技術分野
車両のストラット式サスペンション装置等に使用される密封型スラスト玉軸受に関し、さらに詳しくは、前記密封型スラスト玉軸受における内輪と外輪との分離防止構造
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
内輪及び外輪の分離防止機能を有する密封型スラスト玉軸受を用いても、前記密封型スラスト玉軸受を含む機械部品の組立並びに保守点検及び修理等の作業の際に、前記密封型スラスト玉軸受の内輪及び外輪が分離する場合がある。
したがって、作業効率を高めるために、前記密封型スラスト玉軸受の内輪及び外輪の分離防止機能をより高めることが求められており、このようなニーズに応えるためには、分離荷重をより大きくする必要がある。
しかしながら、分離荷重をより大きくするには、リップを圧接する力を大きくする必要があるので、軸受の回転トルクの増大を招いてしまう。
すなわち、分離荷重をなるべく大きくすることと軸受の回転トルクをなるべく小さくすることは、二律背反事項であるので、回転トルクをなるべく小さく抑えながら分離荷重をより大きくすることはできない。
その点については特許文献3の密封型スラスト玉軸受も同様であり、特許文献3の密封型スラスト玉軸受は、前記特徴を有するものであるが、軸受の回転トルクの増大を抑制しながら内輪及び外輪の分離防止機能をより高めるという観点で見ると改良の余地があると言える。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、軸受の回転トルクの増大を抑制しながら内輪及び外輪の分離防止機能を大幅に高めることができる密封型スラスト玉軸受を提供する点にある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明に係る密封型スラスト玉軸受は、前記課題解決のために、
軸方向に対向する内輪及び外輪と、
前記内輪及び前記外輪の対向面間に転動可能に配列された複数のボールと、
前記内輪及び前記外輪の内周部相互間及び外周部相互間を密封する、前記内輪に弾性体を被覆して一体化した内側弾性シール材及び外側弾性シール材と、
を含み、
前記外輪の下側に配置した下側部材に前記外輪を組み付けて使用する密・・・ 続きを
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【発明の効果】
以上のように、本発明に係る密封型スラスト玉軸受によれば、主に以下に示すような効果を奏する。
(1)内輪及び外輪が軸方向へ離反する方向へ移動すると、内輪の内側弾性シール材における内側円筒状基部の径方向外方へ延びる凸条が外輪の内側円筒部の下端に当止することから、分離荷重が大幅に大きくなるので、内輪及び外輪の分離防止機能を大幅に高めることができる。
(2)内輪、外輪及び下側部材の組付け完了時において、前記凸条の上面は外輪の内側円筒部の下端から下方へ離間し、前記凸条の外周面は下側部材から径方向内方へ離間することから、軸受の回転中に前記凸条が他の部品に接触しないので、軸受の回転トルクが増大しない。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の実施の形態1に係る密封型スラスト玉軸受の縦断面斜視図である。
【図2】 同じく要部拡大縦断面側面図である。
【図3】 (a)は内側弾性シール材まわりを拡大して示す縦断面側面図、(b)は内輪及び外輪を軸方向へ離反する方向へ移動させて内側弾性シール材の凸条が外輪の内側円筒部の下端に当止した状態を示す縦断面側面図である。
【図4】 外輪に内輪を組み付ける作業時において内側弾性シール材の凸条が上方から外輪に当接した状態を示す概略縦断面端面図である。
【図5】 外輪に内輪を組み付ける作業時における外側弾性部材の主リップの弾性変形の様子を示す概略縦断面端面図であり、(a)から(e)の順序で組付けが進み、(e)は組付けが完了した状態を示している。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る密封型スラスト玉軸受の縦断面斜視図である。
【図7】 同じく要部拡大縦断面側面図である。
1 内輪
1A 湾曲部
1B 内側円筒部
1C 外側円筒部
2 外輪
2A 湾曲部
2B 内側円筒部
3 ボール
4 保持器
5 内側弾性シール材
5A 内側円筒状基部
5B リップ
6 外側弾性シール材
6A 外側円筒状基部
6B 主リップ
6C ダストリップ
7 凸条
7A 上面
7B 下面
7C 外周面
8 スプリングシート(下側部材)
8A,8B 円筒部
8C 傾斜部
8D,8E フランジ部
8F 傾斜部
A,B,C 圧接面
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