技術分野
グリーンタイヤの加硫工程において使用されるタイヤ加硫コンテナの摺動部における摺動面形成方法
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、従来、一般に使用されている二硫化モリブデンを含む安価なグリスは、融点が190℃と通常の加硫温度183℃に比べて少し高い程度に留まっているため、耐熱性に優れているとは言えない。また、高温下での蒸発量も多く、蒸発減量が大きい。このため、摺動性能を長期間持続することができず、潤滑剤としての持続性能が低い。
時間経過に伴って摺動性能が低下すると、図6(b)に矢印で示すように、コンテナが均一に摺動しなくなり、プレスからの圧力を均一にモールドに伝えることができなくなるため、閉状態になったモールドの合わせ面に隙間が生じて、OV/SPの発生を招く。
そこで、二硫化モリブデンを含むグリスの1回当たりの塗布量を増やし、さらに途中で重ね塗りすることにより、均一な摺動に必要なグリスの量を確保することが行われていた。しかし、この場合には、グリス由来のカスと浮遊している塵とが吸着されて汚れが発生し、この汚れが異物(FM)としてタイヤに混入するという問題が新たに発生した。
このため、より高い耐熱性とより長期間の持続性能を兼ね備えたグリスを用いて、長期間に亘ってコンテナを均一に摺動させることができる方法が求められていた。
このような観点から、グリスに替えて、金属製の潤滑剤シートを摺動面に取り付ける方法が提案されている。しかし、この方法を採用した場合には、全ての摺動面にこの潤滑剤シートを取り付けなければならないことや、潤滑剤シートが摩滅した際には交換を要することなどのため、コストと時間が掛かると言う問題がある。
そこで本発明は、グリーンタイヤの加硫工程において使用されるタイヤ加硫コンテナの摺動部において、コストや時間を掛けることなく、長期間に亘ってコンテナを均一に摺動させることができる摺動面形成方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、以下に記載する第1〜第3の技術に基づいてなされたものであり、本発明に関連する第1の技術は、
グリーンタイヤの加硫工程において使用されるタイヤ加硫コンテナの摺動部における摺動面形成方法であって、
前記摺動部の摺動面にフッ素成分を含有するグリスを塗布して摺動面を形成する
ことを特徴とする摺動面形成方法である。
【発明の効果】
本発明によれば、グリーンタイヤの加硫工程において使用されるタイヤ加硫コンテナの摺動部において、コストや時間を掛けることなく、長期間に亘ってコンテナを均一に摺動させることができる摺動面形成方法を提供することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】本発明の一実施の形態におけるグリスの塗布箇所の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態で用いられるグリスを含む各種グリスの蒸発残量試験結果を示す図である。
【図3】一般的なグリーンタイヤの加硫工程において使用されるタイヤ加硫コンテナの構成を説明する斜視図である。
【図4】加硫装置の一般的な構成を模式的に示す断面図である。
【図5】OV/SPの発生の一例を示す斜視図である。
【図6】グリス効果を説明する図である。
1 加硫装置
2、3 サイドモールド
4 トレッドセグメント(セグメント)
5 加硫金型(モールド)
6 上型プレート
7 下型プレート
9 セクターシュー
10 アクチェーター
12U、12L プラテン板
13 昇降台
16 セクター案内部
17 ガイドキー
18 下型プレートのデバメタル
T グリーンタイヤ(タイヤ)
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