特許6047106IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ハードディスク装置等に用いられるトレランスリングに関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、従来のトレランスリング208では、その内周側にピボット軸207が圧入(挿入)される際、図29に示すグラフのように、挿入方向の変位に応じて、挿入荷重が変化する。ここで、グラフ中の領域R811は、凸部208bの形成領域を示している。このとき、ピボット軸207が挿入されている状態において、ピボット軸207が、凸部208bの挿入方向の先端側に位置すると、挿入荷重が局所的に増大する(以下、このときの荷重を「ピーク荷重」という)。 また、ピボット軸207をトレランスリング208に圧入している際、ピボット軸207からの荷重に応じて、トレランスリング208が変形する。このとき、トレランスリング208の変形により、図30のように、ピボット軸207の挿入方向(図中矢印方向)の先端部が、凸部208bの内部に入り込む場合がある。この状態においてさらに圧入を継続すると、凸部208bの基端部とピボット軸207の先端部とが接触(線接触)して引っかかることによって、上述したようなピーク荷重が発生する。このピーク荷重により、局所的に大きな荷重がピボット軸207およびトレランスリング208の接触壁面に加わるため、壁面および/またはピボット軸207が損傷して、コンタミネーションの発生原因となるおそれもあった。 ここで、特許文献5に記載の技術では、上述したピーク荷重を減少させることが可能であるものの、圧入完了後の挿入荷重も減少している。挿入荷重は、圧入完了後のピボット軸とトレランスリングとを固定する際に加わる荷重であるため、設計の範囲内で大きい方が好ましい。したがって、特許文献5のトレランスリングでは、ピボット軸207とトレランスリング208との固定状態が不安定となるおそれがあった。 本発明は、に鑑みてなされたものであって、トレランスリングにピボット軸を圧入した際のピーク荷重を抑制するとともに、トレランスリングとピボット軸とが固定された状態でトレランスリングがピボット軸に加える荷重を維持することが可能なトレランスリングを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるトレランスリングは、帯状の部材が略周回してリング状をなす基部の外周面から径方向に突出する複数の凸部が、前記基部の周回方向に沿って設けられたトレランスリングにおいて、前記凸部は、前記基部との境界をなす縁部のうち、前記周回方向と直交する幅方向の少なくとも一方の縁部が、前記周回方向と交差する形状をなすことを特徴とする。
【発明の効果】
本発明によれば、帯状の部材が略周回してリング状をなす基部の外周面から径方向に突出する複数の凸部が、基部の周回方向に沿って設けられたトレランスリングにおいて、凸部が、基部との境界をなす縁部のうち、周回方向と直交する幅方向の少なくとも一方の縁部が、周回方向と交差する形状をなすようにしたので、トレランスリングにピボット軸を圧入した際のピーク荷重を抑制するとともに、トレランスリングとピボット軸とが固定された状態でトレランスリングがピボット軸に加える荷重を維持することが可能となるという効果を奏する。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の実施の形態にかかるハードディスク装置の概略構成を示す斜視図である。

【図2】図2は、図1に示すハードディスク装置の要部の構成を示す部分断面図である。

【図3】図3は、図1に示すハードディスク装置の要部の構成を示す斜視図である。

【図4】図4は、図1に示すハードディスク装置のトレランスリングの構成を示す斜視図である。

【図5】図5は、図1に示すハードディスク装置のトレランスリングの要部の構成を示す斜視図である。

【図6】図6は、図1に示すハードディスク装置のトレランスリングの要部の構成を示す平面図である。

【図7】図7は、図6のA−A線断面図である。

【図8】図8は、図6のB−B線断面図である。

【図9】図9は、図6のC−C線断面図である。

【図10】図10は、図1に示すハードディスク装置のトレランスリングの構成を示す側面図である。

【図11】図11は、図1に示すハードディスク装置のトレランスリングの構成を模式的に示す展開図である。

【図12】図12は、本発明の実施の形態にかかるハードディスク装置におけるピボット軸のトレランスリングへの挿入時、および従来のピボット軸のトレランスリングへの挿入時の挿入方向の変位と挿入荷重との関係を示すグラフである。

【図13】図13は、本発明の実施の形態にかかるハードディスク装置におけるピボット軸のトレランスリングへの挿入後、および従来のピボット軸のトレランスリングへの挿入後における本実施形態および従来とコンタミネーションの数との関係を示すグラフである。

【図14】図14は、本発明の実施の形態の変形例1にかかるトレランスリングの要部の構成を示す平面図である。

【図15】図15は、図14のD−D線断面図である。

【図16】図16は、図14のE−E線断面図である。

【図17】図17は、本発明の実施の形態の変形例2にかかるトレランスリングの要部の構成を示す平面図である。

【図18】図18は、図17のF−F線断面図である。

【図19】図19は、図17のG−G線断面図である。

【図20】図20は、本発明の実施の形態の変形例3にかかるトレランスリングの要部の構成を示す平面図である。

【図21】図21は、本発明の実施の形態の変形例4にかかるトレランスリングの要部の構成を示す平面図である。

【図22】図22は、本発明の実施の形態の変形例5にかかるトレランスリングの要部の構成を示す平面図である。

【図23】図23は、図22のH−H線断面図である。

【図24】図24は、本発明の実施の形態の変形例6にかかるトレランスリングの構成を示す斜視図である。

【図25】図25は、本発明の実施の形態の変形例7にかかるトレランスリングの構成を示す斜視図である。

【図26】図26は、本発明の実施の形態の変形例8にかかるトレランスリングの構成を示す斜視図である。

【図27】図27は、従来のハードディスク装置の概略構成を示す斜視図である。

【図28】図28は、従来のハードディスク装置のトレランスリングの構成を示す斜視図である。

【図29】図29は、従来のハードディスク装置におけるピボット軸のトレランスリングへの挿入時の挿入方向の変位と挿入荷重との関係を示すグラフである。

【図30】図30は、従来のハードディスク装置の要部の構成を示す模式図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1,200 ハードディスク装置   2,201 ケーシング本体   3,202 ハードディスク   4,203 スピンドル   5,205 キャリッジ   6,206 VCM   7,207 ピボット軸   8,8a,8b,8c,208 トレランスリング   50 磁気ヘッド部   50a サスペンション   50b,204 磁気ヘッド   51 アーム   52 連結部   60 コイル   61 磁石   80,80a,80b,80c,208a 基部   81a,81b,81c,81d,81e,81f,208b 凸部   82,83 端部   84a,84b 切欠部   811,811a,813,817 帯状部   812,814,815,816,818 連結部   812a,814a,815a,816a,818a 縁部   811b 平面部   841 延在部   842,843 先端部

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