特許5804803IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

炭素原子数が4〜24のケトール脂肪酸であって、カルボニル基を構成する炭素原子と水酸基が結合した炭素原子がα位の位置にある、炭素原子数が4〜24のケトール脂肪酸(以下、特定のケトール脂肪酸という。)を含んでなる植物細胞分化促進剤に関する。本発明はさらに、特定のケトール脂肪酸を添加することを含む、カルス又は植物切片からの再生植物体の作成方法にも関する。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、カルスから正常な不定胚、不定根、若しくは不定芽への分化を促進し、又は植物切片から不定根又は不定芽への分化を促進し、結果として安定して再生植物体を得ることを可能にする植物細胞分化促進剤を提供することを課題とする。また、本発明は、植物体の一部から誘導されたカルスからの不定胚、不定根、又は不定芽の分化、又は植物切片からの不定根又は不定芽の分化を促進し、再生植物体を効率よく取得させる方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、植物ホルモンの一種である特定のケトール脂肪酸についてその効果について鋭意研究を行っていたところ、驚くべきことにカルスから不定胚への誘導工程において、特定のケトール脂肪酸が、カルスから正常な不定胚への誘導を促進することを見出すことにより、本発明を完成させた。
【発明の効果】
本発明に係る植物細胞分化促進剤を、脱分化した細胞の塊であるカルスに施用(滴下)することにより、正常な不定胚への誘導能を発揮する。不定胚分化を誘導するための汎用的条件は未だ確立されておらず、多くの場合、カルスをオーキシンを含む培地で培養した後に、オーキシンを含まないか又はオーキシン濃度の低い培地に移すことで不定胚分化が誘導されるが、同一個体、同一組織から得られたカルスであっても、カルスの状態によって不定胚誘導能、誘導効率は大きく異なり安定しない。そこで、本発明に係る植物細胞分化促進剤を使用することにより、不定胚分化の効率を高め、かつ安定させることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、スパティフィラム(Spathiphyllum)のカルスから不定胚への分化を誘導する際におけるKODAの効果を示す図である。対照区に比較して、2週間後にKODAを施用した処理区において多くの不定胚が回収された。

【図2】図2は、スパティフィラムのカルスから不定胚への分化を誘導する際におけるKODAの効果を示すグラフである。KODAの施用時期が不定胚分化の誘導に影響を及ぼすことが示される。

【図3】図3は、スパティフィラムのカルスから不定胚への分化を誘導する際におけるKODAの濃度が再分化効率に及ぼす影響を示した図である。

【図4】図4は、図3の結果である再分化した植物体数をグラフとして表した図である。各濃度において、対照に比較して再分化した植物体数が増加したことを示す。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります