技術分野
帯電防止性を有するハードコート用組成物、このハードコート用組成物を用いたハードコートフィルム及び表示デバイス
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、特許文献2に記載された導電性高分子は、導電性に寄与しない嵩高いアルキル鎖が導電性高分子中に含まれているために、溶媒に可溶でハードコート樹脂への混合が可能にはなるものの、優れた導電性を有するとともに、保存安定性に優れるというバランスの良い組成物を調製できないとの問題点があった。
また、特許文献3に記載の可溶性導電性高分子では、この可溶性導電性高分子を安定的に溶剤に溶解させるためには、可溶性導電性高分子の比率を高めなければならず、その結果、ハードコート成分との相溶性が低下したり、導電性が低下するとの問題が発生することとなった。
即ち、現状の導電性高分子とハードコート成分とを含有するハードコート用組成物においては、優れた導電性(帯電防止性)を維持し、導電性高分子とハードコート成分との相溶性を確保し、更に保存安定性を確保し、ハードコート層とした際に高い硬度を有することを同時に達成することは困難であった。
本発明は、帯電防止性及び保存安定性に優れ、透明性が高く、基材との密着性に優れたハードコート用組成物を提供することを目的とする。さらには、これを用いたハードコートフィルム及び表示デバイスを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、課題を解決するために鋭意検討した結果、導電性ポリマーである特定の複素環含有芳香族ポリマーと、硬化性樹脂と、架橋剤とを含有するハードコート用組成物が、ハードコート剤に求められる要求特性(硬度、耐擦傷性、透明性、ヘイズ等)を充足するとともに、帯電防止性及び保存安定性に優れ、かつ、このハードコート用組成物がハードコートフィルム及び表示デバイスに好適に用いることができることを見出し、本・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明のハードコート用組成物は、導電性高分子として、チオフェン環基とピロール環基とが直接結合したカップリング体を単量体とする特定の複素環含有芳香族ポリマーを含有しており、この複素環含有芳香族ポリマーは、溶剤溶解性に優れるとともに、硬化性樹脂との相溶性に極めて優れるため、本発明のハードコート用組成物を用いて塗膜(ハードコート層)を形成することで、基材との密着性及び膜強度に優れるハードコート層を形成することができる。また、各種硬化性樹脂との相溶性が高いために均一分散するため、少ない添加量で機能を発揮し、透明性が向上する。
また、複素環含有芳香族ポリマーは、各種硬化性樹脂との相溶性に優れるため、硬化性樹脂の選択の自由度が高く、要求特性に応じた最適な硬化性樹脂と併用することができる。
本発明のハードコート用組成物は、上述した複素環含有芳香族ポリマーの特性に起因して、長期間に渡って構成成分の沈殿や、ゲル化等がみられず、長期間安定に保存することができる。
また、本発明のハードコート用組成物は、架橋剤を含有するため、硬化性樹脂の網目構造を密にし、架橋密度をアップさせることができ、その結果、ハードコート層とした際の硬度をより高めることができる。
また、本発明のハードコート用組成物は、ハードコートフィルムの作製や、このハードコートフィルムを用いた表示デバイスの製造に好適に使用することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明のハードコートフィルムを模式的に示す断面図である。
1 ハードコートフィルム
10 フィルム基材
20 ハードコート層
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