技術分野
本願発明は、ハイビーム領域に横長の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具に関するものである。
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】複数の発光素子からの光をリフレクタで車両前方へ向けて反射させることによりハイビーム領域に横長の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、対向車ドライバや前走車ドライバにグレアを与えてしまうことなく自車ドライバの前方視認性を高める。
【解決手段】リフレクタ反射型の灯具ユニット20Bについて、その光源ユニット30Bを、車幅方向に並んで配置された4つの第1発光素子32B1と、その斜め下後方において車幅方向に並んで配置された4つの第2発光素子32B2とを備えた構成とし、4つの第1発光素子32B1の点灯によって横長の第1配光パターンを形成するとともに4つの第2発光素子32B2の点灯によって第1配光パターンの上方側に横長の第2配光パターンを形成する構成とした上で、少なくとも1つの発光素子が選択的に消灯し得る構成とする。
【選択図】図3
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、複数の発光素子の点灯により、ハイビーム領域に横長の配光パターンを形成するとともに、その一部の選択的な消灯によって横長の配光パターンの一部が欠けた配光パターンを形成することが可能となる。そしてこれにより、対向車ドライバや前走車ドライバにグレアを与えてしまうことなく自車ドライバの前方視認性を確保することが可能となる。
しかしながら、この「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、一部の発光素子が消灯すると、横長の配光パターンの一部が上方空間まで暗くなってしまうので、車両前方走行路の頭上標識等を視認することが困難となる。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の発光素子からの光をリフレクタで車両前方へ向けて反射させることによりハイビーム領域に横長の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、対向車ドライバや前走車ドライバにグレアを与えてしまうことなく自車ドライバの前方視認性を高めることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本願発明は、複数の発光素子の配置に工夫を施すことにより、目的達成を図るようにしたものである。
【発明の効果】
本願発明に係る車両用灯具は、複数の発光素子からの光をリフレクタで車両前方へ向けて反射させることによりハイビーム領域に横長の配光パターンを形成する構成となっているが、複数の発光素子として、車幅方向に並んで配置された複数の第1発光素子と、これらに対して車幅方向と直交する方向に隣接した位置において車幅方向に並んで配置された複数の第2発光素子とを備え、複数の第1発光素子の点灯によって横長の第1配光パターンを形成するとともに複数の第2発光素子の点灯によって第1配光パターンの上方側に横長の第2配光パターンを形成する構成となっており、そして複数の発光素子のうち少なくとも1つの発光素子が選択的に消灯し得る構成となっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、複数の発光素子をすべて点灯させることにより、第1および第2配光パターンが上下2段で配置された横長の配光パターンをハイビーム領域に形成することができ、これにより自車ドライバの前方視認性を十分に確保することができる。
また、複数の発光素子のうちの一部を選択的に消灯させることによって横長の配光パターンの一部が欠けた配光パターンを形成することができ、これにより対向車ドライバや前走車ドライバにグレアを与えてしまうことなく自車ドライバの前方視認性を確保することができる。
その際、複数の第1発光素子のうちの一部を消灯したときであっても、消灯している第1発光素子に隣接した位置にある第2発光素子を点灯状態に維持しておくことにより、横長の配光パターンの一部が上方空間まで暗くなってしまうのを未然に防止することができる。したがって、車両前方走行路の頭上標識等を視認することが困難となってしまうのを未然に防止することができ、これにより自車ドライバの前方視認性を高めることができる。
このように本願発明によれば、複数の発光素子からの光をリフレクタで車両前方へ向けて反射させることによりハイビーム領域に横長の配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、対向車ドライバや前走車ドライバにグレアを与えてしまうことなく自車ドライバの前方視認性を高めることができる。
構成において、各第2発光素子を各第1発光素子よりも少ない光量で発光させるように構成すれば、第2配光パターンを、車両前方走行路の頭上標識等を視認するのに必要な明るさで形成するようにした上で、必要以上の電力消費を未然に防止することができる。
構成において、複数の発光素子とリフレクタとを備えた灯具ユニットが複数個配置された構成とすれば、これら複数の灯具ユニットからの照射光によって形成される複数の配光パターンの組合せによって自車ドライバの前方視認性をさらに高めることができる。
