特開2017-197823IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

帯板に溶融金属のめっきを施す溶融金属めっき設備及び方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】スプラッシュの付着を防止して、帯板の表面品質の低下を防止することができる溶融金属めっき設備及び方法を提供する。
【解決手段】帯板Sを溶融金属浴Mmに案内した後、上方に案内することにより、帯板Sに溶融金属のめっきを施す溶融金属めっき設備及び方法において、上方に案内された帯板Sの表面側と裏面側に相対向して配置された1対のワイピングノズル12a、12bを用いて、帯板Sの板幅方向に広がると共に、帯板S内の衝突点Aに向けて、気流Ea、Ebを吹き付け、ワイピングノズル12a、12bより上方かつ帯板Sより板幅方向外側の両側方の各々において、帯板Sの板幅方向外側の延長面の表面側と裏面側に相対向して配置された1対の外側ノズル15a、15bを用いて、延長面内かつ衝突点Aより下方の衝突点Bに向けて、気流Fa、Fbを吹き付ける。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

上述した従来の溶融金属めっき設備において、相対向するワイピングノズル12a、12bは、図10に示すように、側方から見て、帯板Sの表面及び裏面に垂直又は略垂直に気流Ea、Ebを吹き付けている。また、図11に示すように、上方から見て、帯板Sの板幅より長い幅に渡って、気流Ea、Ebを吹き付けている。 吹き付けられた気流Ea、Ebは、帯板Sの表面及び裏面に垂直又は略垂直に衝突するため、衝突後の流れが不安定である。特に、帯板Sの端部では、図11の点線領域に示すように、板幅方向外側に逃げる流れが生ずる。このため、帯板Sの端部での圧力ピークが変動し、圧力が低い場合にはワイピング能力が低下し、端部での溶融金属層Mc(めっき)の厚さが厚くなる。つまり、帯板Sの端部では、その板幅方向中心部付近に比べて、付着した溶融金属層Mcの厚さが厚くなるエッジオーバーコートが発生し、厚くなった溶融金属層Mcが帯板Sの縁から飛散するスプラッシュMsが発生する。 また、吹き付けられた気流Ea、Ebは、帯板Sの端部の外側では、気流Ea、Eb同士の衝突による流れの乱れも生ずる。このようにして生じた流れの乱れによって、帯板Sの縁から飛散するスプラッシュMsが拡散し、ワイピングノズル12a、12bの吹出口の近傍に付着する支障が生じる。付着したスプラッシュMsが堆積、成長していくと、ワイピングノズル12a、12bからの気流Ea、Ebの流れを乱し、不均一なワイピングとなってしまう。その結果、帯板Sの表面品質の低下(めっき表面の模様、欠陥)を招くという問題があった。 ここで、特許文献1〜4について簡単に説明をする。特許文献1には、上述した問題を解決するため、帯板の端部の外側にバッフルプレートを設けることにより、スプラッシュの低減を図ることが示されている。しかしながら、帯板とバッフルプレートの距離を短くすると、走行する帯板の僅かな蛇行により、帯板とバッフルプレートが接触し、帯板の端部の品質低下の問題が発生する。一方、帯板とバッフルプレートの距離を長くすると、接触は回避できるが、スプラッシュの付着防止の効果が得られないと言う問題がある。 また、特許文献2〜4には、ワイピングノズルとは別に補助ノズルを設けることが示されている。しかしながら、特許文献2〜4に示された補助ノズルは、ワイピング効果を高めることを目的とし、当該補助ノズルからの気流が主に帯板の端面に当たるように吹き出すものであり、スプラッシュの付着防止の効果は得られない。 本発明は課題に鑑みなされたもので、スプラッシュの付着を防止して、帯板の表面品質の低下を防止することができる溶融金属めっき設備及び方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決する本発明に係る溶融金属めっき設備は、 帯板を溶融金属浴に案内した後、上方に案内することにより、前記帯板に溶融金属のめっきを施す溶融金属めっき設備において、 上方に案内された前記帯板の表面側と裏面側に相対向して配置され、前記帯板の板幅方向に広がると共に、前記帯板内の第1の衝突点に向けて、第1の気流を吹き付ける1対のワイピングノズルと、 前記ワイピングノズルより上方か・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、スプラッシュの付着を防止して、帯板の表面品質の低下を防止することができる。 なお、特許文献1に示されたバッフルプレートは、帯板の端部に物として接触する可能性があるが、本発明では、外側ノズルから吹き付ける第2の気流を用いているので、帯板の端部に物として接触する可能性はない。また、特許文献2〜4に示された補助ノズルは、帯板の端部より板幅方向外側に設けられたものではなく、また、帯板の端部より板幅方向外側に気流を形成するものではないため、本発明のように、スプラッシュの付着を防止することはできない。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明に係る溶融金属めっき設備の実施形態の一例(実施例1)を説明する概略図である。

【図2】図1におけるC−C’線の矢視断面図である。

【図3】図1におけるD−D’線の矢視断面図である。

【図4】図1に示した溶融金属めっき設備において、板厚方向における帯板、ワイピングノズル及び外側ノズルの配置関係を説明する図である。

【図5】図1に示した溶融金属めっき設備において、板幅方向における帯板、ワイピングノズル及び外側ノズルの配置関係を説明する図である。

【図6】本発明に係る溶融金属めっき設備の実施形態の他の一例(実施例2)を説明する概略図である。

【図7】図6に示した溶融金属めっき設備において、その制御系の構成を説明する概略図である。

【図8】本発明に係る溶融金属めっき設備の実施形態の他の一例(実施例3)を説明する概略図である。

【図9】本発明に係る溶融金属めっき設備の実施形態の他の一例(実施例4)を説明する図であって、その制御系の構成を説明する概略図である。

【図10】従来の溶融金属めっき設備を説明する概略図である。

【図11】図10におけるG−G’線の矢視断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

11 シンクロール   12a、12b ワイピングノズル   15a、15b 外側ノズル   20 制御装置   21 板端検出センサ   22a、22b 駆動装置   30a、30b 制振装置   31a、31b 電磁石   32a、32b 変位センサ

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