)が100μm以上250μm以下であるとともに、複合樹脂発泡粒子全体の平均気泡径(La)と表層の気泡12の前記平均気泡径(Ls)との比率(Ls/La)が0.7以上1以下となるよう構成される。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、上述する特許文献2に開示された複合樹脂発泡粒子を用いた発泡粒子成形体(以下、従来発泡粒子成形体ともいう)は、以下の改善点があることがわかった。
即ち、昨今の市場の要求から、発泡粒子成形体に対し、従来に比べてより厳しい使用条件が求められるようになってきている。たとえば、発泡粒子成形体は液晶パネルの梱包材として使用されているが、昨今のパネルサイズの拡大に伴い、被梱包物であるパネルの重量が増大するとともに、梱包材としての発泡粒子成形体の重量がさらに増大してきている。このような重量の大きい発泡粒子成形体を成形する際には、例えば型開きにより発泡粒子成形体が型から落下する時などの離型時に発泡粒子成形体が周囲のものと接触して、発泡粒子成形体表面に押し傷が発生し易くなることがわかった。特に、発泡粒子成形体に形成される押し傷は、表面にかかる押圧力が大きくなるほど回復し難くなる傾向にあるため、発泡粒子成形体が重いほど押し傷現象は顕著に発生する。なお、梱包材の表面に押し傷が生じると外観が悪化してしまうため、改善が求められている。
本発明は、押し傷回復性に優れる複合樹脂発泡粒子成形体を提供可能な複合樹脂発泡粒子、および該複合樹脂発泡粒子を型内成形してなる発泡粒子成形体に関するものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の複合樹脂発泡粒子は、スチレン系単量体がエチレン系樹脂に含浸重合された複合樹脂を基材樹脂とする複合樹脂発泡粒子であって、複合樹脂発泡粒子はフッ素樹脂粉末を含有し、複合樹脂発泡粒子の嵩密度が10kg/m3以上100kg/m3以下であり、複合樹脂発泡粒子の表層の気泡の平均気泡径(Ls)が100μm以上250μm以下であるとともに、複合樹脂発泡粒子全体の平均気泡径(La)と上・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の複合樹脂発泡粒子は、スチレン系単量体がエチレン系樹脂に含浸重合された複合樹脂を基材樹脂とし、フッ素樹脂粉末を含有し、当該複合樹脂発泡粒子の表層の気泡径が100μm以上250μm以下であり、かつ表層の気泡径と複合樹脂発泡粒子全体の気泡径との比率が所定の範囲である。かかる構成を有することで、当該複合樹脂発泡粒子は、外側から受けた押し力に対する分散性が良好である。したがって、本発明の複合樹脂発泡粒子を型内成形して得られる発泡粒子成形体は押し傷回復性に優れるものとなる。 また本発明の複合樹脂発泡粒子成形体は、発泡粒子成形体の最表面から内部に向かって20mm以内の範囲において、平均気泡径(Lav)が100μm以上200μm以下で、かつ気泡径の標準偏差(Lsd)が70μm以下となることで、発泡粒子成形体の表面領域に存在する発泡粒子の気泡径のバラツキが小さく、外側から受けた押し力を効果的に分散させることができるので、押し傷回復性が良好である。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の複合樹脂発泡粒子の一実施形態における断面模式図である。

【図2】(a)は、本発明の複合樹脂発泡粒子成形体の一実施形態における斜視図であり、(b)は、(a)のII−II断面図である。

【図3】(a)は、特許文献2に基づいて製造された従来の複合樹脂発泡粒子の一例を示す断面模式図であり、(b)は、特許文献1に基づいて製造された従来の複合樹脂発泡粒子の一例を示す断面模式図である。

【図4】実施例1の複合樹脂発泡粒子の断面を撮影した走査型電子顕微鏡写真である。

【図5】比較例2の複合樹脂発泡粒子の断面を撮影した走査型電子顕微鏡写真である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10・・・複合樹脂発泡粒子   12・・・表層気泡   16・・・中心部   20・・・複合樹脂発泡粒子成形体   140・・・領域   700・・・第一従来粒子   712、812・・・表層気泡   800・・・第二従来粒子   S、S1・・・最表面  

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