技術分野
相対振動する二部材間に介装されてその相対振動を低減させるための振動低減装置、特に回転錘による慣性力を反力として利用する慣性質量ダンパーの範疇に属する振動低減装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
この種の慣性質量ダンパーに生じる反力は相対加速度に比例するので、ダンパー両端に作用する相対変位や速度や加速度を増幅機構を用いて出力側でα倍すれば、出力側に設置されたダンパー反力もα倍される。
一方、増幅機構の反力は入力側が出力側のα倍となることから、慣性質量Ψは(1)式の場合のα
2 倍となる。このことは入力側と出力側のエネルギー(変位×力)が同じと考えれば容易に理解される。
このように慣性質量ダンパーに増幅機構を組み合わせることは有効であり、従来より梃子やトグル機構あるいは遊星歯車等を利用した増幅機構についての提案もあるが、そのような従来一般的な増幅機構によることではコンパクトに大容量のダンパーを実現することは困難であるし、増幅機構自体の内部摩擦によるエネルギーロスも大きいことから、あまり有効ではなく普及するに至っていない。
また、特許文献3,4に示されるような流体式慣性質量ダンパーを増幅機構として利用して、そのバイパス管に慣性質量ダンパーを組み込むことも考えられるが、バイパス管に大きな反力を生じることから小型軽量化が難しく、偏芯荷重に対応するためのコストも嵩むものとなるので、あまり現実的ではない。
事情に鑑み、本発明は慣性質量ダンパーに対して合理的な増幅機構としての流体圧シリンダー機構を組み合わせることにより、コンパクトで大容量が得られる有効適切な振動低減装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
請求項1記載の発明は、相対振動する二部材の間に介装されてその相対振動を低減させるための振動低減装置であって、ボールねじ軸に対してボールナットを螺着せしめたボールねじ機構により回転せしめられる回転錘による慣性力を反力として利用する慣性質量ダンパーと、流体圧シリンダー機構とを一体に組み合わせた構成とされ、前記流体圧シリンダー機構は、メインシリンダーの基端部をメインピストンにより第1隔室と第2隔室・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明の振動低減装置は、ボールねじ機構による慣性質量ダンパーと、
サブシリンダーに対するボールねじ軸の相対変位、相対速度、相対加速度 を増幅させるための増幅機構として機能する流体圧シリンダー機構とを一体に組み合わせた構成であるので、小さな回転錘でありながら大きな慣性質量が得られるものであり、したがって軽量でスリムかつ安価で大容量の振動低減装置を実現することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の実施形態である振動低減装置の概略構成を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は横断面図((a)におけるb−b線視図)である。
1 慣性質量ダンパー
2 ボールねじ軸
3 ボールナット
4 回転錘
5 軸受け
6 回転拘束板
6a 凸部
7 ガイドチューブ
8 溝
9 復元ばね
11 流体圧シリンダー機構(増幅機構)
12 メインシリンダー
12a 第1隔室
12b 第2隔室
13 メインピストン
14 サブシリンダー
14a 第3隔室
14b 第4隔室
15 サブピストン
16 バイパス管
17 リリーフ弁
18 クレビス
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