技術分野
Mn−Mo−Ni鋼やNi鋼の溶接に用いられるガスメタルアーク溶接用ソリッドワイヤ
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、従来の技術においては以下の問題がある。
特許文献1に関しては、厚肉大径の鋼材の溶接には通常、溶接後熱処理(以後、適宜、PWHT(Post Weld Heat Treatment)と略記する)が実施されうるが、特許文献1には、溶着金属のPWHT後の機械的性質に関する言及がなされていない。また、溶着金属の靭性について、vE0℃あるいはvE-20℃≧47Jを良好な性能としているが、実際の要求性能に対しては不十分な閾値である。
特許文献2に関しては、厚肉大径の鋼材の溶接には通常PWHTが実施されうるが、特許文献2には、溶着金属のPWHT後の機械的性質に関する言及がなされていない。
このように、ガスメタルアーク溶接による溶着金属の特性改善手法として、Niを始めとした各種合金成分のワイヤへの添加、溶接条件の調整が採用されてきた。しかし、実施工の対象である大径肉厚の鋼板の溶接時に実施されうるPWHT後においても優れた機械的性質を担保する技術についての知見は示されていない。
また、溶接施工効率を重視した施工条件、特に立向上進姿勢を含む種々の溶接姿勢下で、かつ大入熱での溶接条件下でも優れた機械的特性を有する溶着金属を提供する技術についての知見は示されていない。
よって、先願特許群にて構成される何れの知見も、種々の溶接姿勢・入熱範囲で、かつPWHT後においても引張強度特性、靭性、および落重特性をすべて良好にするという問題を解決することは出来ない。
また、従来の溶接材料では、エネルギープラントやケミカルプラント内の各種圧力容器に適用されるMn-Mo-Ni鋼やNi鋼の溶接部位に対して、大入熱施工かつPWHT後の溶着金属の引張強度特性、靭性、および落重特性をすべて良好にすることが出来ないという問題があった。
そこで、本発明の課題は、引張強度特性、靭性、および落重特性に優れる溶着金属を得ることができるガスメタルアーク溶接用ソリッドワイヤを提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の事項を見出した。
本願に関わるガスメタルアーク溶接(以後、適宜、GMAWと略記する)用ソリッドワイヤは、ワイヤ中に4.00〜5.00質量%のNiを含有するものである。大入熱施工かつPWHT後であっても、その溶着金属の引張強度特性、靭性、および落重特性をすべて良好にする手段として、発明者らは「固溶強化と析出強化とを同時に実現する合金元素の添加」および「・・・ 続きを
知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明のガスメタルアーク溶接用ソリッドワイヤは、大入熱施工条件下、かつPWHT後においても、溶着金属の特性を飛躍的に改善させ、引張強度特性、靭性、および落重特性のすべてに優れた溶着金属を提供することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)
この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 実施例の評価で用いた試験板の開先形状を示す断面図である。
【図2】 実施例の室温引張試験片およびシャルピー衝撃試験片の採取位置を示す断面図である。
【図3】 実施例の落重試験片の採取位置を示す断面図である。
全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録