特開2018-203557IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

コンクリートやモルタルなどのセメント硬化体の剥落を防止する効果の高い、セメント硬化体の剥落防止用繊維、およびそれを含むセメント硬化体

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】セメント硬化体の剥落を効果的に防止するセメント硬化体の剥落防止用繊維、およびそれを含むセメント硬化体を提供する。
【解決手段】本発明は、セメント硬化体の剥落を防止するセメント硬化体の剥落防止用繊維であって、前記剥落防止用繊維は、単繊維繊度が0.3dtex以上50dtex以下であり、かつ繊維長が2mm以上50mm以下であり、繊維長と繊維直径の比であるアスペクト比が200以上1000以下であり、前記剥落防止用繊維の横断面の形状が3個以上16個以下の凸部を有する多葉状であり、前記剥落防止用繊維の表面には繊維処理剤が付着されており、前記繊維処理剤がポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩であることを特徴とするセメント硬化体の剥落防止用繊維に関する。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかし、市販されている剥落防止用繊維に対しては、より高い剥落防止性能が求められている。それに加え、特許文献1〜5に記載されているセメント補強用繊維は繊維の繊度が100dtexと大きいため、繊維1本あたりの体積が大きくなる。その結果、同じ体積割合で細繊度の繊維のみを添加したセメント硬化体と太繊度の繊維のみを添加したセメント硬化体を比較すると、太繊度の繊維を使用したセメント硬化体は一定の体積あたりに含まれる繊維の本数が低下するだけでなく、繊維の直径が大きくなることで微細なひび割れに対する補強効果が小さくなることでひび割れの発生や進展に対する抑制効果が劣るおそれがある。加えて、特許文献1〜5に記載されているセメント強化用繊維は、繊維の長手方向に対し平行となる繊維断面において、凹凸を有し、繊維径が一定ではない。こうすることでセメント硬化体への係止効果は高められると考えられるが、繊維側面に設けた凹凸により、局所的に繊維径の細い部分が生じ、部分的に強度の低い箇所が存在することで単繊維強度の低下、ひいてはセメント硬化体の強度低下の原因となるおそれもある。特許文献6および7では、セメント硬化体に対する剥落防止効果を検証しておらず、セメント硬化体の剥落を防止する効果が劣るおそれがあった。 本発明は、従来の問題を解決するため、セメント硬化体の剥落を効果的に防止するセメント硬化体の剥落防止用繊維、およびそれを含むセメント硬化体を提供する。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、セメント硬化体の剥落を防止するセメント硬化体の剥落防止用繊維であって、前記剥落防止用繊維は、単繊維繊度が0.3dtex以上50dtex以下であり、繊維長が2mm以上50mm以下であり、繊維長と繊維直径の比であるアスペクト比が200以上1000以下であり、前記剥落防止用繊維の断面形状が3個以上16個以下の凸部を有する多葉状であり、前記剥落防止用繊維の表面には繊維処理剤が付着されており・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明は、セメント硬化体に含ませることでセメント硬化体の剥落を効果的に防止する、セメント硬化体の剥落防止用繊維を提供することができる。また、本発明は、前記セメント硬化体の剥落防止用繊維をセメント硬化体に含ませることにより、剥落の発生しにくいセメント硬化体を提供することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の一以上の実施形態のセメント硬化体の剥落防止用繊維の繊維断面の模式図である。

【図2】図2は、本発明の一実施形態のセメント硬化体の剥落防止用繊維における凸部の各寸法を説明する模式図である。

【図3】図3は、打撃試験に用いる試験体の概要を説明する模式図である。

【図4】図4は、打撃試験の概要を説明する模式図である。

【図5】図5は、実施例3の打撃試験用試験体に膨張材を充填し、1週間気中養生した後に試験体内に生じたひび割れの様子を示す写真である。

【図6】図6は、ゴムハンマーによる打撃後の実施例3の打撃試験用試験体の様子を示す写真である。

【図7】図7は、実施例4の打撃試験用試験体に膨張材を充填し、1週間気中養生した後に試験体内に生じたひび割れの様子を示す写真である。

【図8】図8は、ゴムハンマーによる打撃後の実施例4の打撃試験用試験体の様子を示す写真である。

【図9】図9は、シュミットハンマーによる打撃後の実施例4の打撃試験用試験体の様子を示す写真である。

【図10】図10は、比較例3の打撃試験用試験体に膨張材を充填し、1週間気中養生した後に試験体内に生じたひび割れの様子を示す写真である。

【図11】図11は、ゴムハンマーによる打撃後の比較例3の打撃試験用試験体の様子を示す写真である。

【図12】図12は、シュミットハンマーによる打撃後の比較例3の打撃試験用試験体の様子を示す写真である。

【図13】図13は、比較例4の打撃試験用試験体に膨張材を充填し、1週間気中養生した後に試験体内に生じたひび割れの様子を示す写真である。

【図14】図14は、ゴムハンマーによる打撃後の比較例4の打撃試験用試験体の様子を示す写真である。

【図15】図15は、シュミットハンマーによる打撃後の比較例4の打撃試験用試験体の様子を示す写真である。

a 試験体   b 穴   c 鉄筋

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