特許6250973IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

基板処理装置および基板処理方法に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1に開示される基板処理装置では、基板を保持していない状態で回転するスピンチャックのうちスピンベース部分(円形の板状部分)にリンス液(典型的には純水)を供給して、回転の遠心力によってスピンベースからリンス液が飛散する。リンス液はカップおよびその周囲に飛散し、これらの飛散箇所を洗浄する。 しかしながら、特許文献1のように回転するスピンベースにリンス液を供給して該リンス液を飛散させる態様では、スピンチャックのうち基板を把持するためのチャック機構(典型的には、突起形状)にリンス液が衝突し、薬液が付着している洗浄対象箇所に適切にリンス液を飛散させることが困難である。 一方、カップ洗浄処理専用の治具を基板処理装置に備え、スピンチャックに把持され回転される洗浄治具にリンス液を供給して該リンス液を飛散させる態様では、チャック機構にリンス液が衝突する課題は回避できるが、カップ洗浄処理のたびに洗浄治具の付け外しが必要となりスループットが低下するという新たな課題が生じる。また、この態様のようにカップ洗浄処理専用の構成を基板処理に必要な構成とは別途に設ける場合、基板処理装置が大型化するという課題もある。 また、この種の基板処理装置では、先行するロット(同一処理を施す所定枚数の基板の群)の基板処理を終えて後続するロットの基板処理を開始するまでの期間に、カップ洗浄処理が行われるのが一般的である。このため、ロット処理の途中でカップ洗浄処理を行う要請が生じた場合に、実行中のロット処理の完了を待たずにカップ洗浄処理を開始することが困難であった。 本発明は、課題に鑑みてなされたものであり、洗浄対象箇所に適切にリンス液を飛散することができ、装置の大型化を抑止しつつ、かつ、実行中のロット処理の完了を待たずにカップ洗浄処理を開始可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、同一ロットに属する複数の基板に対して順次に処理を行う基板処理装置であって、前記基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手段を回転させる回転駆動手段と、前記基板保持手段の周囲を取り囲むカップとを備える処理装置本体と、複数の基板処理モードがあらかじめ設定され、前記処理装置本体を制御して、各基板につき前記複数のモードのうちの1つを選択して実行させる・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
請求項1〜請求項16に記載の発明では、制御手段に基板処理装置を動作する複数のモードが設定されている。特殊モードは、通常モードの第1リンスプロセスとは異なる作動条件によって、基板を基板保持手段にて保持し回転駆動手段にて回転させつつ基板にリンス液を供給し、回転する基板から飛散したリンス液によってカップを洗浄する第2リンスプロセスを有する。 特殊モードでは基板が基板保持手段に保持されているので、基板より飛散されるリンス液は基板保持手段の保持機構(例えば、チャック機構)に衝突し難い。このため、リンス液をカップの洗浄対象箇所に適切に飛散させることができる。また、特殊モードでは、例えば洗浄治具のような洗浄専用の機構を設ける必要がなく、装置の大型化を抑止できる。また、特殊モードは、装置のチャンバー内に基板があれば実行可能なモードであり、ロット処理の途中でも実行できる。 請求項2および請求項10に記載の発明では、特殊モードが通常モードにおける第1薬液プロセスに対応した第2薬液プロセスをさらに備える。このため、特殊モードが実行される基板についても、通常モードが実行された基板と同様、最終製品として利用できる。 請求項4および請求項12に記載の発明では、特殊モードの第2リンスプロセスが、カップを上下動させて、基板から飛散したリンス液がカップに当たる箇所を調節する箇所調節サブプロセスを有する。このため、カップの洗浄を精度よく行うことができる。 請求項7および請求項15に記載の発明では、特殊モードの第2リンスプロセスが、基板を回転する回転速度を可変に調節する速度調節サブプロセスを有する。基板より飛散されるリンス液の挙動は、基板の回転速度に依存するので、該回転速度を可変に調節することでカップの洗浄を広範囲に精度よく行うことができる。 請求項8および請求項16に記載の発明では、特殊モードの第2リンスプロセスが、基板に供給するリンス液の供給量を可変に調節する供給量調節サブプロセスを有する。このため、カップのうち付着物の多い箇所にリンス液を多量に供給する、カップのうち基板を汚染するおそれの大きい箇所に付着する付着物に対してリンス液を多量に供給する、など適宜にリンス液の供給量を設定可能となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】基板処理装置1の上面図である。

【図2】基板処理装置1の縦断面図である。

【図3】通常モードNMを示すフローチャートである。

【図4】通常モードNMにおいて、薬液が基板Wから外カップ43に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。

【図5】通常モードNMにおいて、純水が基板Wから内カップ41に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。

【図6】通常モードNMにおいて、純水が基板Wから中カップ42に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。

【図7】特殊モードRMを示すフローチャートである。

【図8】カップ洗浄プロセスのタイムチャートである。

【図9】特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから外カップ43に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。

【図10】特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから中カップ42に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。

【図11】特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから内カップ41に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。

【図12】変形例に係るカップ洗浄プロセスのタイムチャートである。

【図13】変形例に係るカップ洗浄プロセスのタイムチャートである。

【図14】変形例に係る特殊モードRMを示すフローチャートである。

【図15】変形例に係る特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから内カップ41に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 基板処理装置   9 制御部   10 チャンバー   20 スピンチャック   21 スピンベース   22 スピンモータ   26 チャック部材   30 上面処理液ノズル   40 処理カップ   41 内カップ   42 中カップ   43 外カップ   47 第1案内部   52 第2案内部   CX 軸心   NM 通常モード   OPa,OPb,OPc 開口   RM 特殊モード

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