特許6040924IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

端子付き被覆電線およびワイヤーハーネスに関し、さらに詳しくは、電線導体と端子金具の電気接続部の防食性に優れた端子付き被覆電線およびそれを用いたワイヤーハーネスに関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

端子金具は、通常、加工油を用いてプレス加工により所定の形状に成形している。また、端子金具を電線導体に圧着する際にも加工油を用いる場合がある。これらの機械加工時に用いられた加工油は端子金具の表面に不可避的に残留する。この加工油は、防食剤と端子金具との間の接着を阻害する。すると、防食剤と端子金具との間に空隙が生じやすくなり、その空隙から水分等が浸入しやすくなるので、十分な防食性能を得ることが困難となる場合がある。 本発明の解決しようとする課題は、端子金具表面に油が付着していても、防食剤が端子金具表面に密着し、電線導体と端子金具の電気接続部において高い防食性能が得られる端子付き被覆電線およびワイヤーハーネスを提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するため本発明に係る端子付き被覆電線は、端子金具と被覆電線の電線導体とが電気的に接続された電気接続部を、硬化性樹脂を含有し、未硬化の状態で室温で31mN/m以下の表面張力を有する防食剤により被覆していることを要旨とする。
【発明の効果】
本発明に係る端子付き被覆電線によれば、防食剤の表面張力が加工油の表面張力と同程度かそれよりも小さいため、加工油が付着した金属の表面において、防食剤が加工油にはじかれずに濡れ広がりやすくなる。これにより、防食剤が電気接続部の表面に密着し、電気接続部を緻密に被覆しやすくなり、端子金具の表面に加工油が付着していても、電気接続部において高い防食性能が得られる。 ここで、硬化性樹脂が、熱硬化性樹脂、湿気硬化性樹脂、二液反応硬化性樹脂、および紫外線硬化性樹脂より選択される樹脂である場合には、電気接続部への防食剤の塗布と硬化を高効率で行うことができる。また、硬化性樹脂が、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂から選択される少なくとも1種である場合には、高い防食性能が発揮されやすい。 そして、端子金具が銅または銅合金を母材として構成され、電線導体がアルミニウムまたはアルミニウム合金よりなる素線を有する場合には、端子付き被覆電線の電気接続部において異種金属が接するので、適切な防食処理が施されなければ腐食が起こる確率が高くなるが、のような優れた防食性能を有する防食剤を用いた端子付き被覆電線とすることで、電気接続部の耐腐食性が向上し、接続信頼性に優れたものとなる。 本発明にかかるワイヤーハーネスは、の端子付き被覆電線を有するので、端子金具と被覆電線の電気接続部において、端子金具の表面に加工油が付着していても、高い防食性が得られる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の端子付き被覆電線の一例を示す外観斜視図である。

【図2】図1におけるA−A線縦断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 端子付き被覆電線   2 被覆電線   3 電線導体   4 絶縁体   5 端子金具   52 ワイヤバレル   53 インシュレーションバレル   54 電線固定部   6 電気接続部   7 防食剤

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります