特開2020-200870IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

車両の駐車ブレーキとして利用可能なブレーキ装置

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】車両の駐車時に消費する電力の削減を可能にし、駐車時以外の状況においても必要に応じて制動力のオンオフを可能にし、且つ十分な制動力を発生すること。
【解決手段】ディスクロータ22に支持された回転側ディスク22aと、固定部材21に支持された固定側ディスク21aと、ブレーキ制御部51と、MR流体26と、MR流体に磁場を印加する電磁石コイル27A、27Bと、電磁石コイルの間に挟まれた状態で配置されるアルニコ磁石32と、を備え、固定側ディスクおよび回転側ディスクの少なくとも一方がMR流体中に配置され、ブレーキ制御部51は、電磁石コイルの通電の有無に依存する制動モードおよび非制動モードと、通電状態とは無関係に制動力を維持する駐車ブレーキモードとを切り替える。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

例えば、MR(Magneto Rheological)流体のような磁気機能性流体を利用することにより、車両用のブレーキ装置を構成することが可能である。すなわち、MR流体のような機能性材料は、磁場の印加により見かけ上の粘度が変化するので、MR流体に印加される磁場を調整し、ブレーキの回転部材と静止部材との間の相対移動に対する制動力を発生させることができる。 このような構成のブレーキ装置では、制動力のオンオフを切り替えるために、MR流体に印加する磁場のオンオフを切り替える必要がある。そこで、電気コイルの通電によりMR流体に印加する磁場を発生することが想定される。これにより、ブレーキのオンオフを容易に制御できる。 一方、車両の駐車ブレーキとして利用されるブレーキ装置は、長時間に亘って連続的に制動状態を維持する必要があるため、電気コイルの通電により消費される電力の削減が重要になる。そこで、例えば特許文献1〜特許文献4のように、永久磁石が発生する磁界を利用し、電気コイルが消費する電力を削減することが考えられる。 しかしながら、例えば特許文献1および特許文献4の技術では、電磁コイルを通電しない時に制動力をオンにすることは可能であるが、電磁コイルを通電しない時に制動力のオンオフを切り替えることができない。 また、車両用のブレーキ装置を構成する場合には、部品数の削減や新たな機能追加を可能にするために、車両が駐車しているときだけでなく、走行中などの状況においても、必要に応じて制動力のオンオフを制御できることが望ましい。 しかし、特許文献2〜特許文献4の技術を利用する場合には、永久磁石の磁界と電気コイルの通電による磁界との組合せだけを考慮しているので、制動力のオンオフ切替に時間がかかったり、制動力が不足する可能性が高い。例えば、電気コイルの発生する磁束が通過する磁気回路の中に永久磁石などの磁性体が含まれている場合には、永久磁石の透磁率が低いため磁気抵抗が増大する。そのため、電気コイルの通電時に磁気回路においてエネルギー効率が低下し、MR流体に印加される磁場が弱くなり、結果として十分な制動力を生じさせることができない可能性が高い。 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の駐車時に消費する電力の削減を可能にすると共に、駐車時以外の状況においても必要に応じて制動力のオンオフを可能にし、且つ十分な制動力を発生することが可能なブレーキ装置を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前述した目的を達成するために、本発明に係るブレーキ装置は、下記(1)〜(5)を特徴としている。 (1) 静止部材と、 前記静止部材と同軸上に配置され、前記静止部材に対し相対回転可能な回転部材と、 前記回転部材の周面に相対回転不能に支持された1枚以上の回転側ディスクと、 前記回転側ディスクに対し隙間を介して軸方向に対向配置された状態で、前記静止部材の周面に相対回転不能に支持された・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明のブレーキ装置によれば、車両の駐車時に消費する電力の削減が可能であり、更に駐車時以外の状況においても必要に応じて制動力のオンオフが可能であり、且つ十分な制動力を発生できる。 以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、制動機構を中央部で破断した状態の外観を示す斜視図である。

【図2】図2は、図1中の破断部の構造を示す縦断面図である。

【図3】図3は、図1および図2中の主要部の詳細を示す拡大断面図である。

【図4】図4は、本発明の実施形態におけるブレーキ装置の電気回路構成例を示すブロック図である。

【図5】図5は、ブレーキ制御部の動作例を示すフローチャートである。

【図6】図6は、図2に示した構造と対応する磁気回路の構成を示す磁気回路図である。

【図7】図7(a)はサービスブレーキ使用時における各コイルの通電状態および磁束の状態をシミュレーションした結果を表す断面図、図7(b)は図7(a)の内容を簡略化して示した断面図である。

【図8】図8(a)は駐車ブレーキをオンに切り替える際の各コイルの通電状態および磁束の状態をシミュレーションした結果を表す断面図、図8(b)は図8(a)の内容を簡略化して示した断面図である。

【図9】図9(a)は駐車ブレーキのオン状態を維持している時の各コイルの通電状態および磁束の状態をシミュレーションした結果を表す断面図、図9(b)は図9(a)の内容を簡略化して示した断面図である。

【図10】図10(a)は駐車ブレーキをオフに切り替える際の各コイルの通電状態および磁束の状態をシミュレーションした結果を表す断面図、図10(b)は図10(a)の内容を簡略化して示した断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

14 制動機構   21 固定部材   21a 固定側ディスク   22 ディスクロータ   22a 回転側ディスク   23 回転軸   25a,25b 空間   26 MR流体   26a 強磁性体粒子   27A,27B 電磁石コイル   28 電磁石ヨーク   29,Ha,Hb,Hc 磁界   30 ディスク部   31A,31B コイル支持部材   32 アルニコ磁石   51 ブレーキ制御部   52 ドライバ回路   Ia,Ib 電流   Vb 直流電源ライン   SG1 サービスブレーキの指示信号   SG2 駐車ブレーキの指示信号   SG3 通電制御信号

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