特許6290135IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

多段圧延機の水切装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、ワークロールの径を変更することが可能であり、軸方向に分割された分割バックアップロールを使用するようなクラスタ型多段圧延機においては、上述した圧延機の入側のみに圧延油を噴射する方法を採用した場合、相互に接触しているロール間から飛散する圧延油を捕集する樋を圧延機の出側に設けても、圧延機入側で噴射された圧延油が、分割バックアップロールの軸方向に隣り合うロールとロールとの間から出側へ飛散してしまう。 ここで、図8に示すように、20軸のロール群をクラスタ状に配置する圧延機では、分割バックアップロール4Aからワークロール2Aまでの距離が長くスペースが広くなることから、通板ガイド31を広いスペースに設け(又はクーラントヘッダにガイド板を設け)、分割バックアップロール4Aの軸方向に隣り合うロール間から飛散される圧延油を捕集することにより、圧延油が圧延後の圧延材1上面に再付着することを防止することができる。なお、この場合、通板ガイド又はガイド板(以下、単にガイドという)31には、シール性を向上させるため、中間ロール3A−1との間に水切(油切)目的のシールやローラが設けられる。 これに対し、12軸のロール群をクラスタ状に配置する圧延機では、分割バックアップロールからワークロールまでの距離が短く、分割バックアップロールの軸方向に隣り合うロール間から飛散する圧延油を捕集するガイドを取り付けるスペースを確保することが困難である。 従来、各ロールをそれぞれ単独で組立・取外しするような構造の圧延機で、且つ中間ロールを曲げる形状制御を行わない圧延機にあっては、図9に示すように、中間ロール3Aとハウジング42との間にガイド41を固定し、分割バックアップロール4Aの軸方向に隣り合うロール間から飛散する圧延油を捕集するようにしたものもあるが、このような場合には、ロール径の組合わせを限定してガイド41がローラに干渉することを防止する必要があることから、ワークロール2Aの径の範囲が制限される問題があった。また、中間ロール3Aを曲げる形状制御機能・機構を有するために複数の中間ロール3Aをチョックで一体とした構造を有する圧延機に上述したようなガイド41を設けた場合、中間ロール3Aを交換する際にはガイド41の固定を解除しなければならず、交換作業が煩雑になる問題があった。 すなわち、従来、12軸のロール群をクラスタ状に配置する圧延機であって、ロール群の位置を大きく変化させることが可能でありワークロールの径の範囲が広範囲に設定された圧延機、中間ロールを曲げる形状制御機能・機構を有するために複数の中間ロールをチョックで一体とした構造を有する圧延機には、分割バックアップロールの軸方向に隣り合うロール間から飛散する圧延油を捕集するためのガイドを設けることが困難であった。 本発明はこのような問題を解決するものであって、12軸のロール群をクラスタ状に配置するとともに複数の中間ロールをチョックで一体とした構造を有し、ワークロールの径の使用範囲が広範囲に設定された圧延機であっても、圧延機出側で分割バックアップロールの軸方向に隣り合うロール間から飛散する圧延油を捕集して残油量を低減することが可能な多段圧延機の水切装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

の課題を解決するための第1の発明に係る多段圧延機の水切装置は、 金属帯板を圧延する上下一対のワークロールと、前記ワークロールを支持する上下二対の中間ロールと、前記中間ロールを支持する上下三対の分割バックアップロールと、前記中間ロールの軸端を支持する中間ロールチョックと、前記分割バックアップロールを支持するバックアップロールフレームとを有し、前記中間ロールの自動交換が可能である多段圧延・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明に係る熱延鋼板の冷却装置によれば、圧延機出側で分割バックアップロールのロール間から飛散する圧延油を捕集することが可能となり、ワイピング装置を設けることなく、圧延油が圧延材に再付着することを防止し、圧延後の圧延材表面の残油量を低減することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の実施例に係る圧延機を示す模式図である。

【図2】図1に示す圧延機の一部を横から見た図である。

【図3】図1に示す圧延機を横から見た図である。

【図4】図1の部分拡大図である。

【図5】水切部材の構造を示す説明図である。

【図6】図1のワークロールを変更した例を示す模式図である。

【図7】図6の部分拡大図である。

【図8】従来の20段クラスタ型圧延機にガイドを設けた例を示す説明図である。

【図9】従来の12段クラスタ型圧延機にガイドを設けた例を示す説明図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 圧延材   2A,2B ワークロール   3A,3B 中間ロール   4A,4B バックアップロール   5A,5B 中間ロールチョック   6A,6B バックアップロールフレーム   7−1,7−2 圧延油スプレー兼エアパージ用ヘッダ   8 オイルパン   9 水切部材   9a スクレーパ   9b 板バネ   9c ホルダ   10 圧延油供給装置   11 エアーパージ供給装置   12 供給管   13−1,13−2,13−3 切替弁

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