特許5827148IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

コンクリート吹付け工法並びに、はね返り及び粉じんの低減方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、吹付け工法において、コンクリートの初期強度及びセメント組成物のポンプ圧送性は検討すべき重要な項目であり、両者は一般にトレードオフの関係にある。具体的には、コンクリートの初期強度を向上する手段として、セメントなどの粉体分を増やす(水セメント比(W/Cを)小さくする)ことが知られている。しかし、この手段を採用するとセメント組成物の粘度増加に伴ってポンプ圧送性が低下する。これを改善するため、セメント組成物に界面活性剤(流動化剤)を添加してセメント組成物の流動性を高める技術も知られている。界面活性剤としては、例えばアニオン界面活性剤(せっけん系、硫酸エステル系、スルホネート系、リン酸エステル系など)、ノニオン界面活性剤(エーテル系、エステルエーテル系など)及び両性界面活性剤(ベタイン系、イミダゾリンベタイン系)などを使用できる。 しかし、吹付け工法によってトンネルの内面(側壁及び天井)にコンクリートを吹き付ける場合、ノズルから噴射されたセメント組成物が流れ落ちないようにするため、噴射の直前に急結剤が添加される。のように界面活性剤によってセメント組成物の流動性を高めると、粘性が低下し、はね返り率が高くなる傾向にある。 本発明は、実情に鑑みてなされたものであり、急結剤の添加量を過度に増大することなく、コンクリートの高い強度及び優れたポンプ圧送性の両方を十分高度に達成できるコンクリート吹付け工法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、コンクリートの吹付け工法において、はね返りの低減のためにセメント組成物に粘土鉱物を配合した。すると、はね返りの低減効果に加え、コンクリートの初期強度の向上という副次的な効果が見出された。更に、セメント組成物に粘土鉱物を配合した場合、スランプ値が5〜10cm程度であっても優れたポンプ圧送性が得られるという知見が得られた。本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。なお、本発明・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、急結剤の添加量を過度に増大することなく、コンクリートの高い強度及び優れたポンプ圧送性の両方を十分高度に達成できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】トンネルの内面にセメント組成物を吹き付けてコンクリート層を形成する様子を示す模式断面図である。

【図2】本発明の実施形態に係る吹付け工法のフロー図である。

【図3】本発明の実施形態に係る吹付け工法においてスラリー状のプレミックス剤を使用する場合のフロー図である。

【図4】本発明の第1参考形態に係る吹付け工法のフロー図である。

【図5】本発明の第1参考形態に係る吹付け工法においてスラリー状のプレミックス剤を使用する場合のフロー図である。

【図6】本発明の第2参考形態に係る吹付け工法のフロー図である。

【図7】本発明の第3参考形態に係る吹付け工法のフロー図である。

【図8】本発明の第4参考形態に係る吹付け工法においてスラリー状のプレミックス剤を使用する場合のフロー図である。

【図9】セピオライトの添加量とセメント組成物の粘度の関係を示すグラフである。

【図10】実施例1及び比較例1の結果(はね返り率)を示すグラフである。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10…トンネル、10a…トンネルの内面、12…コンクリート層、H…ホース、M1…生コンミキサ、M2…空練りミキサ、N…ノズル。

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