特開2018-159936IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

光拡散フィルムおよび光拡散フィルムの製造方法に関する。
特に、光拡散入射角度領域を効果的に拡大できるとともに、光拡散入射角度領域内で入射光の入射角度を変化させた場合であっても、光拡散特性の変化を効果的に抑制することができる単一層からなる光拡散フィルムおよび光拡散フィルムの製造方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】光拡散入射角度領域を効果的に拡大できるとともに、光拡散入射角度領域内で入射光の入射角度を変化させた場合であっても、光拡散特性の変化を効果的に抑制することができる単一層からなる光拡散フィルムおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】フィルム内部に、屈折率が相対的に低い領域中に屈折率が相対的に高い複数の領域を備えた第1の内部構造20および第2の内部構造30を、フィルム膜厚方向に沿って下方から順次に有する単一層の光拡散層50を有する光拡散フィルム10等であって、第1の内部構造20における屈折率が相対的に高い領域12が、フィルム膜厚方向に沿った中間点において屈曲部14を有している。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1に記載の光拡散フィルムは、湾曲の制御における自由度が低く、光拡散入射角度領域を十分に拡大することが困難になるという問題が見られた。
また、湾曲の制御における安定性も低く、内部構造を所望の角度で安定的に湾曲させることが困難になるという問題が見られた。
さらに、内部構造を湾曲させるにあたり、光拡散フィルム用組成物に対して紫外線を照射する際に、非常に高価なバンドパスフィルター等の干渉フィルターを用いなければならず、経済的に不利であるという問題も見られた。 また、特許文献2に記載の光拡散フィルムも、屈曲部の制御における自由度が低く、光拡散入射角度領域を十分に拡大することが困難になるという問題が見られた。
また、特許文献2においては、光拡散フィルム用組成物に温度分布を与えながら紫外線を照射することで屈曲部を形成していることから、屈曲部の制御における安定性が極めて低く、内部構造を所望の角度で安定的に屈曲させることが困難になるという問題が見られた。 一方、特許文献3〜4に記載の光拡散フィルムは、2つの内部構造を別個に形成する構成であることから、それぞれの内部構造の傾斜角の制御における自由度が高く、光拡散入射角度領域をある程度拡大することができる。
しかしながら、光拡散入射角度領域を所定以上に拡大した場合、入射光の入射角度によっては、1つ目の内部構造により拡散された光を2つ目の内部構造によってほとんど拡散できなかったり、1つ目の内部構造によってほとんど拡散できなかった光を2つ目の内部構造によって拡散させるだけになったりしていると推測される現象が生じる場合がある。
このため、光拡散入射角度領域内で入射光の入射角度を変化させているにもかかわらず、光拡散特性が変化する場合がある。
この問題への対応として、1つ目の内部構造による光拡散入射角度領域と、2つ目の内部構造による光拡散入射角度領域の重複する領域を増やす態様が挙げられる。しかしながら、その場合、内部構造の傾斜角の自由度や2つの内部構造によるフィルム全体としての光拡散入射角度領域を狭めることになってしまう。 そこで、本発明者らは、以上のような事情に鑑み、鋭意努力したところ、フィルム内に、第1の内部構造および第2の内部構造を形成するとともに、少なくとも第1の内部構造を構成する屈折率が相対的に高い領域に屈曲部を設けることにより、光拡散入射角度領域を効果的に拡大できるとともに、光拡散入射角度領域内で入射光の入射角度を変化させた場合であっても、光拡散特性の変化を効果的に抑制することができることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の目的は、光拡散入射角度領域を効果的に拡大できるとともに、光拡散入射角度領域内で入射光の入射角度を変化させた場合であっても、光拡散特性の変化を効果的に抑制することができる単一層からなる光拡散フィルムおよびその製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によれば、フィルム内部に、屈折率が相対的に低い領域(以下、「低屈折率領域」と称する場合がある。)の中に屈折率が相対的に高い複数の領域(以下、「高屈折率領域」と称する場合がある。)を備えた第1の内部構造および第2の内部構造を、フィルム膜厚方向に沿って下方から順次に有する単一層の光拡散層を有する光拡散フィルムであって、第1の内部構造における屈折率が相対的に高い領域が、フィルム膜厚方向に沿っ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1(a)〜(b)は、本発明の光拡散フィルムの構成を説明するために供する図である。

【図2】図2は、本発明の光拡散フィルムの光拡散特性を説明するために供する図である。

【図3】図3は、従来の光拡散フィルムの光拡散特性を説明するために供する図である。

【図4】図4(a)〜(b)は、本発明の光拡散フィルムの態様を説明するために供する図である。

【図5】図5(a)〜(b)は、重複内部構造の態様を説明するために供する図である。

【図6】図6(a)〜(c)は、本発明の光拡散フィルムの製造方法を説明するために供する図である。

【図7】図7は、活性エネルギー線の照射角を説明するために供する図である。

【図8】図8(a)〜(b)は、実施例1の光拡散フィルムにおける断面の模式図と写真である。

【図9】図9(a)〜(b)は、光拡散特性を測定する際の光拡散フィルムに対する入射角θ2を説明するために供する図である。

【図10】図10(a)〜(g)は、実施例1の光拡散フィルムにおける光拡散特性を説明するために供する図である。

【図11】図11(a)〜(b)は、実施例2の光拡散フィルムにおける断面の模式図と写真である。

【図12】図12(a)〜(g)は、実施例2の光拡散フィルムにおける光拡散特性を説明するために供する図である。

【図13】図13(a)〜(b)は、実施例3の光拡散フィルムにおける断面の模式図と写真である。

【図14】図14(a)〜(g)は、実施例3の光拡散フィルムにおける光拡散特性を説明するために供する図である。

【図15】図15(a)〜(b)は、比較例1の光拡散フィルムにおける断面の模式図と写真である。

【図16】図16(a)〜(g)は、比較例1の光拡散フィルムにおける光拡散特性を説明するために供する図である。

【図17】図17(a)〜(b)は、比較例2の光拡散フィルムにおける断面の模式図と写真である。

【図18】図18(a)〜(g)は、比較例2の光拡散フィルムにおける光拡散特性を説明するために供する図である。

【図19】図19(a)〜(b)は、比較例3の光拡散フィルムにおける断面の模式図と写真である。

【図20】図20(a)〜(g)は、比較例3の光拡散フィルムにおける光拡散特性を説明するために供する図である。

【図21】図21(a)〜(b)は、従来の光拡散フィルムを説明するために供する図である。

【図22】図22は、従来の光拡散フィルムを説明するために供する別の図である。

【図23】図23(a)〜(b)は、従来の光拡散フィルムを説明するために供するさらに別の図である。

【図24】図24(a)〜(b)は、従来の光拡散フィルムを説明するために供するさらに別の図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1:塗布層、2:工程シート、10:光拡散フィルム、11:低屈折率領域、12:第1の内部構造における高屈折率領域、12a:第1の内部構造における柱状物、12b:第1の内部構造における高屈折板状領域、12´:第2の内部構造における高屈折率領域、12a´:第2の内部構造における柱状物、12b´:第2の内部構造における高屈折板状領域、14:屈曲部、20:第1の内部構造、20a:第1の内部構造としてのカラム構造(屈曲カラム構造)、20b:第1の内部構造としてのルーバー構造(屈曲ルーバー構造)、30:第2の内部構造、30a:第2の内部構造としてのカラム構造、30b:第2の内部構造としてのルーバー構造、40:重複内部構造、50:光拡散層、60:平行光、70:点光源からの照射光、70´:線光源からの照射光、102:点光源、104:レンズ、125:線状光源

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