特許5838653IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

薄膜磁気センサの製造方法に関し、さらに詳しくは、自動車の車軸、ロータリーエンコーダ、産業用歯車等の回転情報の検出、油圧式シリンダ/空気式シリンダのストロークポジション、工作機械のスライド等の位置・速度情報の検出、工業用溶接ロボットのアーク電流等の電流情報の検出、地磁気方位コンパスなどに好適な薄膜磁気センサの製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明が解決しようとする課題は、水分透過量が小さいSi系絶縁膜が回路表面に形成されており、しかも、Si系絶縁膜の密着性に優れた薄膜磁気センサの製造方法を提供することにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、素子部の表面にミクロンオーダーの段差がある場合であっても、Si系絶縁膜中にクラックが発生しにくい薄膜磁気センサの製造方法を提供することにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、密着性及び耐クラック性に優れたSi系絶縁膜が素子部の表面に選択的に形成された薄膜磁気センサの製造方法を提供することにある。
さらに、本発明が解決しようとする他の課題は、素子の耐熱性やESD耐性が低い場合であっても、素子の磁気特性を低下させることなくのような特性を備えたSi系絶縁膜を形成することが可能な薄膜磁気センサの製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するために本発明に係る薄膜磁気センサの製造方法は、以下の工程を備えていることを要旨とする。 (1)基板表面に、1対の薄膜ヨークと、前記薄膜ヨークのギャップ間に形成された巨大磁気抵抗(GMR)膜と、前記GMR膜の電気抵抗変化を外部に取り出すための電極と、前記薄膜ヨークと前記電極とを繋ぐ配線とを備えた素子部を形成する素子部形成工程。 (2)少なくとも前記電極の表面の全部又は一部を含・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
電極の表面にフォトレジスト膜を形成した後、基板の表面にAl2O3膜を形成すると、フォトレジスト膜がAl2O3膜で保護される。これと同時に、素子部の上にAl2O3膜が堆積し、素子部の凹凸も軽減される。
この状態でCat−CVD法を用いて基板表面にSi系絶縁膜を形成すると、Al2O3膜によってフォトレジスト膜が保護されているので、フォトレジスト膜と水素ラジカルの反応が抑制される。その結果、フォトレジスト膜の反応残渣がSi系絶縁膜に取り込まれることがなく、Si系絶縁膜の密着性が向上する。また、Al2O3膜によって素子部表面の凹凸が軽減されているので、Si系絶縁膜の残留応力が軽減される。その結果、Si系絶縁膜中のクラックの発生を抑制することができる。
さらに、Si系絶縁膜を形成する際に基板が過度に加熱されることがないので、フォトレジスト膜の溶剤による除去も容易化する。また、素子の耐熱性やESD耐性が低い場合であっても、素子の磁気特性を低下させることもない。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1(a)は、本発明に係る薄膜磁気センサの平面図である。図1(b)は、図1(a)に示す薄膜磁気センサのB−B'線断面図である。

【図2】本発明に係る薄膜磁気センサの製造方法を示す工程図である。

【図3】PET基板上に成膜されたSiOxNy膜及びAl2O3膜の水蒸気透過率を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10 薄膜磁気センサ   12 基板   14(14a〜14d) GMR膜   16(16a〜16d)、18(18a〜18d) 薄膜ヨーク   20(20a〜20d) 電極   22(22a〜22d)、24(24a〜24d) 配線   26 Al2O3膜   28 Si系絶縁膜

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