特許5959167IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

室内における空気中のアンモニア、酢酸等の悪臭を効率よく吸着除去することができる消臭機能を有するカ−ペット、詳しくはカーペットを構成する基布にグラフト重合処理を施し、消臭機能が付与され消臭性能の耐久性に優れた消臭カーペットの製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、パイル糸の風合を損ねることなく十分な消臭効果がえられ、洗濯にも耐えられ、持続して消臭効果のある消臭カ−ペットとすることができるが、さらに消臭性能の耐久性の向上が求められていた。 本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、パイル糸と基布とバッキング層からなるカーペットにおいて、基布を構成する糸の少なくとも一部にラジカル重合性モノマーがグラフト重合処理され、消臭機能が付与され消臭性能の耐久性に優れた消臭カーペットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
【発明の効果】
[1]の発明では、基布を構成する糸の少なくとも一部は、ラジカル重合性モノマーがグラフト重合され消臭機能が付与されているのでパイル糸の風合を損ねることなく、消臭機能が付与され消臭性能の耐久性に優れた消臭カーペットを製造できる。 [2]の発明では、前記ラジカル重合性モノマーがグラフト重合される糸が、ポリプロピレン糸であるので、電子線照射によってラジカルが生成し易く、消臭機能が付与され、さらに消臭性能の耐久性に優れた消臭カーペットを製造できる。 [3]の発明では、ポリプロピレン糸に電子線を照射することでラジカルを形成し、該電子線照射後のポリプロピレン糸にラジカル重合性モノマーを接触させて50℃〜120℃の範囲の温度で加熱することでラジカル重合性モノマーをポリプロピレン糸に十分にグラフト重合させることができる。また、電子線照射工程、接触工程及びグラフト重合工程を不活性雰囲気で連続で行うことで、電子線照射によって生成したラジカルの失活が抑制されるので、高いグラフト率のポリプロピレン糸と製造することができる。さらに、グラフト重合工程においてポリプロピレン糸を50℃〜120℃の範囲の温度で加熱するので、ラジカルを十分に反応させてポリプロピレン糸にラジカル重合性モノマーをグラフト重合させることができる。こうして製造されたポリプロピレン糸を少なくとも一部に含む織基布を用いるので消臭機能が付与され消臭性能の耐久性に優れた消臭カーペットを生産することができる。 [4]の発明では、前記ラジカル重合性モノマーが、カルボキシル基、スルホン酸基、アミノ基からなる群より選ばれる1種または2種以上の官能基を有するラジカル重合性モノマーを少なくとも用いるので、カルボキシル基、スルホン酸基は塩基性のアンモニア臭やアミン臭を除去し、また、アミノ基は酸性の酢酸臭やイソ吉草酸臭等を除去することができるとともに、カルボキシル基、スルホン酸基、アミノ基は繊維と共有結合しているため耐洗濯性に優れた消臭カーペットを製造できる。 [5]の発明では、前記ポリプロピレン糸がポリプロピレン製フラットヤーンであるので、前記ポリプロピレン製フラットヤーンの表面に前記ラジカル重合性モノマーを均一にグラフト重合することができるので、効果的に消臭機能が付与され消臭性能の耐久性に優れた消臭カーペットを製造できる。 [6]の発明では、基布を構成する糸の少なくとも一部にラジカル重合性モノマーがグラフト重合されてなる十分に消臭機能が付与され消臭性能の耐久性に優れた消臭カーペットが提供される。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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