技術分野
建築・土木分野の各種鋼構造物に用いられるボルト用鋼材に関し、特に海岸近傍などの飛来塩分量が多い環境下で耐食性・耐候性が要求される部材として好適な高力ボルト用鋼材に関する。なお、本発明におけるボルトとは、ボルトの他、ナット、座金を含むものとする。
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】耐食性に優れるボルト用鋼材を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.15%以上0.30%未満、Si:0.05%以上1.00%以下、Mn:0.20%以上2.00%以下、P:0.001%以上0.030%以下、S:0.0001%以上0.0100%以下、Al:0.010%以上0.100%以下、Cu:0.010%以上1.000%以下、Nb:0.005%以上0.200%以下、Sn:0.005%以上0.200%以下およびN:0.0010%以上0.0100%以下を含有し、残部が鉄および不可避的不純物の成分組成を有することを特徴とするボルト用鋼材を提供する。
【選択図】なし
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、特許文献1に開示されるように、多量のCrを含有した場合、飛来塩分の多い環境において耐食性が劣化してしまうという問題点がある。
また、特許文献2に開示されるように、Moに加え、多量のCr、Niを含有した場合、高飛来塩分環境において耐食性が劣化してしまうことと合金コストの上昇により鋼材価格が上昇してしまうという問題点がある。
また、特許文献3に開示されるように、Moを添加し、さらに多量のNiを含有した場合、合金コストの上昇により鋼材の価格が上昇してしまうという問題点がある。
また、特許文献4、5、および6に開示されるように、Cuに加え、多量のNiを含有した場合、合金コストの上昇により鋼材の価格が上昇してしまうという問題点がある。
また、特許文献7に開示されるように多量のNiを含有した場合、合金コストの上昇により鋼材の価格が上昇してしまうという問題点がある。
また、特許文献8、9に開示されるようにSnを多量に添加した場合、合金コストの上昇により鋼材の価格が上昇してしまうという問題点がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、低コストで耐食性に優れたボルト用鋼材を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題を解決するために、発明者らは、耐食性の観点から鋼材の成分組成について鋭意検討した。その結果、Cuを含有し、さらに微量のNbおよびSnを含有することにより、鋼材の耐食性が向上することを見出した。さらに、Niを含有することで、更なる耐食性の向上効果が得られることを見出した。
【発明の効果】
本発明によれば、低コストで耐食性に優れたボルト用鋼材を得ることができる。本発明のボルト用鋼材は、特定の耐食性向上に有効な元素を複合含有させることで、従来よりも優れた耐食性を有することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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