特許5905322IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

電磁鋼板材、高張力鋼板材、普通鋼板材等の圧延を行う圧延機において、一端が先細り状に形成される作業ロールをそのロール軸方向にシフトさせることにより、圧延材のエッジドロップを制御する、又は、板形状を制御する作業ロールシフト機能を具備した圧延機

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1に示されるように、先細り状のテーパ部におけるテーパ肩位置を板幅端内側付近又は板幅端外側近傍に合わせようとしても、板が圧延中に蛇行するため、正しい板幅端位置が分からず、板がミルの中央にあるとして、この先細り状のテーパ部におけるテーパ肩位置をその仮定の板幅端位置に合わせざるを得なかった。 その結果、作業ロールの先細り状のテーパ部におけるテーパ肩位置を正確に板幅端内側付近又は板幅端外側近傍に合わせることが出来ず、板の蛇行量分だけずれてセットされることになり、前述したエッジドロップの低減による歩留りの向上や安定圧延の実現による生産効率の向上が十分に図れないという問題点があった。 また、特許文献2には、板端検出器とロールシフト装置のシフト量検出器との検出結果を基に被圧延材の実際の位置と圧延機に対する適正位置との位置差を求め、該位置差に応じてワークロールの左右各々のギャップの大きさを調整して圧延材の幅方向の位置を修正即ち、板の蛇行を修正するものが開示されている。 これによるも、エッジドロップを低減することは可能であるが、制御動作が繁雑となり、制御機器等の点数増加も相まってコストアップを招来するという問題点がある。 そこで、本発明の目的は、簡単な手段により歩留りの向上と安定圧延を実現できると共に、金属帯板の蛇行の際にも操作側、駆動側で対称な形状に圧延することができる作業ロールシフト機能を具備した圧延機を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

の課題を解決するための本発明に係る作業ロールシフト機能を具備した圧延機は、 金属帯板を圧延する上下一対の作業ロールとその作業ロールを支持する上下一対の中間ロールとその中間ロールを支持する上下一対の補強ロールとから成る6段圧延機、又は、上下一対の作業ロールとその作業ロールを支持する上下一対の補強ロールとから成る4段圧延機において、 前記上下一対の作業ロールは上下点対称位置に先細り部・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の構成によれば、金属帯板の圧延中の蛇行に対して、板幅端位置検出器を設け、実板幅端位置を検出し、上下一対の作業ロールにおける先細り開始位置を、上下独立にその板幅端位置検出器で検出した実板幅端の内側付近に合わせることにより、より有効に板幅端部の板厚減少であるエッジドロップ量を少なくすることができる。その結果、後工程のエッジトリミング量が減り、歩留まりが向上する。 また、上下一対の作業ロールにおける先細り開始位置を、その板幅端位置検出器で検出した実板幅端の外側近傍に合わせることにより、支持ロールからの作業ロールへの板幅外からの有害な接触線圧が減り、形状安定性(荷重変化に対する形状変化が小)が大幅にアップし安定圧延が可能となる。 また、6段圧延機において、上下一対の中間ロールにおける先細り開始位置を、前記板幅端位置検出器で検出した板幅端の外側近傍に合わせることにより、金属帯板にロールマークが転写されるのが防止される。 また、この金属帯板の蛇行により板形状が操作側、駆動側で非対称となるが、上下一対の中間ロールにおける先細り開始位置を板幅端の外側近傍に合わせると共に、上下一対の作業ロールにおける先細り開始位置を、前記板幅端部厚み測定計にて測定される板幅端部の厚みが操作側、駆動側で所定の厚みとなるように、上下別々に板幅端の内側付近に合わせることにより、操作側、駆動側で対称な形状に圧延可能となり、安定圧延が実現できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の実施例1に係る6段圧延機の正面図である。

【図2】図1のII-II矢視断面図である。

【図3】図2のIII-III矢視断面図である。

【図4】作業ロール及び中間ロールの先細り部における先細り開始位置の説明図である。

【図5】荷重変化に対する板形状変化の比較結果のグラフであり、同図(a)は従来の荷重変化に対する板形状変化の計算結果を示すグラフで、同図(b)は本発明の荷重変化に対する板形状変化の計算結果を示すグラフである。

【図6】本発明の実施例2に係る板蛇行の説明図である。

【図7】同じく板蛇行の場合において非対称形状制御手段の必要性を示す説明図であり、同図(a)は材料線圧分布の説明図で、同図(b)は板形状の説明図である。

【図8】同じくタンデム圧延機への適用例を示す説明図である。

【図9】本発明の実施例3に係る6段圧延機の正面図である。

【図10】同じくタンデム圧延機への適用例を示す説明図である。

【図11】本発明の実施例4に係る4段圧延機の正面図である。

【図12】図11のXII-XII矢視断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 金属帯板   1a 板幅端部   2 作業ロール   2a 先細り開始位置   2b 先細り部   3 中間ロール   3a 先細り開始位置   3b 先細り部   4 補強ロール   5(5a,5b) パスライン調整装置   6(6a,6b) 油圧シリンダー   7(7a,7b) ハウジング   8a〜8d 作業ロールの軸受箱   9a〜9d 中間ロールの軸受箱   10a〜10d 補強ロールの軸受箱   11 シフトフレーム   12 着脱フック   13 シフトシリンダー(作業ロール駆動装置)   30a〜30d ベンディングシリンダー   31a〜31d ベンディングシリンダー   32 板幅端位置検出器   33 板幅端部厚み測定計   34 シフトシリンダー(中間ロール駆動装置)   35 コントローラ(制御手段)   e 板中心のオフセット量   O1 板中心   O2 ミル中心   Т 端伸び

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