特許6441624IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

原動機や変速機の外郭を構成し、所定の加振周波数で加振される筒状のケーシングの共振を抑制する技術

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、ケーシングが筒状の場合には、断面が花びら形状に変形する固有モードが顕著に発生することが知られており、このような固有モードにおける共振を特に抑制する必要がある。そのために、特許文献1に記載の振動吸収機構を採用することも考えられるが、そうすると、ワッシャやゴム部材などの付加的な要素が必要となるため、構造が複雑化するとともに、組立が煩雑になるという課題があった。 本発明は、課題に鑑みてなされたものであり、所定の加振周波数で加振される筒状のケーシングの共振を簡易な構成で抑制することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的を達成するため、本発明にかかるケーシングの共振抑制構造は、原動機または変速機の外郭を構成し、所定の加振周波数で加振される筒状のケーシングの共振抑制構造であって、前記ケーシングの周方向の一部にリブが設けられており、前記リブが設けられた前記ケーシングが有する複数の固有モードのうち、前記加振周波数よりも低周波側で前記加振周波数に最も近い固有周波数を有する固有モードにおける節の位置に、前記リ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
筒状のケーシングは、断面が花びら形状に変形する複数の固有モードを有しており、各モードによって節の位置が異なる。本発明のように、リブが設けられたケーシングが有する複数の固有モードのうち、加振周波数よりも低周波側で加振周波数に最も近い固有周波数を有する固有モード(以下、「低次側モード」と称する)における節の位置にリブが配置されている場合、当該低次側モードではケーシングの変形に対するリブの影響は小さく、リブを設けない場合と比べて固有周波数はほとんど変化しない。一方、加振周波数を挟んで低次側モードよりも1つ高次側の固有モード(以下、「高次側モード」と称する)では、節以外の位置にリブが配置されていることになる。このため、ケーシングが大きく変形する位置にリブが存在することになり、ケーシングの実質的な剛性が増大し、リブを設けない場合と比べて高次側モードの固有周波数が高くなる。つまり、リブが低次側モードの節の位置に配置されていることで、低次側モードと高次側モードの固有周波数の間隔が広くなり、これらの固有周波数をともに加振周波数から遠ざけておくことができる。つまり、本発明によれば、ケーシングの周方向の一部にリブを設けるという簡易な構成で、ケーシングの共振を抑制することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本実施形態にかかる電動機を示す斜視図である。

【図2】リブの周方向位置を示すケーシングの断面図である。

【図3A】3次モードにおけるケーシングの変形を示す断面図である。

【図3B】4次モードにおけるケーシングの変形を示す断面図である。

【図4A】3次モードにおけるリブの位置を模式的に示す断面図である。

【図4B】4次モードにおけるリブの位置を模式的に示す断面図である。

【図5】リブによるケーシングの固有周波数の変化の一例を示すグラフである。

【図6】第1実施例におけるケーシングの固有周波数の変化を示す概念図である。

【図7】第2実施例におけるケーシングの固有周波数の変化を示す概念図である。

【図8】第3実施例におけるケーシングの固有周波数の変化を示す概念図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1:電動機(原動機)   10:ケーシング   10a:節   15:リブ

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