技術分野
フルオレン骨格(詳細には、9,9−ビスアリールフルオレン骨格)を有する新規な多官能性(メタ)アクリレート、その製造方法、前記多官能性(メタ)アクリレートを含む硬化性組成物およびその硬化物
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
従って、本発明の目的は、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有する新規な多官能性(メタ)アクリレート、その製造方法、前記多官能性(メタ)アクリレートをアクリル樹脂成分として含む硬化性組成物およびその硬化物を提供することにある。
本発明の他の目的は、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有していても、硬化性に優れる多官能性(メタ)アクリレート、その製造方法、前記多官能性(メタ)アクリレートをアクリル樹脂成分として含む硬化性組成物およびその硬化物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ハンドリング性に優れる多官能性(メタ)アクリレート、その製造方法、前記多官能性(メタ)アクリレートをアクリル樹脂成分として含む硬化性組成物およびその硬化物を提供することにある。
本発明の別の目的は、他の(メタ)アクリルモノマーに対する親和性(相溶性)に優れ、他の(メタ)アクリルモノマー(例えば、単官能性又は多官能性(メタ)アクリレートなど)とともに硬化物を形成できる多官能性(メタ)アクリレート、その製造方法、前記多官能性(メタ)アクリレートをアクリル樹脂成分として含む硬化性組成物およびその硬化物を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
エポキシアクリレート樹脂は、前記の通り、エポキシ基の開環に伴い、(メタ)アクリロイルオキシ基が導入されるとともにヒドロキシル基が生成する形態で得られる。このようなエポキシ基の開環に伴って生成するヒドロキシル基(第2級ヒドロキシル基)は、第2級炭素原子に結合しているとともに、この炭素原子に隣接する炭素原子に(メタ)アクリロイルオキシ基が結合しているためか、一般的なヒドロキシル基に比べて反応性が・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明では、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有する新規な多官能性(メタ)アクリレート(アクリル樹脂)を得ることができる。このような多官能性(メタ)アクリレートは、従来想定されていなかったエポキシ基の開環に伴って形成されたヒドロキシ基が(メタ)アクリロイルオキシ基含有基に置換された構造を有している。そのため、従来の9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有するアクリル樹脂をさらに多官能化できる。
特に、9,9−ビスアリールフルオレン骨格の中でも、9,9−縮合多環式アリールフルオレン骨格は、耐熱性、屈折率などの点で優れており、そのアクリル樹脂についてもこのような特性を反映できるが、従来、具体的な例では2個にとどまっていた(メタ)アクリロイルオキシ基の数(官能基数)を、さらに増大させて多官能化できるという点で非常に有用性が高い。
しかも、本発明の新規なアクリル樹脂は、剛直な(さらには高粘度化しやすい)9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有しているにもかかわらず、比較的硬化性が高い。特に、複数の(メタ)アクリロイル基含有基は、特許文献3のように、反応の向きが固定されにくく、反応の自由度が高いためか、9,9−ビスアリールフルオレン骨格を有していても硬化性が高い。とりわけ、このような高い硬化性(硬化性の向上又は改善効果)は、9,9−ビスフェニルフルオレン骨格などに比べてもより剛直な9,9−ビス縮合多環式アリール骨格を有する場合には、特に有利である。
さらに、本発明の新規なアクリル樹脂は、ハンドリング性に優れている。例えば、本発明のアクリル樹脂は、多官能化されているにもかかわらず、汎用の溶媒に対して溶解可能であり、溶剤溶解性に優れている。また、本発明のアクリル樹脂は、比較的低粘度である。特に、本発明のアクリル樹脂では、意外にも、新たに(メタ)アクリロイルオキシ基含有基を導入して多官能化しているにもかかわらず、前駆体となるエポキシアクリレート樹脂に対してより低粘度である。そのため、本発明では、多官能化とハンドリング性の向上(例えば、低粘度化)という両立しがたい特性を両立でき、極めて実用性が高い。
さらにまた、本発明のアクリル樹脂は、多官能性であるにもかかわらず、他の(メタ)アクリルモノマーに対する親和性(相溶性)に優れ、他の(メタ)アクリルモノマーとともに硬化物を形成できる。そのため、本発明では、他の(メタ)アクリルモノマーとともに、用途などに応じて、所望の特性(屈折率、耐熱性、粘度、硬度、密着性などを)を有する硬化物を効率よく得ることができる。例えば、本発明のアクリル樹脂は、単独でも硬化物を形成可能であるが、他の(メタ)アクリルモノマー(単官能性(メタ)アクリレートなど)と組み合わせることで、成膜性(膜形成性)や硬化性をさらに向上又は改善できる。また、他の(メタ)アクリレートとの組み合わせにより、さらなる低粘度化を実現でき、ハンドリング性を向上又は改善できる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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