技術分野
2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜であって、合わせガラスの製造工程において優れた脱気性を有し、かつ、多重像の発生を防止できる合わせガラス用中間膜、及び、該合わせガラス用中間膜を含む合わせガラス
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜であって、合わせガラスの製造工程において優れた脱気性を有し、かつ、多重像の発生を防止できる合わせガラス用中間膜、及び、該合わせガラス用中間膜を含む合わせガラスを提供する。
【解決手段】互いに異なる性質を有する2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜であって、少なくとも一方の表面に、多数の微細な凹部と多数の微細な凸部とが形成されており、前記凹部は、底部が連続した溝形状を有し、隣接する前記凹部が平行して規則的に形成されており、隣接する前記凹部の間隔が750μm未満である合わせガラス用中間膜。
【選択図】 なし
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜を用いた場合の多重像の発生の原因を検討した。その結果、合わせガラス用中間膜の表面に形成された凹凸に原因があることを見出した。
合わせガラスの製造では、通常、少なくとも2枚のガラス板の間に合わせガラス用中間膜が積層された積層体を、ニップロールを通して扱くか(扱き脱気法)、又は、ゴムバッグに入れて減圧吸引し(真空脱気法)、ガラス板と中間膜との間に残留する空気を脱気しながら予備圧着する。次いで、積層体を、例えばオートクレーブ内で加熱加圧して本圧着を行うことにより合わせガラスが製造される。合わせガラスの製造工程においては、ガラスと合わせガラス用中間膜とを積層する際の脱気性が重要である。合わせガラス用中間膜の少なくとも一方の表面には、合わせガラス製造時の脱気性を確保する目的で、微細な凹凸が形成されている。
合わせガラス用中間膜の表面に形成された凹凸は、通常は合わせガラス製造工程における予備圧着及び本圧着の際に潰されることから、得られた合わせガラスにおいてはほとんど問題になることはなかった。
しかしながら本発明者らは、2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜の場合には、合わせガラス製造工程を経て得られた合わせガラスにおいて、凹凸の影響が残存し、多重像の発生の原因になっていたことを見出した。
即ち、2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜の表面に凹凸を形成した場合、中間膜の表面にのみ凹凸が形成されるのみならず、加工時の圧力によって樹脂層の層間にまで凹凸が転写され、層間が平滑ではなくなってしまうと考えられる。合わせガラス製造工程における予備圧着及び本圧着の際に中間膜の表面の凹凸は潰されるものの、層間が平滑ではないことから、多重像が発生する原因となっていると考えられた。とりわけ、特許文献1に記載されたような遮音性に優れた合わせガラス用中間膜では、保護層と遮音層との層間に凹凸が転写されやすいことから、特に多重像が発生すると考えられた。
多重像の発生は、合わせガラス用中間膜の表面に凹凸を形成しなければ防止できる。しかしながら、凹凸を形成しないと、合わせガラスの製造時に充分に脱気することができず、ガラスと中間膜との間に気泡が発生し、合わせガラスの外観を損ねてしまう。
本発明は、現状に鑑み、2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜であって、合わせガラスの製造工程において優れた脱気性を有し、かつ、多重像の発生を防止できる合わせガラス用中間膜、及び、該合わせガラス用中間膜を含む合わせガラスを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、互いに異なる性質を有する2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜であって、少なくとも一方の表面に、多数の微細な凹部と多数の微細な凸部とが形成されており、凹部は、底部が連続した溝形状を有し、隣接する凹部が平行して規則的に形成されており、隣接する凹部の間隔が750μm未満である合わせガラス用中間膜である。
以下に本発明を詳述する。
【発明の効果】
本発明によれば、2層以上の樹脂層が積層された合わせガラス用中間膜であって、合わせガラスの製造工程において優れた脱気性を有し、かつ、多重像の発生を防止できる合わせガラス用中間膜、及び、該合わせガラス用中間膜を含む合わせガラスを提供することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】表面に底部が連続した溝形状である凹部が等間隔、かつ、隣接する凹部が平行して形成されている合わせガラス用中間膜の一例を表す模式図である。
【図2】表面に底部が連続した溝形状である凹部が等間隔、かつ、隣接する凹部が平行して形成されている合わせガラス用中間膜の一例を表す模式図である。
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