特許6221482IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ボール螺子装置及びこれを備えた電動パワーステアリング装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、ボール螺子ナットを中空シャフトに固定する軸力は、ボール螺子ナットの座面が中空シャフトに当接した状態からさらに該ボール螺子ナットを締め付け、雄ネジ部を螺進させて主に雄ネジ部を弾性変形させることにより発生する。 ここで、通常、雄ネジ部及び雌ネジ部は、その諸元(リードや有効ネジ径等)が軸方向全域に亘って一定となるように形成される。この場合、よく知られているように、ネジ山の荷重分担率は座面近傍で最大となるので、図7に示すように、雄ネジ部に作用する荷重は、雄ネジ部における基端部分(前記座面側)で大きくなり、先端部分(前記座面と反対側)に近づくにつれて小さくなる。すなわち、概括的には、雄ネジ部はその先端部分よりも基端部分がきつく螺合された状態となる。したがって、雄ネジ部における螺子溝に近い基端部分の弾性変形量が先端部分の弾性変形量よりも大きくなり、螺子溝が雄ネジ部の弾性変形の影響を受け易くなる。その結果、螺子溝が歪むことでボール軌道内でのボールの円滑な転動が妨げられる虞があり、この点においてなお改善の余地があった。 なお、このような問題は、EPSに用いられるボール螺子装置に限らず、他の装置に用いられるボール螺子装置においても同様に生じ得る。
本発明は、問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ボール螺子ナットの螺子溝に歪みが生じることを抑制できるボール螺子装置及びこれを備えた電動パワーステアリング装置を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するボール螺子装置は、外周に螺子溝が形成された螺子軸と、内周に螺子溝が形成されたボール螺子ナットと、前記ボール螺子ナットと一体回転可能な円筒部材と、前記螺子軸の螺子溝と前記ボール螺子ナットの螺子溝とを対向させてなる螺旋状のボール軌道内に配設された複数のボールとを備え、前記ボール螺子ナットには、前記円筒部材の軸方向端面が当接する座面と、雄ネジ部及び雌ネジ部のいずれか一方とが形成さ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、ボール螺子ナットの螺子溝に歪みが生じることを抑制できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】電動パワーステアリング装置の概略構成を示す断面図。

【図2】ボール螺子装置近傍の拡大断面図。

【図3】(a)第1実施形態の雄ネジ部の模式的な断面図、(b)は同実施形態の雄ネジ部の軸方向位置とリードとの関係を示すグラフ。

【図4】第1実施形態の雄ネジ部の軸方向位置と雄ネジ部に作用する荷重との関係を示すグラフ。

【図5】(a)第2実施形態の雄ネジ部の模式的な断面図、(b)は同実施形態の雄ネジ部の軸方向位置と有効ネジ径との関係を示すグラフ。

【図6】(a)第3実施形態の雄ネジ部の模式的な断面図、(b)は同実施形態の雄ネジ部の軸方向位置とネジ山の幅との関係を示すグラフ。

【図7】従来の雄ネジ部の軸方向位置と雄ネジ部に作用する荷重との関係を示すグラフ。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1…電動パワーステアリング装置(EPS)、3…ラック軸(螺子軸)、21…モータ、22…ボール螺子装置、26…モータシャフト(円筒部材)、31…雌ネジ部、31a,49a…フランク面、32…軸方向端面、41…ボール螺子ナット、42…ボール、43,46…螺子溝、47…座面、49…雄ネジ部、61…ネジ山、62…螺子溝、h…幅、l…リード、p…ピッチ、r…有効ネジ径、R1…ボール軌道、R2…循環路。

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