技術分野
車体の後壁の後側で、上方、下方回動可能となるよう後壁に枢支される樹脂製のバックドアと、後壁とドアとの間に架設されるダンパステーとを備えた車両のバックドア装置に関するものである。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
ところで、特許文献1のものによれば、インナパネルにおける枢支具の取付部では、インナパネルは、板金加工の成形性の制約などにより、後下方に向かう傾斜方向に延びている。一方、同上インナパネルにおけるダンパステーの他端部の他の取付部では、インナパネルは、ほぼ鉛直方向に延びている。このため、インナパネルが延びる方向は、した取付部から他の取付部に至る間で、した傾斜方向からほぼ鉛直方向に変化している。よって、インナパネルの上下方向の中途部には、必然的に屈曲部が存在することとなり、この屈曲部は強度上の断点となりがちである。
このため、前記したように、上方回動させたドアの自重をダンパステーがその付勢力で支持する場合や、このダンパステーからの付勢力に対抗しながらドアに操作外力を与えて、このドアを下方回動させる場合には、ダンパステーの付勢力に基づき屈曲部に応力集中が生じがちとなって、ドアが撓み易くなる。
この結果、前記したように、上方回動させたドアの自重をダンパステーが支持する場合には、したドアの撓みにより、支持が不安定になるおそれがある。また、ドアを回動させる場合にも、したドアの撓みにより、このドアの回動のための操作性が阻害されるおそれもある。
そこで、前記特許文献2のように、インナパネルを補強する補強材を別途に設けることが考えられる。しかし、このような補強材を設けると、ドアの部品点数が増加してその構成が複雑になるおそれがある。
また、この特許文献2では、本来、車両の軽量化のために、ドアのインナパネルを樹脂製としているが、したように補強材を別途に設けると、その分、ドアの質量が増加して、車両の軽量化という本来の目的が阻害されるおそれも生じる。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両のバックドア装置が、車体の後壁の後側で、上方、下方回動可能となるよう後壁に枢支される樹脂製のバックドアと、後壁とドアとの間に架設されるダンパステーとを備えた場合において、上方回動させたドアの自重をダンパステーが支持する場合に、より安定した支持が得られるようにすると共に、ドアの回動についての操作性を、より向上させる・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の後壁に形成されるドア開口と、中空閉断面構造となるよう樹脂製のインナ、アウタパネルの互いの結合により形成され、ドア開口を開閉可能に閉じるバックドアと、このドアの下部側が後壁の後側で上方、下方回動可能となるようインナパネルの上端部を後壁の上部に枢支させる左右一対の枢支具と、上下方向に延び、その一端部が後壁に取り付けられ、他端部がインナパネルに取り付けられるダンパステーとを備えた車両のバックドア装置において、
インナパネルにおける枢支具の取付部から同上インナパネルにおけるダンパステーの他端部の他の取付部に至るインナパネルの部分を、車体の側面視で、連続的な直線形状となるよう形成している。
このため、インナパネルの部分の上下方向のいずれかの部位に強度上の断点が生じることは未然に防止される。よって、上方回動させたドアの自重をダンパステーがその付勢力で支持する場合や、このダンパステーからの付勢力に対抗しながらドアに操作外力を与えて、このドアを下方回動させる場合には、ダンパステーの付勢力に基づきインナパネルの部分のいずれかの部位に応力集中が生じることは抑制されて、ドアが撓み易くなることが防止される。
この結果、上方回動させたドアの自重をダンパステーがその付勢力で支持する場合には、したようにドアが撓み易くなることが防止される分、より安定した支持が得られる。また、ドアを回動させる場合にも、したようにドアが撓み易くなることが防止される分、このドアの回動操作性が、より向上する。
また、したドアの安定した支持を得ることや、ドアの回動操作性の向上という効果は、前記したように、インナパネルの部分を連続的な直線形状にすることにより達成される。
このため、ドアの撓み防止として、インナパネルを補強する補強材を別途に設けないで足りることから、ドアの部品点数の増加が抑制され、つまり、簡単な構成によって、かつ、安価に効果が達成される。しかも、したように別途の補強材を設けないで足りることから、効果は、ドアの質量の増加を防止しつつ達成でき、これは、樹脂製のドアを備えて軽量化を目的とする車両にとって、極めて有益である。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 車体の部分後面図である。
【図2】 車体の後部側面図である。
【図3】 図1の部分拡大部分破断図である。
【図4】 図1のIV−IV線矢視拡大断面部分破断図である。
【図5】 図3のV−V線矢視拡大断面図である。
【図6】 図1のVI−VI線矢視断面図である。
1 車両
2 車体
3 車室
4 後壁
6 バックドア装置
9 ドア開口
10 ドア
13 インナパネル
13a 取付部
13b 他の取付部
13c 部分
15 アウタパネル
21 空間
23 枢支具
24 ストッパ
25 ストッパ
28 補強プレート
30 締結具
31 固定側部材
32 締結具
33 回動側部材
34 軸心
35 枢支軸
38 ダンパステー
39 上自在継手
40 下自在継手
41 締結具 50 補強バー
A 上方回動
B 下方回動
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