特許6020500IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

変形解析装置に係り、特に、測定対象物の変形解析を行う変形解析装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

測定対象物の2次元測定を対象としたテープセンサや圧電フィルムシートは、測定範囲が2次元変形であることから、測定対象物が2次元のみに変形する場合は測定が可能である。しかし、測定対象物の多くは、実際には少なからず3次元変形となっており、テープセンサや圧電フィルムシートによる測定においては誤差が生じるという問題がある。これは、テープセンサや圧電フィルムシートで変形を算出する際に用いる曲率の測定誤差によるものである。すなわち、テープセンサや圧電フィルムシートなど長尺センサによる測定では、センサに、曲げ変形と同時にねじり変形が加わると、歪みゲージの測定値や圧電フィルムの起電力にねじれ変形による成分が重畳するためである。このため、これらのセンサを用いて測定可能な測定対象物は限定されたものとなるという問題がある。なお、これらのセンサでは、歪みや起電力と曲率を対応付けるため、ねじれ変形が生じないようにした、曲率が既知の円盤が用いられている。 また、特許文献1の方法においては、テープセンサを用いて測定対象物表面の測定を行う際に、表面の形状変化を高精度に測定する目的から、テープセンサを表面に密接させるためのボデーサポータが用いられている。しかしながら、表面の伸びの変化が考慮されていないため、得られた結果は表面の形状変化が十分に測定できていないといった問題がある。図39において説明する。柔軟体Mが自然長の状態では、図39(a)のような変形状態にある。一方、外力が作用した際には、図39(b)のような変形状態となる。図39(a)の状態においては、センサNの長さは、固定端Gから測定点Bまでの長さLBである。一方、図39(b)においては、センサNの長さは一定であることから、柔軟体Mの形状測定範囲は、測定点A近傍までの長さとなる。このため、柔軟体Mの変形に対して、センサNが測定する範囲は変形状態に応じて変化することになる。一方、図39(b)の状態での軟体Mの長さLMよりセンサNの長さLNが長い場合は、柔軟体Mの図39(a)および(b)の状態における全体変形を測定することができるが、柔軟体Mの変形による伸長がセンサNの測定結果に及ぼす影響は残る。 また、3次元測定を目的とした装置においては、レーザ、超音波、X線などやCCDカメラを用いた測定が行われているが、これらの装置では、測定対象物の測定面が目視できている。すなわち、視覚情報が得られる必要がある。このため、測定面が他の物体面と接触している場合や、測定対象物が他の物体内部にある場合などは視覚情報が得られないことから、測定が困難であるといった問題がある。測定面が他の物体面と接触している場合の具体例としては、人やダミーが座席に着座した状態でのシートバックやシートクッション面の変形や背中面や臀部面の変形などがある。また、測定対象物が他の物体内部にある場合の具体例としては、衝突実験用に用いられるダミー脊柱の変形や肋骨の変形などがある。更に、これらの装置においては、センサの外形状や容積が大きく、測定対象が微小な場合や測定を行うための空間が狭い場合においては測定が困難であるため、測定条件が限定されるといった問題もある。 本発明では、問題点を解決するために成されたものであり、測定対象物の変形解析を高精度に行うことができる変形解析装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的を達成するために、第1の発明に係る変形解析装置は、測定対象物に設置され、設置位置に作用する物理量を検出する複数のセンサであって、前記測定対象物の変形により、隣接して設置されている前記センサの設置位置との相対距離が変化するように設置された複数のセンサと、前記測定対象物に変形が生じた際に、所定時間毎に、前記複数のセンサの各々で検出された物理量に基づいて、前記複数のセンサの設置位置の各々の・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の変形解析装置によれば、所定時間毎に測定された複数のセンサの設置位置の各々の3次元座標値と回転角度との少なくとも一方とに基づいて、センサ間を結ぶ線分上の各補間位置の所定時間毎の3次元座標値と回転角度との少なくとも一方とを補間し、所定時間毎の測定対象物の3次元形状を表す各位置の3次元座標を演算することによって、測定対象物の変形解析を高精度に行うことができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第1の実施の形態に係る変形解析装置の構成を示すブロック図である。

【図2】本発明の第1の実施の形態に係る変形解析装置のセンサ設置の例を示す図である。

【図3】本発明の第1の実施の形態に係るハードウェア構成を示す図である。

【図4】薄板柔軟体にセンサnとセンサmが設置された構成の例を示す図である。

【図5】3次元座標情報の補間の例を示す図である。

【図6】軸回転が一つの軸のみで行われた場合における例を示す図である。

【図7】本発明の第1の実施の形態に係る変形解析装置における変形解析処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。

【図8】形状構築の例を示す図である。

【図9】ラップベルト経路のダミー腹部面形状への影響の例を示す図である。

【図10】センサの外形寸法と測定対象物の測定面の関係の例を示す図である。

【図11】本発明の第2の実施の形態に係る変形解析装置の構成を示すブロック図である。

【図12】本発明の第2の実施の形態に係る変形解析装置における変形解析処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。

【図13】変形形状を計算モデルを用いて算出する例を示す図である。

【図14】測定面の状態に応じた補正の例を示す図である。

【図15】センサ間の相対距離の変化が微小な形状変化の例を示す図である。

【図16】本発明の第3の実施の形態に係る変形解析装置の構成を示すブロック図である。

【図17】平板変形におけるセンサ間の相対距離の例を示す図である。

【図18】本発明の第3の実施の形態に係る変形解析装置における変形解析処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。

【図19】センサの変形形態の例を示す図である。

【図20】薄板によるセンサの取り付けの例を示す図である。

【図21】薄板の固定方法の例を示す図である。

【図22】取り付け部材の例を示す図である。

【図23】立方体の補正の例を示す図である。

【図24】立方体の計算モデルの例を示す図である。

【図25】重力を用いた初期形状の算出の例を示す図である。

【図26】薄板の立方体への取り付けの例を示す図である。

【図27】乗員ダミーと脊柱構造の例を示す図である。

【図28】3次元変形可能な脊柱構造の例を示す図である。

【図29】ダミー脊柱にセンサを組み込む例を示す図である。

【図30】3次元立方体の弾性体にセンサを取り付ける例を示す図である。

【図31】立方体へのセンサの組み込みの例を示す図である。

【図32】ヒューマンインターフェイスの設置の例を示す図である。

【図33】アームレストに設置したヒューマンインターフェイスの例を示す図である。

【図34】バンパーセンサとしての活用の例を示す図である。

【図35】車体センサとしての活用の例を示す図である。

【図36】乗員保護装置における活用の例を示す図である。

【図37】介護機器における活用の例を示す図である。

【図38】医療分野における活用の例を示す図である。

【図39】測定対象物の伸長特性の測定結果への影響の例を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10 センサ   12 加速度センサ   13 角速度センサ   14 変換部   15 処理部   16 通信部   18 入力部   20 演算部   22 位置情報補間部   24 座標変換部   26 状態演算部   90 出力部   100 変形解析装置   200 変形解析装置   220 演算部   222 位置情報補間部   223 距離推定部   224 座標変換部   300 変形解析装置   320 演算部   322 位置情報補間部   323 距離推定部

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