特開2017-221894IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

下地塗膜の形成方法に係り、特に、防食用の下地塗膜の形成方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】防食用の下地塗膜の形成方法において、防食性を向上させることである。
【解決手段】防食用の下地塗膜の形成方法は、基材の表面に、亜鉛粉末と、アルキルシリケートとを含む無機ジンクリッチ塗料を塗装して、下地塗膜本体を形成する下地塗膜本体形成工程(S10)と、下地塗膜本体に、樹脂塗料と希釈剤とを含む樹脂塗料溶液を加温して塗装することにより封孔処理する封孔処理工程(S12)と、を備える。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、ジンクリッチ塗料は、結合剤としてアルキルシリケートを含む無機ジンクリッチ塗料と、結合剤として有機系樹脂を含む有機ジンクリッチ塗料とがある。無機ジンクリッチ塗料は、アルキルシリケートを含むので、下地塗膜中に空隙が多く形成される。下地塗膜中に空隙が多く形成されると、下地塗膜の上に、更に塗膜を重ねた際に発泡が生じて防食上の弊害となる。このため、無機ジンクリッチ塗料を塗装した後に、重防食塗装に用いられる下塗り塗料等を溶剤で希釈した常温の塗料液を塗装して、ミストコート処理することが行われている。 一方、このようなミストコート処理では、下地塗膜の表層からの塗料液の浸透深さが浅く、下地塗膜中に多くの空隙が残留しているので、下地塗膜が傷等に対して脆弱となる。これにより、下地塗膜に傷等が入ると、傷等の箇所を起点として割れや剥離が生じて下地塗膜の付着力が弱くなり、防食性が低下する可能性がある。 そこで本発明の目的は、防食性をより向上させることが可能な下地塗膜の形成方法を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係る下地塗膜の形成方法は、防食用の下地塗膜の形成方法であって、基材の表面に、亜鉛粉末と、アルキルシリケートとを含む無機ジンクリッチ塗料を塗装して、下地塗膜本体を形成する下地塗膜本体形成工程と、前記下地塗膜本体に、樹脂塗料と希釈剤とを含む樹脂塗料溶液を加温して塗装することにより封孔処理する封孔処理工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
構成によれば、下地塗膜の表層からの樹脂塗料溶液の浸透深さが深くなることから、傷等に対して下地塗膜の付着力が強くなり、防食性をより向上させることが可能となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第一実施形態において、防食用の下地塗膜の形成方法を示すフローチャートである。

【図2】本発明の第一実施形態において、基材に形成した下地塗膜本体の構成を示す図である。

【図3】本発明の第一実施形態において、基材に形成した下地塗膜の構成を示す図である。

【図4】本発明の第二実施形態において、樹脂塗料溶液の塗装後の真空引きを説明するための図である。

【図5】本発明の第三実施形態において、樹脂塗料溶液の真空含浸方法を説明するための図である。

【図6】本発明の実施例において、下地塗膜を形成した試験片の断面観察結果を示す写真である。

【図7】本発明の実施例において、塩水噴霧試験前における下地塗膜を形成した試験片の外観観察結果を示す写真である。

【図8】本発明の実施例において、310時間経過後における下地塗膜を形成した試験片の外観観察結果を示す写真である。

【図9】本発明の実施例において、2000時間経過後のさび幅を示すグラフである。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10 基材   12 下地塗膜本体   14 亜鉛粉末   16 空隙   18 下地塗膜   20 樹脂塗料   22 樹脂塗料溶液   24 真空バックフィルム   26 シーラント   28 真空排気口   30 樹脂塗料溶液注入口

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