特開2021-19196IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

電気二重層キャパシタ用セパレータ(以下、「セパレータ」ということがある。)およびその製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、耐熱性樹脂を原料としてメルトブロー法により製造された不織布(以下、「メルトブロー不織布」ということがある。)複数枚を貼り合わせて薄膜化してなるメルトブロー不織布薄膜積層体から構成される電気二重層キャパシタ用セパレータおよびその製造方法に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】
電気絶縁性を有し、正極及び負極間の短絡を防止すると共に、電解液による濡れ性、電解液保液性能に優れるという相反する特性を両立させることが可能な電気二重層キャパシタ用セパレータを提供する。
【解決手段】
耐熱性樹脂を原料としてメルトブロー法により製造された不織布からなり、少なくとも二層のメルトブロー不織布薄膜が積層され、貼り合せられてなる、メルトブロー不織布薄膜の積層体であって、特定範囲に設定された細孔径分布を有することから、高い高温安定性と共に、電解液保液性に優れたメルトブロー不織布薄膜積層体からなる電気二重層キャパシタ用セパレータが提供される。
かかるメルトブロー不織布薄膜積層体は、少なくとも二枚のメルトブロー不織布原反を金属ロールによる高温条件下の第一カレンダ加工処理及び弾性ロールによる特殊条件下の第二カレンダ加工処理により製造することができる。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

従って、本発明の課題は、電気絶縁性を有し、正極および負極間の短絡を防止することができると共に、同時に、電解液による濡れ性、電解液の保液性に優れるという相反する特性を両立させることが可能であり、構成繊維の配置構造上において生ずる濃淡が軽減され、特性が均一化されたメルトブロー不織布積層体から構成される電気二重層キャパシタ用セパレータおよびその製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

そこで、本発明者は、前記の発明の課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、メルトブロー不織布積層体から構成されるセパレータの表面および厚み方向の3次元空間における繊維と空孔の分散状態、つまり、適切なサイズの繊維および空孔をバランスよく配置させることができれば、本発明の前記課題を解決できることに着目し、かかる知見に基づいて本発明の完成に想到するに至った。 すなわち、課題の解決に鑑み、前記・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明は、前記の通りの構成からなるものであり、第一の発明によれば、メルトブロー不織布薄膜積層体から構成される電気二重層キャパシタ用セパレータは、特定の細孔径分布を有することから、厚みが小さいにも拘らず、不織布の構成繊維に著しい変形が生ずることが抑制され、また交絡部分のフィルム化による透明班の形成もなく、ガーレー透気度が良好な範囲にあり、高温における熱収縮率も小さいという効果を奏する。
また、同一または異なる平均繊維径の繊維を有する不織布層の積層組み合わせにより、特定の細孔径分布を有するものとなり、特に、電解液の吸液性および保液性を改善することができる。かかる特性を有するメルトブロー不織布薄膜積層体をセパレータとして用いることにより電気二重層キャパシタ(EDLC)への適用に成功したものであり、これにより、電気二重層キャパシタの安定した性能を実現し、安全性を確保することができ、その生産性向上を図ることができる。
第二の発明によれば、第一カレンダ加工処理と第二カレンダ加工処理工程との二工程の組合せによるカレンダ加工処理工程が提供され、特に、メルトブロー不織布原反を少なくとも二枚重ね合わせて、かかる二工程のカレンダ加工処理工程に供することにより、後述の実施例、比較例において示すように、はじめて、第一の発明および第二の発明により得られる前記の通りの性能を有するメルトブロー不織布薄膜積層体から構成される電気二重層キャパシタ用セパレータを提供することができるなど、著しく顕著な効果を奏することができる。
さらに第三の発明によれば、第一の発明および第二の発明の効果と同等の効果を奏することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】実施例1により製造されたPBTメルトブロー不織布薄膜二層積層体の細孔径分布を示すグラフである。

【図2】実施例2により製造されたPBTメルトブロー不織布薄膜三層積層体の細孔径分布を示すグラフである。

【図3】比較例1の方法により製造されたPBT不織布薄膜単層体a(単層比較品(a))の細孔径分布を示すグラフである。

【図4】比較例4の方法により製造されたPBT不織布薄膜単層体d(単層比較品(d))の細孔径分布を示すグラフである。

【図5】比較例5の方法により製造されたPP不織布薄膜単層体e(単層比較品(e))の細孔径分布を示すグラフである。

【図6】バブルポイント法により平均細孔径、最大細孔径および最小細孔径を求めるための圧力−透過流量曲線を示すグラフである。

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります