技術分野
ウォータポンプ用軸受に関し、特に自動車の水冷エンジンに好適なウォータポンプ用軸受
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、ウォータポンプにおける回転軸やプーリを支持する従来のウォータポンプ用軸受では、(1)軸受の回転トルクが大きい、(2)軸受転走面および転動体に錆が発生するおそれがある、(3)軸受転走面および転動体について摩耗や剥離が発生するおそれがある、(4)ベルトとプーリとの間にすべりが生じるおそれがある、などの懸念があった。詳細には以下のとおりである。
(1)軸受に封入するグリースの粘度が高い場合、回転時に抵抗となり、エンジン駆動エネルギーの損失に繋がる。また、軸受には、耐水性・耐ダスト性・グリース漏れ防止のために、シール部材が設置されるが、シールと軸受との接触面の摩擦抵抗によっては、エンジン駆動エネルギーの損失に繋がる。さらに、プーリの材質が鋼材である場合やサイズが大きい場合、重量が重くなり、必要とする駆動力が増加するために、エンジン駆動エネルギーの損失に繋がる。
(2)軸受内部にウォータポンプ内から漏れた水分が浸入すると、転走面と転動体に錆びを生じ、軸受の早期破損の原因となる。なお、負荷域に水分が浸入すると、油膜が途切れ潤滑性の面でも不利である。(3)また、この軸受は路面に近い位置に配置されることから、軸受内部に路面からの塵埃(ダスト)が侵入すると、転走面と転動体との間でダストの噛み込みが生じ、軸受の早期破損の原因となる。(4)グリースが軸受内部より漏洩し、ベルトとプーリとの接触面に漏れたグリースが付着した場合、ベルトとプーリとの間にすべりが生じ、エンジン駆動エネルギーの損失に繋がる。
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、グリース漏洩およびダスト混入を防止しつつ、回転トルクの低いウォータポンプ用軸受の提供を目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明のウォータポンプ用軸受は、ハウジングに固定された内輪と、一端に冷却水を循環するプロペラが連接された回転軸と連結された外輪と、この内輪および外輪間に介在する複数の転動体と、内輪および外輪の軸方向両端開口部をシールする一対のシール部材とを有し、転動体の周囲に、基油と増ちょう剤とを含むグリースを封入してなる、外輪回転式のウォータポンプ用軸受であって、外輪は、外径部にエンジン出力を・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明のウォータポンプ用軸受は、ハウジングに固定された内輪と、一端に冷却水を循環するプロペラが連接された回転軸と連結された外輪と、この内輪および外輪間に介在する複数の転動体と、内輪および外輪の軸方向両端開口部をシールする一対のシール部材とを有し、転動体の周囲に基油と増ちょう剤とを含むグリースを封入してなる、外輪回転式の軸受であり、外輪は、外径部にプーリが一体に設けられており、基油は40℃における動粘度が13〜73mm
2 /sであり、増ちょう剤はウレア化合物であるので、シール部材によりグリース漏洩およびダスト混入を防いで早期破損などを防止しながら、封入するグリースに低粘度基油を用い、かつ、プーリを外輪外径部に一体(例えば、合成樹脂材料を用いてインサート成形)に設けて軽量化を行なうことで、回転トルクの低い軸受が実現できる。この結果、近年における、自動車用ウォータポンプに対する小型軽量化やエネルギー損失の低減の要求に対応し得る。
特に、グリースとして、基油にポリオールエステル油を含むものを用い、増ちょう剤に脂肪族−脂環族ジウレア化合物を用いることで、低温から高温までの広い温度範囲において長期間にわたり潤滑性に優れ、増ちょう剤量の低減も図れることから、さらなる回転トルクの低減が図れる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明のウォータポンプ用軸受を示す軸方向断面図である。
【図2】 プーリのウェルドを示す軸方向断面図である。
【図3】 図1のシール部材周辺の一部拡大図である。
【図4】 ウォータポンプの斜視図である。
1 ウォータポンプ用軸受
2 内輪
3 外輪
4 シール部材
5 転動体
6 保持器
7 回転軸
8 プレート
9 プーリ
10 ハウジング
11 プロペラ
12 ベルト
13 ウェルド
14 メカニカルシール
21 ウォータポンプ
22 プーリ
23 回転軸
24 ハウジング
25 プロペラ
26 メカニカルシール
27 転がり軸受
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