技術分野
正極合材及び全固体型リチウム硫黄電池
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、実際のところ、特許文献1に記載された全固体リチウム電池用電極材料では、スマートフォンやパソコン等の低出力用途を想定したとしても非実用的な低電流で使用する場合はまだしも、実用的な電流で使用する場合には充分な充放電容量を確保することが困難であった。
即ち、従来の正極合材層を備えた全固体型リチウム硫黄電池では、充放電容量について未だ改善の必要があり、実用的な高電流での使用にも耐え得る全固体型リチウム硫黄電池を実現する上で、硫黄の持つ優れた物性を活かしきれていないとの課題があった。
本発明は、硫黄の持つ優れた物性を最大限に活かし、優れた正極合材当たりの充放電容量を有する全固体型リチウム硫黄電池の正極合材層に好適に用いることができる正極合材を提供することを目的とする。また、正極合材を含む正極合材層を備えた全固体型リチウム硫黄電池を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、全固体型リチウム硫黄電池に用いる正極合材について種々検討したところ、イオン伝導性物質と硫黄及び/又はその放電生成物と導電材とを含む正極合材において、イオン伝導性物質として、リン(P)、硫黄(S)、リチウム(Li)及びヨウ素(I)を含み、Pの重量比が0.14〜0.40、かつ、Iの重量比が0.03〜0.30である複合化物を用い、導電材として比表面積が1100m2/g以上のものを用いると・・・ 続きを
知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の正極合材には、[A]P、S、Li及びIを含み、P及びIが特定の重量比である複合化物であるイオン伝導性物質、[B]硫黄及び/又はその放電生成物、並びに、[C]比表面積が1100m
2 /g以上の導電材を含み、かつ、[B]成分の含有量が、[A]〜[C]成分の合計量の40重量%以上であるため、全固体型リチウム硫黄電池の正極合材層として用いた場合に、正極合材中に正極活物質である[B]硫黄及び/又はその放電生成物含有率が高い状態において、イオン抵抗を低く保ちつつ反応抵抗を低減させることができ、充放電特性に優れた全固体型リチウム硫黄電池を提供することができる。特に、低電流(例えば、0.1〜0.5mA/cm
2 程度)で使用した場合は勿論のこと、高電流(例えば、1mA/cm
2 以上)で使用した場合でも高い充放電容量を有する点で本発明は優れる。
また、本発明の全固体型リチウム硫黄電池は、本発明の正極合材を含む正極合材層を備えるため、充放電特性に優れる。
そして、このような正極合材及びこの正極合材を用いた全固体型リチウム硫黄電池は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車に使用することができるため、本発明によればCO
2 削減に貢献することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)
全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録