特開2017-185117IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

合成樹脂発泡体からなる長尺部品の寸法安定性に関するものであり、長尺であっても高温や低温下に関わらず優れた寸法安定性を発揮する多目的に利用可能な合成樹脂発泡体からなる長尺部品

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】長手方向の寸法精度が安定して確保でき、リサイクル性も高い合成樹脂発泡体からなる長尺部品を提供することである。
【解決手段】合成樹脂発泡体からなる長尺部品1の基材2と、その基材の外周縁近傍に設けられた基材側嵌合部21に、前記基材側嵌合部の長手方向の両側に密着状態で嵌合させた、温度変化による寸法収縮が小さく剛性を有する材料からなる寸法規制具3と、を備え、基材は、両端側を構成する離隔状態の基材部分10,11と基材部分を連結する継手型構成部12とにより構成され、前記継手型構成部の継手部と前記両端側の基材部分とのそれぞれの連結部位Kの位置を短手方向又は厚み方向でずれた状態とし、又は、前記連結部位の位置を短手方向及び厚み方向で正対させている場合は前記継手部を屈曲形体とし、したことにより課題解決できた。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

第一の方法の場合は、合成樹脂型内発泡体からなるトラックの仮眠ベッド、乗用車の一体型後席用シートバック、家具用のクッション材等長尺部品の場合に見られるが、後加工や分割によりコストアップになったり、後加工可能又は分割可能な用途に限定しなければならないという問題があった。 第二の方法の場合は、一旦、フレームやワイヤー類をインサート成形するとその後、分解、分離することは非常に困難である。このため熱可塑性樹脂を使用し使用後はマテリアルリサイクルが可能であるという合成樹脂型内発泡体の大きな利点を損なうという問題があった。また、フレームやワイヤーを金型内にセットし成形する場合には、専用の成形設備が必要であり、通常の成形サイクルにフレームやワイヤーを金型中の所定位置へセットする工数が加わるため、コストアップを避けられなかった。さらにフレームやワイヤーの強度が十分ではない場合、あるいは形状や設置位置に偏りがあった場合には、合成樹脂型内発泡体が金型から出て外気に触れた際に生じる一時的な強い収縮力に負け、合成樹脂型内発泡体の部品全体にソリなどの変形が生じ残留してしまう現象も見られた。 第三の方法の場合は、柔軟性に劣る発泡ポリスチレン断熱材を隙間なく嵌め込むには、それぞれの柱間毎に寸法を合わせて予め正確に切断する必要があり多くの工数を必要とした。発泡ポリスチレン断熱材に高い柔軟性がないためスリット部分で破損や意図しない変形を生じやすく、調整可能な範囲は数ミリの範囲内であった。また、わずかに幅の大きい断熱材を柱間に圧挿する場合には適したが、柱間に比べわずかに幅の小さい断熱材を引き伸ばし柱間に隙間なく設置するという場合には適さなかった。 特許文献1の発明は、発泡ポリプロピレンシートの両面に、ガラス繊維シートの両面をポリプロピレンシートによってラミネ−トしたガラス繊維シートラミネ−ト構造体が、それぞれ積層されて形成された7層構造のポリプロピレンフォーム積層体であるため製造コストが高価になるという問題があった。また、用途として自動車内装天井成形部材としては適するが、乗用車の一体型後席用シートバック、建屋の柱間に埋め込む断熱材には適さないという問題があった。 そこで、本発明の目的は、用途として乗用車の一体型後席用シートバック、シートクッション、家具、トラック用仮眠ベッドなどの使用に適し、寸法精度が確保でき、リサイクル性も高い合成樹脂発泡体からなる長尺部品を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明において、合成樹脂発泡体からなる長尺部品とは、一般に原料である合成樹脂発泡ビーズを金型へ充填した後、加熱することで発泡原料粒子相互を融着させ一体化させて成形されるものであり、具体的には発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン、その他発泡ポリオレフィン系樹脂、あるいは改質ポリスチレン樹脂発泡体などである。ただし曲げ変形によって容易に破断、あるいは不可逆性の変形を生じる脆性の高い材料は適さない・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
請求項1に記載の合成樹脂発泡体からなる長尺部品1は、長尺部品1の長手方向Lの寸法を、合成樹脂発泡体に成形時の成型寸法のバラツキが生じても容易に組み立て可能であり、組み立て後は長尺部品1の成形時の温度変化による伸縮を効果的に抑制することができる。 合成樹脂発泡体からなる長尺部品1は、嵌合させた、フレーム、ワイヤー又はプレート状の寸法規制具3を容易に取り外すことができるので、使用後に素材毎に分解しリサイクルすることが可能になった。 請求項2に記載の発明は、長手方向で寸法がばらつきやすい合成樹脂発泡体からなる長尺部品1の基材2と剛性を有する寸法規制具3とのさまざまな形態を示しており、合成樹脂発泡体からなる長尺部品1の用途や使用形態が異なっても本発明を適用できるという効果を奏する。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の1形態を示す図であり、(a)が平面図で、(b)が(a)におけるA−A断面図である。