その際、複数の灯具ユニット相互間で、複数の第1発光素子と複数の第2発光素子との位置関係が異なっている構成とすれば、これら複数の灯具ユニットからの照射光によって形成される複数の配光パターンを組み合わせたときの光度分布を調整したり配光ムラを低減させたりすることが容易に可能となる。
構成において、リフレクタを、その反射面として放物面を基準にして形成された複数の反射領域を備えた構成とした上で、これら複数の反射領域を、複数の発光素子から離れた位置にある反射領域ほど焦点距離が短い放物面を基準にして形成されたものとすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、リフレクタで反射した各発光素子からの光によって形成される配光パターンは、その反射面の各位置での反射光によって形成される発光素子の光源像の集合として形成される。その際、仮に反射面が焦点距離一定の放物面を基準にして形成されていたとすると、各発光素子から遠い位置での反射光によって形成される光源像は、各発光素子から近い位置での反射光によって形成される光源像よりも小さいものとなってしまう。
これに対し、リフレクタの反射面を構成する複数の反射領域として、複数の発光素子から離れた位置にある反射領域ほど焦点距離が短い放物面を基準にして形成されたものとすれば、各発光素子から反射面の各位置までの距離を略一定の値に近づけることができ、これにより反射面の各位置での反射光によって形成される光源像の大きさのバラツキを小さくすることができる。したがって、リフレクタで反射した各発光素子からの光によって形成される配光パターンの大きさや形状のバラツキを小さくすることができる。
その際、リフレクタを、複数の発光素子に対して上方側または下方側に配置された構成とした上で、その反射面として、灯具正面視において矩形形状の上端部または下端部の左右両端部が切除された外形形状を有する構成とすれば、灯具正面視において各発光素子から離れた位置において該発光素子から斜め方向に向かう光を反射する反射領域が少なくなるので、リフレクタで反射した各発光素子からの光によって形成される配光パターンの外形形状に歪みが生じてしまうのを効果的に抑制することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】本願発明の第1車両用灯具を示す正面図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】図1のIII−III線断面図
【図4】(a)は図2のIVa方向矢視図、(b)は図3のIVb方向矢視図、(c)は(b)と同様の図、(d)は(a)と同様の図
【図5】(a)は、車両用灯具からの照射光により形成される配光パターンを示す図、(b)は、車両用灯具と対をなすべき車両用灯具からの照射光により形成される配光パターンを示す図
【図6】図5(a)に示す配光パターンを分解して示す図
【図7】(a)は、車両用灯具およびこれと対をなすべき車両用灯具からの照射光により形成される合成配光パターンを透視的に示す図、(b)は、各車両用灯具における複数の発光素子の一部を消灯したときに形成される合成配光パターンを示す図
【図8】図7(b)に示す配光パターンを各車両用灯具毎に分解して示す、図5と同様の図
【図9】車両用灯具の灯具ユニットの機能を説明するための図
【図10】本願発明の第2車両用灯具を示す、図1と同様の図
【図11】第2車両用灯具の要部を示す、図4と同様の図
【図12】第2実施形態の作用を示す、図5と同様の図
【図13】第2実施形態の作用を示す、図6と同様の図
2 対向車
10、110 車両用灯具
12、112 ランプボディ
14、114 透光カバー
20A、20B、20C、20D、120A、120B 灯具ユニット
30A、30B、30C、30D、130A、130B 光源ユニット
32A、32B1、32C1、32D、132A1、132A2、132B1、132B2 第1発光素子
32B2、32C2、132A3、132B3 第2発光素子
34A、34B1、34B2、34C1、34C2、34D、134A1、134A2、134A3、134B1、134B2、134B3 基板
36A、36B、36C、36D、136A、136B 光源支持部材
40Aa、40Ba、140Aa、140Ba 反射面
40Aa1、40Ba1 下段反射領域
40Aa2、40Ba2 中段反射領域
40Aa3、40Ba3 上段反射領域
40As、40Bs 反射素子
40A、40B、40C、40D、140A、140B リフレクタ
50A、50B、50C、50D、150A、150B ベース部材
A 点
Ax 軸線
OHS 頭上標識
PA、PB1、PC1、PD、PE1、PE2、PF1、PF2、PHL1、PHR1 第1配光パターン
PAa、PB1a、PB2a、PC1a、PC2a、PDa 配光パターン
PB2、PC2、PE3、PF3、PHL2、PHR2 第2配光パターン
PH、PHL、PHR ハイビーム用配光パターン
PM、PML、PMR ハイビーム用配光パターンの一部が欠落した配光パターン
P1、P2、P3 回転放物面
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