特開2017-202435IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

生活排水や産業排水など有機物を含んでいる排水を、活性汚泥処理するとともに、膜濾過して処理する排水処理方法及び排水処理装置並びにその排水処理用の活性剤

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】膜分離活性汚泥法で、元来の活性汚泥処理環境に影響少なく、分離膜の目詰まりを抑えてその長寿命化と排水処理装置の運転の効率化を図り得る排水処理方法、排水処理装置、及び排水処理用の活性剤の提供。
【解決手段】有機物を含む排水を処理槽に導入して活性汚泥処理を行いつつ、処理槽内に設置した分離膜で活性汚泥処理後の排水を固液分離して処理水を取り出す排水処理方法において、分離膜の目詰まりの状態を改善する微生物を優占化しつつ、処理槽で活性汚泥処理される排水に、微生物を活性化する成分を含有する活性剤で、全体の30個数%以上が10μm未満の粒径を有し、100μmを超える粒径が全体の10個数%未満である該活性剤を添加する方法。分離膜の目詰まりの状態を改善する微生物は、バチルス属細菌を含むことが好ましい方法。前記活性剤がSi化合物を含み、更にFe、Mg、Ca又はMnから選択する1種以上を含む、方法。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、膜分離活性汚泥法における分離膜の目詰まりの問題に関し、特許文献1の方法では、分散性細菌の捕食能に優れた小動物が処理槽に投入され、それが活性汚泥処理に有用な微生物までをも捕食してしまい、かえって排水処理能力に支障をきたすおそれがあった。また、特許文献2の方法でも、目詰まりの原因となるバイオフィルムの形成を低めるか妨げることができる微生物が処理槽内に供されることになるので、その存在によって処理槽内の微生物群の生育バランスがくずれて、かえって排水処理能力に支障をきたすおそれがあった。 一方、本発明者らの知見によれば、バチルス菌を優占化する手法を膜分離活性汚泥法に適用する場合、バチルス菌の活性剤にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれており、これが処理槽内に長く滞留すると分離膜にスケールが発生して目詰まりを助長するという問題があった。 本発明の目的は、従来技術にかんがみ、膜分離活性汚泥法において、元来の活性汚泥処理環境に影響少なく、分離膜の目詰まりを抑えてその長寿命化と排水処理装置の運転の効率化を図ることができる排水処理方法、排水処理装置、及び排水処理用の活性剤を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明により提供される排水処理方法は、有機物を含む排水を処理槽に導入して活性汚泥処理を行うとともに、その処理槽内に設置した分離膜で活性汚泥処理後の排水を固液分離して処理水を取り出す排水処理方法であって、前記分離膜の目詰まりの状態を改善する微生物を優占化しつつ、前記処理槽で活性汚泥処理される前記排水に、前記微生物を活性化する成分を含有する活性剤であって、全体の30個数%以上が10μm未満の粒径・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、膜分離活性汚泥法において、元来の活性汚泥処理環境に影響少なく、分離膜の目詰まりを抑えてその長寿命化と排水処理装置の運転の効率化を実現することができる排水処理方法、排水処理装置、及び排水処理用の活性剤を提供することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明による排水処理方法を実施するための排水処理装置の一例を示す概略構成図である。

【図2】バチルス属細菌等の微生物に由来する酵素活性を測定する手段の一例として処理槽内の排水中に含まれるタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の活性を測定する手順である。

【図3】バチルス属細菌等の微生物に由来する酵素活性を測定する手段の他の一例として処理槽内の排水中に含まれる炭水化物分解酵素(アミラーゼ)の活性を測定する手順である。

【図4】図1に示す排水処理装置の制御装置での制御の例を示す制御フローチャートであり、図4Aは分離膜の目詰まりの状態に基づく制御の一例を示す制御フローチャートであり、図4Bは処理槽内の排水中に含まれる微生物に由来する酵素活性に基づく制御の一例を示す制御フローチャートである。

【図5】試験例1においてバチルス菌による汚泥分解性能を調べた結果を示す図表である。

【図6】試験例3において高炉スラグの粉砕品Aの粒度分布を測定した結果を示す図表である。

【図7】試験例3において高炉スラグの粉砕品Bの粒度分布を測定した結果を示す図表である。

【図8】試験例3において従来市販の活性剤の粒度分布を測定した結果を示す図表である。

【図9】試験例5においてバチルス菌Aについてタンパク質分解酵素産生に与える活性剤の効果を調べた結果を示す図表である。

【図10】試験例5においてバチルス菌Bについてタンパク質分解酵素産生に与える活性剤の効果を調べた結果を示す図表である。

【図11】試験例6においてバチルス菌Aについて炭水化物分解酵素産生に与える活性剤の効果を調べた結果を示す図表である。

【図12】試験例6においてバチルス菌Bについて炭水化物分解酵素産生に与える活性剤の効果を調べた結果を示す図表である。

【図13】試験例7においてバチルス菌Aの増殖に与える鉱物成分の効果を調べた結果を示す図表である。

【図14】試験例7においてバチルス菌Bの増殖に与える鉱物成分の効果を調べた結果を示す図表である。

【図15】試験例8においてバチルス菌Aについてタンパク質分解酵素産生に与える鉱物成分の効果を調べた結果を示す図表である。

【図16】試験例8においてバチルス菌Bについてタンパク質分解酵素産生に与える鉱物成分の効果を調べた結果を示す図表である。

【図17】試験例9においてバチルス菌Aについて炭水化物分解酵素産生に与える鉱物成分の効果を調べた結果を示す図表である。

【図18】試験例9においてバチルス菌Bについて炭水化物分解酵素産生に与える鉱物成分の効果を調べた結果を示す図表である。

【図19】試験例10において流入供試水と処理水の水質を測定した結果を示す図表である。

【図20】試験例10において膜モジュールの種類として平膜を使用した条件No.1(バチルス菌優占化)とNo.4(標準活性汚泥)のそれぞれの運転条件における膜の目詰まりの状況を調べた結果を示す図表である。

【図21】試験例10において膜モジュールの種類として中空糸膜を使用した条件No.2(バチルス菌優占化)とNo.3(標準活性汚泥)のそれぞれの運転条件における膜の目詰まりの状況を調べた結果を示す図表である。

【図22】試験例10において膜モジュールの種類として中空糸膜を使用した条件No.2(バチルス菌優占化)とNo.3(標準活性汚泥)のそれぞれの運転条件において膜閉塞を起した膜を水道水洗浄あるいは薬品洗浄したときのろ過抵抗の回復度合いを調べた結果を示す図表である。

1:処理槽   2:膜モジュール   3:吸引ポンプ   4:汚泥引抜ポンプ   5、散気板   6:ブロア   7:活性剤供給槽   8:活性剤注入ポンプ   9:活性剤注入調整バルブ   10:センサ   12:計測器   13:酵素活性測定器   14:制御装置   15:演算部   16:出力部    

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