技術分野
下注ぎ造塊時に用いるものであって、鋳型の鋼塊押湯部上に載置して押湯表面を保温する保温ボード
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】下注ぎ造塊法で鋼塊を製造するに際して、鋼塊押湯部において早期で安定的に発熱することで、介在物欠陥の発生起因となるシャワリングを防止して、鋼塊歩留並びに鋼塊品質の向上させることができる保温ボードを提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、溶鋼10を下方から鋳型5に注入する下注ぎ造塊法によって鋼塊11を製造するに際して、溶鋼10の注入中乃至は注入完了後に鋳型5の鋼塊押湯部12上に載置して保温する保温ボードにおいて、保温ボードは、組成が金属Al(Met.Al):45%(質量%、以下同様)以上50%以下、Al2 O3 :5%以上15%以下、SiO2 :2%以上8%以下、酸化鉄:8%以上16%以下、C:6%以上12%以下とされ且つ、残部が有機物のバインダーで構成されていて、金属Alに関し、100μm以下の粒度を有するものが95%以上含有されていて、保温ボードの発熱量は、4000kcal/g以上5000kcal/g以下とされている。 【選択図】図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
さて、特許文献1は、パウダー状の保温材を早期高発熱性とすることで、シャワリングを防止し、鋼塊ボトム部の介在物欠陥を抑制するものとされている。
しかしながら、パウダー状の保温材は、鋳型への投入時において発塵が激しいので、作業環境を悪化させてしまう。また、パウダー状の保温材を使用する場合、一つの鋳型に対して複数個投入する必要があるので手間が掛かり、作業性を悪化させることとなる。
さらには、パウダー状の保温材は、作業者の手投入による作業のため、投入時に均一散布が難しく、保温層が不均一になりやすいので、作業者の熟練度合いにより、ばらつきが大きくなってしまう虞がある。
このようなことより、近年では、特許文献2に開示されているように、保温ボードを使用するようになってきている。特許文献2は、保温ボード周辺部を従来よりも高発熱とし、シャワリングを防止するものとされている。
2層からなる保温ボードは、製造コストが高くなるものであるが、特許文献2に開示の保温ボードは、部分的に層の構成を変化させているので、製造コストがさらにかかるものとなっている。また、シャワリングを防止するためには、保温ボードの早期発熱性が重要であり、単純に発熱材であるMet.Alを増加させて高発熱性にするのみでは、早期の発熱を期待することができないので、シャワリングの低減には不十分であると考えられる。
つまり、金属Alのみを増加させて高発熱性の保温材としても、シャワリングを防止するのに最も重要な早期発熱性を確保することはできない。
そこで、本発明は、問題点に鑑み、下注ぎ造塊法で鋼塊を製造するに際して、鋼塊押湯部において早期で且つ安定的に発熱することで、介在物欠陥の発生の起因となるシャワリングを防止して、鋼塊歩留並びに鋼塊品質の向上させることができる保温ボードを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる保温ボードは、溶鋼を下方から鋳型に注入する下注ぎ造塊法によって鋼塊を製造するに際して、前記溶鋼の注入中乃至は注入完了後に、前記鋳型の鋼塊押湯部上に載置して保温する保温ボードにおいて、前記保温ボードは、以下に示す組成とされ且つ、残部が有機物のバインダーで構成されていて、
・金属Al(Met.Al):45・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明によれば、下注ぎ造塊法で鋼塊を製造するに際して、鋼塊押湯部において早期で且つ安定的に発熱することで、介在物欠陥の発生の起因となるシャワリングを防止して、鋼塊歩留並びに鋼塊品質の向上させることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の保温ボードを用いて、下注ぎ造塊装置の鋳型内の溶鋼を保温している様子を示した図である。
【図2】 含有されるMet.Al粒度による保温ボードの早期燃焼性の向上効果を示した図である。
【図3A】 「保温ボード−鋼塊押湯部の界面温度」を測定する試験装置の概略を模式的に示した図である。
【図3B】 図3AのZ部分拡大図であり、試験装置に設けられる熱電対の概略を模式的に示した図である。
【図4】 従来の保温ボードを用いた場合における、「保温ボード−鋼塊押湯部の界面温度」を測定した結果を示した図である。
【図5】 本発明の保温ボード(改善品2)を用いた場合における、「保温ボード−鋼塊押湯部の界面温度」を測定した結果を示した図である。
【図6】 本発明の保温ボードを実機に適用した場合の評価結果を示した図である。
1 保温ボード
2 下注ぎ造塊装置(鋳込み装置)
3 取鍋
4 注入管
5 鋳型
6 定盤
7 湯道
8 下注入口
9 押湯枠
10 溶鋼(溶湯)
11 鋼塊
12 鋼塊押湯部
13 本体部
14 介在物
15 熱電対
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