技術分野
コネクタ装置及びそれに用いられる雌側コネクタに関するものである。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
近年の電気製品の小型化、高密度実装化に伴い、小型で多極の電気接続構造が必要とされている。の電気接続構造では、絶縁フィルムの端部の一面にパッド部が設けられ、第2の接続部材の一面(パッド部と対向する面)に導電性突起が設けられているが、小型で多極の電気接続部材を実現するためには、パッド部及び導電性突起を高密度に設ける必要がある。パッド部を高密度に配置するために、複数個のパッド部を複数列に分けて狭ピッチで配置した場合、絶縁フィルムの片面だけでは多数のパッド部にそれぞれ接続される回路パターンを引き回すことが難しい。そこで、スルーホールにより絶縁フィルムの裏面に回路を引き回すことが考えられる。
図5(a)(b)は絶縁フィルム40の一例を示す斜視図であり、図5(a)はパッド部42が設けられた表面の斜視図であり、図5(b)は裏面の斜視図である。図示する絶縁フィルム40では、絶縁フィルム40を厚み方向においてそれぞれ貫通し、ヘッダの導電性突起(図示せず)がそれぞれ挿入される貫通孔41が各列に7個ずつ4列に分けて形成されている。そして、絶縁フィルム40の一面において、各々の貫通孔41の周りには導電性のパッド部42が形成されており、貫通孔41に導電性突起が挿入されると、パッド部42と導電性突起とが電気的に接続されるようになっている。この絶縁フィルム40では、パッド部42が各列に7個ずつ4列に分かれて形成されており、絶縁フィルム40の端部から遠い2列のパッド部42は、絶縁フィルム40の表面に形成された回路パターン43に電気的に接続されている。一方、絶縁フィルム40の端部に近い2列のパッド部42は、絶縁フィルム40の表面にパッド部42に接続するための回路パターンを形成するスペースがないため、スルーホール44を介して、裏面に形成された回路パターン45に電気的に接続されている。
ここで、絶縁フィルム40にスルーホール44を形成する工程について図6を参照して説明する。図6(a)に示すように、絶縁フィルムの元になる基材50は、ポリイミド樹脂(PI)からなる内層51の両面に銅層52,52が積層された三層構造を有している。
次に、図6(b)に示すように基材50にレーザー加工を施して貫通孔53を形成した後、図6(c)に示すように銅層52,52間を電気的に接続するために、スルーホールめっきを施して、貫通孔53の内面に銅のめっき層54を形成する。この場合、めっき層54がつきにくいため、基材50の表面及び裏面にマスクを形成することができず、銅層52,52の上にもめっき層55,55が形成されることになる。
最後に、基材50の表面及び裏面にレーザ加工を施して、図6(d)に示すように、絶縁フィルム40となる内層51を貫通する貫通孔41を形成する。また内層51の表面(図6(d)の下面)において貫通孔41の周りの銅層52及びめっき層55を残すことでパッド部42及びスルーホール44が形成される。また内層51の裏面(図6(d)の上面)において、銅層52及びめっき層55を一部残すことによって、パッド部42及びスルーホール44に電気的に接続される回路パターン45が形成される。
このように、スルーホール44を形成する工程で、パッド部42となる銅層52の表面に銅のめっき層55が形成されるため、パッド部42の厚みが、銅層52の厚みにめっき層55の厚み加えた厚みとなる。よって、パッド部42が撓みにくくなり、導電性突起が当接することによってパッド部42が撓められた場合に、パッド部42に発生する応力が大きくなるという問題があった。
本発明は課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ソケットとヘッダとが接続される際に、導電性突起によって撓められるバネ部分に発生する応力を低減したコネクタ装置及びそれに用いられる雌側コネクタを提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明のコネクタ装置は雌側コネクタと雄側コネクタとを備える。前記雌側コネクタは、前記雌側コネクタは、絶縁材料により可撓性を有する薄板状に形成され、厚み方向に貫通する貫通孔が複数設けられたフィルム基板と、前記フィルム基板の表面において複数の前記貫通孔の周部にそれぞれ設けられた複数のパッド部とを備える。前記雄側コネクタは、前記雌側コネクタとの接続時に、対応する前記貫通孔に挿入され、前記貫通孔の周・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明のコネクタ装置によれば、フィルム基板の表面に形成された第1回路パターンと、フィルム基板の裏面に形成された第2回路パターンとが、フィルム基板の裏面から形成されたブラインドビアを介して電気的に接続されている。ブラインドビアはフィルム基板を貫通して設けられていないので、フィルム基板の裏面から第1回路パターンに到達するまで穴開けした後、穴の内面にメッキ処理を施す際に、フィルム基板の表面をマスクした状態でメッキ処理を行うことができる。よって、フィルム基板の表面において貫通孔の周部に形成されたパッド部の上にめっき層が形成されることがなく、従来例のようにパッド部の厚みがめっき層の分だけ厚くなることがない。したがって、雄側コネクタと雌側コネクタとが接続される際にパッド部が撓みやすくなり、導電性突起によってパッド部が撓められた際にパッド部に加わる応力を低減できる。
本発明の雌側コネクタによれば、フィルム基板の表面に形成された第1回路パターンと、フィルム基板の裏面に形成された第2回路パターンとが、フィルム基板の裏面から形成されたブラインドビアを介して電気的に接続されている。ブラインドビアはフィルム基板を貫通して設けられていないので、フィルム基板の裏面から第1回路パターンに到達するまで穴開けした後、穴の内面にメッキ処理を施す際に、フィルム基板の表面をマスクした状態でメッキ処理を行うことができる。よって、フィルム基板の表面において貫通孔の周部に形成されたパッド部の上にめっき層が形成されることがなく、従来例のようにパッド部の厚みがめっき層の分だけ厚くなることがない。したがって、雄側コネクタと雌側コネクタとが接続される際にパッド部が撓みやすくなり、導電性突起によってパッド部が撓められた際にパッド部に加わる応力を低減できる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 (a)〜(e)は本実施形態のコネクタ装置に用いられるソケットの製造工程を説明する断面図である。
【図2】 (a)は同上のコネクタ装置の分離状態を示す斜視図、(b)はソケットを裏側から見た斜視図である。
【図3】 同上のコネクタ装置に用いられるソケットの平面図である。
【図4】 同上のコネクタ装置の結合状態を示す要部の断面図である。
【図5】 従来のコネクタ装置に用いられるソケットを示し、(a)は表側から見た斜視図、(b)は裏側から見た斜視図である。
【図6】 (a)〜(d)は従来のコネクタ装置に用いられるソケットの製造工程を説明する断面図である。
1 コネクタ装置
10 ソケット(雌側コネクタ)
11 フィルム基板
12A 接続用パッド部(パッド部)
12B 結合用パッド部
12C 位置決め用パッド部
14A 接続用貫通孔(貫通孔)
14B 結合用貫通孔
14C 位置決め用貫通孔
15A,15B,15C 溝穴
16A,16B,16C 弾性ばね片
17B 回路パターン(第1回路パターン)
18 回路パターン(第2回路パターン)
20 ヘッダ(雄側コネクタ)
21 ヘッダ基板
22A 接続用ポスト(導電性突起)
22B 結合用ポスト
22C 位置決め用ポスト
59 ブラインドビア
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