【図2】本発明の基材の1形態を示す図であり、(a)が平面図で、(b)が(a)におけるB−B断面図で、(c)が正面図である。

【図3】フレーム又はワイヤーの形態を示す説明図であり、(a)が一つの形態の平面図で、(b)が(a)の正面図で、(c)が他の形態の平面図である。

【図4】基材の厚みと継手部の厚みが同じ場合の1つの形態の継手型構成部の曲げ変形の説明図で、(a)が無負荷時を示す図で、(b)が基材は伸長して縮小方向の負荷が加わった場合の曲げ変形を示す図で、(c)が基材が縮小して拡張方向の負荷が加わった場合の曲げ変形を示す図である。

【図5】基材の厚みと継手部の厚みが同じ場合の他の形態の継手型構成部の曲げ変形の説明図で、(a)が無負荷時を示す図で、(b)が基材は伸長して縮小方向の負荷が加わった場合の曲げ変形を示す図で、(c)が基材が縮小して拡張方向の負荷が加わった場合の曲げ変形を示す図である。

【図6】本発明の基材の長手方向で2か所に継手型構成部を設けた形態を示す図である。

【図7】本発明の基材の短手方向で2か所に継手型構成部を設けた形態を示す図である。

【図8】基材の厚みと継手部の厚みが同じ場合の継手型構成部の他の形態の事例の説明図で、(a)は継手部がI字型の場合で、(b)は継手部がV字型の場合で、(c)は継手部がX字型の場合を示す図である。

【図9】基材の厚みと継手部の厚みが異なる場合の継手型構成部の他の形態の事例の説明図で、(a)は平面図で、(b)は正面図を示した図である。

【図10】基材の厚みと継手部の厚みが異なる場合の継手型構成部の他の形態の事例の説明図で、(a)は平面図で、(b)は正面図を示した図である。

【図11】基材の厚みと継手部の厚みが異なる場合の継手型構成部の他の形態の事例の説明図で、(a)は平面図で、(b)は正面図を示した図である。

【図12】基材の溝とフレーム又はワイヤーの嵌設との状態を説明する図で、(a)は図2(b)のD部の基材の溝の断面図で、(b)は図1(b)のC部の溝にフレーム又はワイヤーを嵌設させた状態を示す断面図である。

【図13】基材側嵌合部が穴で規制具側嵌合部が前記穴の内壁の長手方向の両面に隙間なく密着する形体を有する場合の長尺部品を説明する図であり、(a)が平面図で、(b)が(a)のC−C断面図である。

【図14】基材側嵌合部が穴で規制具側嵌合部が前記穴の内壁の長手方向の両面に隙間なく密着する形体を有する場合の基材を説明する図であり、(a)が平面図で、(b)が(a)のD−D断面図である。

【図15】基材側嵌合部が穴で規制具側嵌合部が前記穴の内壁の長手方向の両面に隙間なく密着する形体を有する場合の寸法規制部を説明する図であり、(a)が平面図で、(b)が(a)のE−E断面図である。

【図16】基材側嵌合部が突起で規制具側嵌合部が前記突起の外壁の長手方向の両面に隙間なく密着する形体を有する場合の長尺部品を説明する図であり、(a)が平面図で、(b)が側面図で、(c)が(a)のF−F断面図である。

【図17】基材側嵌合部が突起で規制具側嵌合部が前記突起の外壁の長手方向の両面に隙間なく密着する形体を有する場合の基材を説明する図であり、(a)が平面図で、(b)が(a)のG−G断面図である。

【図18】基材側嵌合部が突起で規制具側嵌合部が前記突起の外壁の長手方向の両面に隙間なく密着する形体を有する場合の寸法規制部を説明する図であり、(a)が平面図で、(b)が(a)のH−H断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 長尺部品   2 基材   3 寸法規制具   5 継手部   6 空隙   6a 開口型空隙   10 基材部分   11 基材部分   12 継手型構成部   21 基材側嵌合部   22 規制具側嵌合部   23 連結部材   K 連結部位   L 長手方向   S 短手方向   T 厚み方向

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