特開2017-224550IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

車載用のリレー装置に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】いずれかの経路で電流の逆流が発生することに起因する不具合を防止し得るリレー装置を実現する。
【解決手段】リレー装置10に設けられた制御部12は、切替制御部として機能し、第1導電路51及び第2導電路52の両電流が正規方向(負荷91に向かう方向)であることを条件として第1リレー部41及び第2リレー部42のオン状態を維持し、いずれか一方の経路において電流が逆方向に流れた場合に、電流が逆方向に流れる逆流経路に配置された一方のリレー部をオフ状態に切り替える。
【選択図】図2

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1で開示される車両用電源システムは、上述した制御を採用し、この制御により、第1蓄電池と第2蓄電池との間に配置された接続スイッチが遮断されたときに電気負荷の動作が不安定になることを抑制している。しかし、このシステムには、蓄電池からの経路をヒューズで保護する構成が開示されておらず、このシステムからは、電流の逆流に起因するヒューズ遮断に対する解決策を得ることはできない。 これに対し、2つの蓄電部から負荷へ電力を供給することを可能とし、且つ各蓄電部からの経路に保護用のヒューズ部を設けたシステムとして、図13のような例が挙げられる。図13で示す車載用電源システムでは、メインバッテリ181からの電力を、導電路151を介して負荷191に供給し得る構成となっており、サブバッテリ182からの電力も、導電路152を介して負荷191に供給し得る構成となっている。例えば、両リレー部141,142を同時期にオン状態とすれば、2経路による負荷191への電力供給が可能となり、一方側のバッテリが失陥した場合には、その経路のリレー部をオフ状態とする保護を行いつつ、他方側の経路によって負荷91への電力供給を維持するといったことも可能となる。また、導電路151及び導電路152には、ヒューズ部171,172がそれぞれ設けられており、いずれかの経路で想定を超える過電流が生じた場合には、ヒューズ部171の溶断によって回路や機器を過電流から保護することができる。更に、図13のシステムでは、メインバッテリ181とサブバッテリ182とが、導電路183を介して導通し得る構成となっており、リレー部143がオン状態のときには、メインバッテリ181に接続された発電機184から両バッテリ181,182に対して充電電流を供給することが可能となる。例えば、発電機184の回生発電中にリレー部143がオン状態となっていれば、発電機184からの回生電力によって両バッテリ181,182を充電することができる。 しかし、この図13のシステムは、図14のように、発電機184の発電時にリレー部143がオフ状態になった場合、発電機184から供給される電流が、導電路183を通らずに導電路151及び導電路152を介して回り込んでしまい、サブバッテリ182へ流れ込む虞がある。このような回り込み電流が生じると、適正な対策がなされていない場合、予期せぬ不具合を招く虞がある。例えば、負荷191の消費電流量を考慮してサブバッテリ182側のヒューズ部172を設計している場合、上述した回り込みの電流量が想定している負荷191の消費電流量を大きく上回る大きさであると、ヒューズ部172において意図しない溶断が生じる虞がある。 本発明は上述した事情に基づいてなされたものであり、少なくとも2つの蓄電部によって負荷への電力供給が可能であり且ついずれの蓄電部の経路もヒューズ部によって保護することが可能なシステムに適用することができ、且ついずれかの経路で電流の逆流が発生することに起因する不具合を防止し得るリレー装置を実現することを目的とするものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の一例であるリレー装置は、 第1蓄電部から第1ヒューズ部を介して負荷へ電力を供給する経路であり、前記第1ヒューズ部よりも前記第1蓄電部側に第3導電路の一端側が接続された経路である第1導電路において、前記第1ヒューズ部よりも前記負荷側の位置でオン状態とオフ状態とに切り替わる第1リレー部と、 第2蓄電部から第2ヒューズ部を介して前記負荷へ電力を供給する経路であり、前記第2ヒューズ部・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
リレー装置において、切替制御部は、第1導電路及び第2導電路のそれぞれにおいて電流が負荷へ向かう正規方向に流れていることを条件として第1リレー部及び第2リレー部のオン状態を維持する。この構成によれば、第1導電路及び第2導電路のそれぞれにおいて正規方向の電流が供給されていることを条件として2経路による電流供給が可能となる。そして、このように2経路による電流供給を可能としつつ、いずれか一方の経路において電流が逆方向に流れた場合には、第1リレー部及び第2リレー部のうち逆流経路に配置された一方のリレー部をオフ状態に切り替えることができる。このように、電流の逆流が生じている経路に配置された一方のリレー部をオフ状態に切り替えることができるため、その経路で逆流が継続することを防ぐことができる。よって、逆流が発生することに起因する不具合(例えば、逆流電流が増大し続けることに起因して逆流経路のヒューズ部が遮断されてしまう不具合など)を防ぐことができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】実施例1のリレー装置を備えた車載電源システムを概略的に例示するブロック図である。

【図2】実施例1のリレー装置及びその周辺構成を概略的に例示するブロック図である。

【図3】図2のリレー装置において一方の経路で電流が逆方向になったときの制御を概念的に説明する説明図である。

【図4】図2のリレー装置において一方の経路のリレー部をオフ状態とした後、第3リレーをオン状態にする動作について概念的に説明する説明図である。

【図5】図2のリレー装置における報知動作を概念的に説明する説明図である。

【図6】実施例1のリレー装置で行われる制御の流れを例示するフローチャートである。

【図7】実施例2のリレー装置及びその周辺構成を概略的に例示するブロック図である。

【図8】実施例3のリレー装置を備えた車載電源システムを概略的に例示するブロック図である。

【図9】実施例3のリレー装置及びその周辺構成を概略的に例示するブロック図である。

【図10】実施例3のリレー装置で行われる制御の別例を例示するフローチャートである。

【図11】実施例3のリレー装置において両リレー部がオフ状態とされた場合について概念的に説明する説明図である。

【図12】実施例4のリレー装置及びその周辺構成を概略的に例示するブロック図である。

【図13】比較例のリレー装置を備えたシステムにおける充電動作及び電力供給動作を概略的に説明する説明図である。

【図14】比較例のリレー装置を備えたシステムで生じる電流の回り込みを概略的に説明する説明図である。

選択図 図2出願人が指定した本件の代表的な図

10,210,310,410…リレー装置   12,212A,212B…制御部(切替制御部、報知部)   31…第1電流検出部   32…第2電流検出部   41…第1リレー部   42…第2リレー部   43…第3リレー部   51…第1導電路   52…第2導電路   53…第3導電路   74…ヒューズ部(第1ヒューズ部)   75…ヒューズ部(第2ヒューズ部)   81…第1蓄電部   82…第2蓄電部   91…負荷   316,416…第3蓄電部

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