特許5835659IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

タンパク質溶液などの水性流体に含まれる有用回収物質とウィルス等の微粒子を効率良く分離することができるタンパク質含有液処理用多孔質中空糸膜

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、上述の従来技術の現状に鑑みなされたものであり、その目的は、タンパク質などの有用回収物質が効率良く透過しつつ、同時に、ウィルスなどの除去物質を高いファージクリアランス指数で分離除去することができる多孔質中空糸膜を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、目的を達成するために鋭意検討した結果、特定のサイズのウィルス等の微粒子を捕捉でき、それより小さい有用物質を透過できる特定の膜厚部分の構成を見出し、本発明の完成に至った。
【発明の効果】
本発明の多孔質中空糸膜は、タンパク質などの有用回収物質が効率良く透過しつつ、同時に、ウィルスなどの除去物質を高いファージクリアランス指数で分離除去することができることから、バイオ医薬品や血液製剤の製造工程において、有用成分であるタンパク質の溶液からウィルスなどの病原性物質を除去するための膜として好適に利用することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、粒子径20nmの金コロイド粒子を定圧濾過した時の中空糸膜の断面の光学顕微鏡画像の例を示す。図1の画像には、膜断面の濾過方向に対して、中空糸膜の内周近傍と外周近傍に金コロイドで染まった捕捉層が存在する。

【図2】図2は、図1と同様に定圧濾過した時に中空糸膜の外周近傍にのみ金コロイドで染まった捕捉層が存在する光学顕微鏡画像の例を示す。

【図3】図3は、中空糸膜の膜厚部分の透過型電子顕微鏡画像の例を示す。図3の画像では、膜厚部分が内周近傍から外周近傍にかけて密−疎−密な構造からなり、かつ膜厚部分が実質的にマクロボイドを持たない構造からなる。

【図4】図4は、図3の膜厚部分の内周近傍を拡大した画像の例を示す。

【図5】図5は、図3の膜厚部分の中央部を拡大した画像の例を示す。

【図6】図6は、図3の膜厚部分の外周近傍を拡大した画像の例を示す。

【図7】図7は、図1と同様に定圧濾過した時に中空糸膜の外周近傍にのみ20nmの金コロイドで染まった捕捉層が存在する中空糸膜の透過型電子顕微鏡画像の例を示す。図7の画像では、膜厚部分が内周近傍から外周近傍にかけて疎−疎−密な構造からなる。

【図8】図8は、図7の膜厚部分の内周近傍を拡大した画像の例を示す。

【図9】図9は、図7の膜厚部分の中央部を拡大した画像の例を示す。

【図10】図10は、図7の膜厚部分の外周近傍を拡大した画像の例を示す。膜構造が密である。

【図11】図11は、粒子径20nmの金コロイド粒子を定圧濾過した時に、中空糸膜の内周近傍と外周近傍に金コロイドで染まった捕捉層が存在する膜と同じ膜を用いて、今度は粒子径10nmの金コロイド粒子を定圧濾過した時に中空糸膜に金コロイドで染まった捕捉層が存在しない光学顕微鏡画像の例を示す。

【図12】図12は、本発明の多孔質中空糸膜の内周近傍と外周近傍の説明図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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