技術分野
この発明は、フレキシブルプリント基板の絶縁層上に形成される差動信号伝送回路及びその製造方法
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、上述した非特許文献1に開示されている差動信号伝送回路をエッチングで製造する場合、次のような問題がある。
すなわち、典型的なフレキシブルプリント基板を用いた差動信号伝送回路の製造方法では、図9(a)に示すように、ベースフィルム1の上に貼り付けられた導体層2を、レジストパターン9をマスクとしてエッチング液により選択的にエッチングすることによりGND線3及び信号線4等の配線層を形成する。その際、エッチング液は、レジストパターン9の下側にも回り込むので、レジストパターン9は、配線層の仕上がり幅よりも広く形成しておく必要がある。しかし、同図(b)に示すように、レジストパターン9の隙間が狭い部分では、広い部分よりもエッチング液が入れ替わりにくく、エッチングの進行が遅い。このため、のように各線間の間隔が異なる構成では、同図(c)に示すように、信号線4間の狭い部分が設計値よりも狭くなり、信号線4とGND線3の間の広い部分が設計値よりも広くなってしまう場合がある。このため、信号線4の幅や信号線4とGND線3の間隔などを精度良く制御することができず、所望する差動インピーダンス特性や耐ノイズ性が得られないという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、フレキシブルプリント基板に形成される差動信号伝送回路において、信号線幅及び間隔を精度良く制御することができ、所望の差動インピーダンス特性及び耐ノイズ性を得ることができる差動信号伝送回路及びその製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明に係る差動信号伝送回路は、絶縁層と、この絶縁層の一方の面に並設された2本の信号線と、前記絶縁層の一方の面に前記2本の信号線の外側にそれぞれ形成されたGND線と、を有するフレキシブルプリント基板による差動信号伝送回路において、前記信号線及びGND線は、前記2本の信号線間の距離Sが、前記信号線とGND線との間の距離Dと同一となるように形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
本発明によれば、フレキシブルプリント基板に形成される差動信号伝送回路において、設計通りに仕上げることができ、所望の差動インピーダンス特性及び耐ノイズ性を得ることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】本発明の一差動信号伝送回路が形成されたフレキシブルプリント基板の断面図である。
【図2】同差動信号伝送回路における設計差動インピーダンス毎の線間距離と回路幅との関係を示すグラフである。
【図3】同差動信号伝送回路における設計差動インピーダンス100Ω時の線間距離毎の電解強度と周波数との関係の計算結果を示すグラフである。
【図4】同差動信号伝送回路における設計差動インピーダンス90Ω時の線間距離毎の電解強度と周波数との関係の計算結果を示すグラフである。
【図5】同差動信号伝送回路における設計差動インピーダンス80Ω時の線間距離毎の電解強度と周波数との関係の計算結果を示すグラフである。
【図6】同差動信号伝送回路における設計差動インピーダンスに対するClassA,Bをそれぞれ満たす線間距離S(=D)の上限値を示すグラフである。
【図7】同差動信号伝送回路の製造工程を示すフローチャートである。
【図8】同差動信号伝送回路を製造工程毎に示す断面図である。
【図9】従来の差動信号伝送回路を製造工程毎に示す断面図である。
1 ベースフィルム
2 導体層
3 GND線
4 信号線
5 接着層
6 カバーレイフィルム
9 レジストパターン
100 片面フレキシブルプリント基板
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